嫌よいやよも、 / 一氏
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この春、晴れて高校1年生になった。
桜舞い散る中、この学校最初の1年間を過ごすクラスが貼り出されている表を見ている。
特別親しい友人もいない学校で、どれだけ友達が作れるかとても不安。
これからの学校生活に楽しみや不安を抱きながらも、ぼーっとクラス表を見ていた。
すると、誰かとぶつかった。
『わっ!』
「………」
ぶつかったその人は、とても不愉快そうな顔で 眉間にしわを寄せ、私を睨んでいる。
そんな顔を向けられていると、こっちまで不愉快になる。
私が口を開こうとした時だった。
「なんやねん。はよ、謝らんかい」
『…は?いやいやいやいや!ぶつかってきたのは、そっちやろ!』
「なんで俺が、お前みたいな小汚ない奴にぶつからなあかんねん!」
『だ、誰が小汚ないやて!?』
「どう見てもお前やろ」
『おま…え……!』
ぶつかられたのに何かしら暴言を吐かれて、つい売り言葉に買い言葉。
そうキリのない言い合いを繰り広げる私達に、間を割って誰かが入ってきた。
「はーい。ストップ!ユウくん、あかんやないの!こんなべっぴんさん苛めて!」
「小春ー!」
『いやー、それほどでも…』
「自惚れんなよ」
『黙れ!』
「もう…ラチがあかないわね。じゃあまた後でね、ミョウジさん!」
『あ、はい!』
小春と呼ばれた男の子は、ユウくんと呼ばれた男の子の首根っこを持って、ずるずると引きずっていった。
二度とあの顔は、見たくないな。
てか二人とも、誰やろ…
あの眼鏡の子「じゃまたあとで」って言うたよね…
どういう意味なのか、なんて考えながらも深くは考えず、私も続いて学校の中に入って行った。
君との出会いは最悪だった
(初日から、気分悪い)
『…………あ』
「…お前、なんでおるねん!教室、間違えとんちゃうん!」
『残念、おうとるわ!お前こそ間違えとんちゃうん!』
「お二人さんともこのクラスよ。ちなみに私も!」
『どなた?』「小春!」
「金色小春でぇす!小春、でえぇわよ!ナマエちゃん!」
『ありがと、小春ちゃん!てかなんで、私の名前知っとん?』
「ひ、み、つ!」
『はぁ…』
「お前、「小春」って気安く呼ぶなや!」
『お前は黙っとけ!」
「なんやと!」
「キリがないわね…(天敵同士なのかしら)」