Eternal / 跡部
▼ Name change!
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「ナマエちゃん!
いつか…おれとけっこんしてくれる?」
『もちろんだよ!』
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目を開けると自分の部屋の天井が目に入った。少し顔を横に向ければ、窓から朝の日差しが差し込んでいる。
久しぶりに子供の頃の夢を見た。
少なくともあの頃の私は、あの男の子が好きだった。
けど急な引っ越しでお別れも言えずに、男の子の元から去ってしまった。
今でもあの約束に捕らわれている私を見たら、あの男の子は笑うかな。それとも、何も言わずに去った私を怒るかな。
いや…、何年と昔のことだから忘れているだろう。
「ナマエ!遅れるわよ!」
『はーい!』
夢の余韻に浸りながら、新しい制服に袖を通す。
今日から、氷帝学園の生徒になる。
そう、また家庭の事情で、あの約束をしたこの地に戻ってきた。
まだこの地に居るなら、会えるなら会いたい。
私に楽しい一時をくれた、あの男の子に。
あの夢を見たのは、何かを告げる合図だったのだろうか。学校の鐘の音を聴いて、そう思った。
始まりの鐘
(響き渡る音色)