千歳 千里
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かったるい授業を抜け出して、屋上の扉を開ける。
目の前に広がる青空に、深呼吸を一回。
梯子を上り、いつもの所で寝転ぼうとしたら、そこにはすでに先客が居た。
『また千歳か…』
寝てるであろう千歳を起こさないように、そう呟いて隣に寝転ぶ。
千歳と話すようになったのは、ここで会ったのがきっかけ。
あの時は、私の方が先客だった。
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「サボリとね?」
千歳はそう言って、私の隣に腰を下ろした。
千歳のことは知っていたけれど(有名やから)、話すのは初めてだった。
『そういう自分もやろ?』
「当たり前たい」
『威張るとこちゃうで』
「言うっちゃねー。名前なんて言うと?」
『ミョウジナマエ』
「千歳 千里たい。宜しく頼むばい」
『知ってる。宜しくー』
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初めて話したにも関わらず、話というか波長が合った。
それからは、よくこのサボリ場所で会う度に喋っていた。
そしていつの間にか、千歳に惹かれていた自分がいた。
この関係を壊すのが怖くて、今はまだそのことを隠している。
「……んー」
横で寝ている千歳は寝返りをうって、体を私の方に向けた。
寝ているといっても整った顔がこちらを向いているので、何だか恥ずかしくなり、少し自分の体を遠ざけた。
「ナマエ…」
自分の名前を呼ばれたのに反応し、起き上がって千歳の方を見てみる。
『気のせいか…』
「ナマエ……好い…とうばい」
思わず立ち上がって、この場から去ろうとしたが出来なかった。
寝ているはずの千歳が、私の腕を掴んでいるから。
「逃がさんとよ」
『寝とったんちゃうん…!』
「途中で起きたんばい。…でさっきの返事が聞きたか」
『寝言ちゃうん?』
「本気たい」
『…ちゃんと言いや』
「…ナマエ、好いとうよ」
『…私も、好きや』
私が返事を言った瞬間、そのまま腕を引っ張られて、私は千歳に抱き締められた。
寝言からお願いします
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