財前 光
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▼先輩ヒロイン
『今日の天気予報、晴れや言うてたやん…』
放課後、委員会の仕事で遅くなってしまい、さぁ帰ろうと思った矢先に雨が降りだした。
今日に限って傘は家に置いてきたし、置き傘もない。でも、ずぶ濡れで帰るわけにもいかへん。
玄関でただただ雨が上がるのをボーッと待っていた。
「どうしたんスか?」
突然後ろから声をかけられた。
━━2年生の財前くん。
テニス部所属で全国大会に出たとか、ルックスの良さとかで3年生の私たちの所まで噂が届いてるほど。
この私も密かに気になっていたりする。
『あーっと…か、傘を忘れてきてしもて』
「ほな、俺の傘使って下さい」
財前くんらしい、シンプルなデザインの傘。
『いや、えぇで!申し訳ないし』
「…ほな、駅まで一緒に行きますか」
・
・
・
結局、駅まで一緒に行くことになったけど無言の状態が続いてる。
静寂の中、ザァーと雨の音が響く。
き、気まずい。でもこれって気持ちを伝える…チャンスやない?
『あ、あの!』
「…なんスか?」
うわー、いざとなったら…
でもここは引けへん!こんなチャンス二度とないかもしれへん、玉砕覚悟や!
『あ、あの!ずっと…
「言うたら ダメですよ」
言葉を遮られたのに驚いて、財前くんの方を向いた瞬間、唇に柔らかい感触があった。
『……え!?』
「オレから言うんスから。…ずっと好きでした」
雨の日も悪くない
「今日みたいな日狙っとったなんて、恥ずかしいから一生言わん」
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