おはようございます、ビリーさん!
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次の日、昨日のこともあり、正直道場の前を通るか迷った。けど、ここで逃げてしまえば、前みたいな関係にも戻れなくなってしまうのが怖くて、意を決して歩を進めた。
「おはようございます!」
「お、おう」
こちらを振り向くこともなくビリーさんは、そう一言返事をした。これは…とても気まずい。でも、これからもご近所さんとして仲良く、そう言ったのは私だ。
「ビリーさん。昨日のことは、その、気にしないでくださいね。ビリーさんと気まずくなるのは嫌ですから…」
「…アンタ、それで良いのかよ」
「えっ」
「いや、なんでもない」
最後まで交わることがなかった視線。それ以上、口を開く気配のなかったビリーさんに一言告げて、また歩き出した。
こんなことになるのなら、告白なんてしなければ…そう思ってしまう。
(少しの間、会わない方が良いのかな…)
時間が経てば、あの告白も過去になる。またきっと、ビリーさんと普通に会話出来る様になるはず。
明日から少し早めに家を出て、道場の前を通らずに遠回りして駅に向かおう。
ビリーさんと会えないのは少し寂しいけれど、これはきっと私だけ。自分でそう考えておいて、締め付けられる胸を誤魔化すように、駅までの歩みを早めた。