嫌よいやよも、 / 一氏
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▼一氏視点
今日の体育の時間はテニス。
体育までテニスとか正直だるいけど、ミョウジが中々やる奴やって白熱した。
『あかん疲れた…ちょっと休むわ。相手ありがとな、一氏』
「お、おう…」
珍しく礼を言ったミョウジを見て、相当疲れとんやと思った。
その後は 小春といつも通りダブルスやって、周りを笑かしとった。
ふと目が木陰にいったら、そこには中山と楽しそうに喋っとるミョウジの姿があった。
なんか…なんか…気に入らん。
あの二人付き合っとんやろか。
いやそんなん俺に関係無いことやけど…なんや気に入らん。
「ユウくんどうしたの?」
「あ、いや何でもあらへん」
心配する小春に申し訳無さを感じながらも、いつも通りを装った。
けど目は木陰にいって、なんかモヤモヤした気分は晴れんかった。
体育が終わったら即行、水を浴びに行った。
暑いのもあるけど、なにより気分を晴らしたかったから。
蛇口を捻って、大量の水を浴びる。浴び出してから、タオルを小春に預けとったんを思い出した。
(やらかした…)
まぁどないか乾くやろと思い、浴びとったら足音が聞こえて、声を聞けばミョウジやった。
『一氏ー』
返事をしようにも言葉が出ない。
『小春ちゃんからタオル』
それを聞いて俺は 水を止めて、ミョウジの方を向いた。
心なしかミョウジの頬が赤くなっていた気がする。
でも頭の中は、さっきのミョウジと中山が楽しそうに喋っとる姿がループしとって
「中山と付き合っとん…?」
ポロッと言葉に出てしまったが、ラッキーな事に呟くような声だったからかミョウジには聞こえていなかった。
その後は、いつも通りに言い合いをして教室に帰ったが、
どうも俺の頭の中から、さっきの光景が住み着いて離れなかった。
いつも通りのはずが
(君に惑わされる)
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