おはようございます、ビリーさん!
▼ Name change!
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「昨日の菓子美味かったぜ、ありがとな」
お礼をした次の日の朝、赤いバンダナの彼にいつもの挨拶を済ませた後、そう言われた。
「お口にあったのなら良かったです」
「他の奴らも喜んで……
「ビリーさん!すみません!」
彼の後ろの道場の門から顔を出したのは、元気そうな青年だった。以前からもこの道場で見かける人だった。
「お話中でしたか!すみません!」
青年は彼と私を交互に見て、申し訳なさそうにする。そして再度私を見て、ぺこりと挨拶をしてくれた。私もぺこりと挨拶を返す。
「後で見て頂きたいものがあって…」
「おーい、真吾ー」
そういう青年の後ろから、また誰かを呼ぶ声がした。恐らくこの青年の名前だろう。
「はい、今行きまーす!」
青年はまた一礼して、道場の中へと戻って行った。道場の中からは、ドタバタとする音や話し声が聞こえてくる。
「賑やかですね」
「うるせぇの間違いだろ」
ふふと笑う私とは対照的に、彼はハァとため息をついた。
そして、ふと思い出した。先程、青年に呼ばれていたであろう彼の名前。
「そうだ、貴方のお名前、聞いても良いですか?」
「あ?ビリーだ、ビリー・カーン」
「ビリーさん…」
「…アンタは?」
「あ、えと、ミョウジナマエです。以後お見知りおきを…?」
「ハッ、なんで疑問なんだよ」
可笑しそうに笑う彼を見て、私も笑う。彼の名前も知れて、一歩近付いたような気がした。
今日は一日良い日になりそうだ。