K´
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▼K´視点
「私の気持ち…迷惑じゃないですか?」
ついに言わせてしまった。そう思った。
ナマエから与えられる言葉に甘えてばかりで、俺からあの言葉を伝えたことは、今まで1度たりともなかった。お互いの気持ちなんて分かっているだろう、そうガキの言い訳のように考えて。
「…迷惑なんかじゃねぇよ」
なんとか告げた言葉。ナマエは「良かった」と少し寂しそうな笑みをこぼした。
…分かっている。求めていた答えはこれじゃないと。
「…あ、もう時間だ。お夕飯の支度しますね」
横から消える温もり。それが名残惜しくて手を伸ばし、ナマエの腕を掴んだ。
少し驚いた顔をしたナマエと視線が絡む。それも一瞬で、少し微笑んではまた俺の隣に腰を下ろした。
ほら、こうやって俺のこと分かったような顔をしやがって。でも、それが嬉しくて。
「…もう、どうしようもねぇんだよ」
「えっ…」
「…どうしようもなく、アンタが好きだ」
言葉にするのが怖かった。ナマエに全てぶつけるのが。ナマエはきっと、どうやってでもそれを受け止めようとしてくれるだろうから。
「…どうにかしてくれよ」
俺の手には余る、抱えきれない程の想い。ナマエのことばかり考えて考えて…、おかしくなりそうだ。
「…嬉しいです」
泣きそうな顔で笑って、俺の手をそっと包み込む。
「私も、K'さんのことが…大好きです」
その言葉に、ぎゅっと胸が締め付けられた気がした。その返事を、俺の気持ちをぶつけるように、ナマエの赤い唇に噛み付いた。
…アンタも俺と同じように、おかしくなれば良い。