K´
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道場の管理人になって、皆さんと出会って、K'さんと出会って半年が経った。
会話アプリのスタンプ一覧にある、「HALF ANNIVERSARY」の文字がついた可愛い猫のスタンプ。使う機会は滅多にない。やっと日の目を見る時が来たのではないだろうか。
出会って半年、それを伝えたくてK'さんにスタンプを送る。「何がだ」とか「それがどうした」と言われそうな気がして、特に返事は期待していなかった。
が、思ったよりも早くすぐについた既読のマーク。そして連投される返事に目を丸くした。
その言葉の意味を確かめたくて、思わず通話ボタンを押して電話をかけた。
「…なんだよ」
「K'さん、さっきのお返事、一緒にいてくれるって。…本当に、ずっと一緒にいてくれるんですか?」
「何度も言わせるな。アンタがイヤって言ったって…」
途切れる言葉。静寂が訪れたのも一瞬で。
「…悪い。アンタがイヤって言ったって、俺はアンタとずっと一緒にいるつもりだから」
だから、諦めてくれ。
その言葉を聞いて、なんだか涙がこみ上げてくる。ずっと一緒に居る、そう言葉にされたのが嬉しくて。
「アンタ泣いてんのかよ」
「泣いて、ないです」
「相変わらず嘘が下手だな」
泣いているのをバレないように装っても、やっぱりK'さんにはお見通しだった。
見透かされていたのがなんだか気恥ずかしくて、話を戻そうとする。
「K'さん、さっきの、男に二言はナシですからね…!」
「それは俺が言うセリフだ」
電話越しに聞こえた、優しい笑い声にまた泣きそうになってしまったのは、どうやらバレなかったようだ。
「ハァ…アンタが電話なんて掛けてくるから」
「あ、急でしたよね。すみません」
「いや、別にそれは良い。けど…アンタの声聞いてたら、アンタに会いたくなった」
「え…」
「…今から行ってもいいか?」
「…はい。私もK'さんに会いたいです」
「ん、あったかくして待ってろ」
すぐに行くから