ストレートラッシュ / 白石
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『白石…正解やわ』
最近身の回りで、物が無くなったりするようになった。最初は自分がボケとんかな、思ったけど教科書まで無くすほど、うちはまだボケてへん。
白石の言うとおり、あの事をよく思ってへん子らの仕業やろな。
放課後、焼却炉に捨ててあった教科書を見て呆れた。こんなんやって何が楽しいんやろな。
『ようやるわホンマ…』
「なにが?」
後ろを振り向けば、ユウジがゴミ箱を持って立っていた。
『いやぁ…あの女共は怖いなぁ…って話?』
「なんで疑問系やねん、まぁ確かにやかましかったな」
『うるさかったなぁ…。あの時間、宿題にあてたらえぇのに』
「思たわ、それ。漢字の書き取り終わってまうわ」
『確かに!』
『「……なんや」』
ウチら、俺ら似てへん?
同時に吐いた言葉も一緒で、ウチらは笑った。
口も悪いし考えも似とるしで、ユウジとは気が合う。
「邪魔です」
焼却炉の前で喋っていたウチらに、ゴミ箱を持って割り込んできた財前くん。
『この子…』
「こいつ…」
仲間ちゃう?
とまたハモった、ウチとユウジは腹をかかえて笑った。
そんなウチを、財前くんは冷ややかな目で見とった。
口が悪い、でも根は優しい!
ユウジも財前くんもな!