一氏 ユウジ
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▼ユウジ視点
今日から学校で部活合宿。
寝るとこないんか顧問のノリなんか、体育館で寝るっちゅーはめに。
しかも、マネージャーの女子も一緒に。ちゃんと区切りはしてあるけど。
昼間ハードな練習したから周りは爆睡しとんのに、俺は全然寝られへん。小春やて、ぐっすりやのに。
暗闇の中うっすらと見える天井眺めとったら、視界の端っこで黒いモンが通ったからよく見てみたら、マネージャーのナマエやった。
俺は飛び起きて直ぐ様、ミョウジの後を追った。
「ミョウジ…!」
『うわ!びっくりしたー!急にどないしたん、ユウジ?』
“どないしたん?”
どないしたんやろ、俺。なんでミョウジ追いかけてきたんやろ。
“ミョウジが消えそうやったから”
柄にもなく…咄嗟になんかそう思たんや。
「………べつに」
『そう?じゃあね~』
「待った!」
『ん?』
「…どこ行くん?」
『星、見よう思うて!…一緒に見に行く?』
「………おん」
ここで戻る訳にも行かんし、なんかミョウジを1人にするんが嫌やったから、付き添うことにした。
ミョウジは、早く早くと言わんばかりに俺の手を引っ張って屋上にきた。
ドアを開けたら、すぐそこには一面の星空。
ロマンチック言うんは、こういうことかって思うぐらい。
「…すご……」
『すご……』
星を見とる間もミョウジは俺の手を離さんくて、俺も別にそれが嫌じゃなかった。
手から伝わる温もりか俺の体温が高いんか、どちらにしろ人ってこんなに暖かかったっけ、って思った。
追いかけた先で
(気付いた、この小さな気持ち)
「そろそろ戻ろか、風邪引く」
『うーん、もうちょっと』
「あかん、帰るで」
『オカンー!ってちょ、手、手!』
「オカンちゃうわ!手はお前がずっと握っとったんやろ!」
『ま、まじか』
「さ、行くで」
『えへへー、うん!』
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