ストレートラッシュ / 白石
▼ Name change!
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『あいつら、マジでうるさいねん。毎日毎日、きゃーきゃー勘弁してくれ。うるさぁて練習に集中出来ひんがな』
ノンブレスで私は言った。よう言えたわ。相当溜まっとったんやな、と自分でも思う。
「あれには…俺らもちょっとな?」
少し困った様子で白石はそう言った。
「そやで、俺らも困っとるっちゅー話や」
横から金髪が割り込んできた。
白石は部長やから名前知ってるけど…誰やったっけ?えーっと確か…浪速のスター…?
「それは名前ちゃうわ!やし一番大事な「スピード」が抜けとるわ!」
あ、口に出してもとったか。
つかより一層、女共うるさなったんやけど…。
フェンスの向こうから「なにあの女!」「なに喋ってんのよ!」とか聞こえる。
喋っとんのはお前らのせいや。
『そうか。なぁ、余計うるさなってんけど…どないかして』
「俺の名はスルーかい!」
「言うたかて…なぁ?」
『何か策ないん?看板立てるとか、笑顔で帰らすとか、力づくで黙らすとか…』
「いや、最後のはあかんやろ」
『とりあえず、何か言うてこい』
「余計うるさならんか?」
「モノは試しや、行ってこい白石」
「まぁ、俺もちょっと耐えられんようなって来たし…ちょっくら行くか」
そう行った白石は、フェンスの向こう側に群がる女子に近付いて行った。
近付くにつれて、より騒ぐ女共。あー耳痛い。
ウチは、浪速のスタースピード?と白石の様子を見とった。
「…俺、忍足 謙也な」
『…覚えとくわ』