ストレートラッシュ / 白石
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「皆…、今日はちょっと帰ってくれへん?練習に集中したいんや」
そう言った白石の後ろ姿は凛々しかった。
「白石くんの頼みなら…」「しゃあないな…」とざわつき始めた女共は、それぞれに帰って行った。
やっと静かになった。これが求めとった平和や。
「はい、一件落着」
『アホか』
しかし、ウチには白石の言った事で、一つ納得行かんことがあった。
『「今日は帰って?」…そんな言い方やったら、明日は来るやんけ』
「さすがにキツいことは言えへんやろ」
『優しいなぁ、おい。ウチがキレるんもその内やぞ』
「こっわ」
スピード…いや、謙也(そう呼べと言われた)が笑いながら言うた。他人事か。
『まぁ、えぇわ。今日は静かになったし、練習に集中出来る。ほな、さいなら』
ウチはそう言うて男テニのテニスコートから出た。ざわつく男テニの声は聞こえない振りで。
「…あんなんやったっけ?女テニの部長」
「さぁ…でも、おもろい子やな」
女テニのテニスコートに帰ると、皆に讃えられた。勇者、だと。
さぁ静かになったところで、練習再開しましょか!
やかましい声が聞こえない部活は、爽やかで快適でした。