忍足 謙也
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▼謙也視点
今日、俺は玉砕覚悟で告白をしにいく。相手は陸上部のミョウジナマエ。
好きになったきっかけは、ある日用事で部活に行くんが遅れたときやった。
ミョウジが一人で、走っとる姿が偶然にも目に入った。
ミョウジの走り方は凄い力強くて、でもしなやかで綺麗で…そんな走り方に釘付けで立ち止まって見てもたぐらい。
で、いつしかミョウジを目で追うようになった。
「いっちょ砕けて来るわ!白石」
「応援しとんで」
「サンキュ」
放課後を狙っとったんやけど、ミョウジはもう部活に行ってもたみたい。
諦めて俺も部活に行こうとしたら、ミョウジが1人でウォーミングアップしとる姿が目に入った。
まだ他の部員も来てないみたいやし…なんやこれは、神様からの贈り物か。
「…あ、ミョウジ!」
『あ、忍足くんやん。どないしたん?』
「い、今えぇか?時間」
『うん、先生来るまでなら大丈夫やで』
「あ、あああ、あんな!」
『うん』
「おお俺!…ミョウジが好きなんや!」
言うてしもうた、言うてしもうた!あぁ、まともに顔が見られへん!
「ほ、ほな!」
逃げるが勝ちと判断した俺は、一目散にその場から逃げ出した。
『ま、待って!』
声がして後ろを振り向けば、ミョウジが追いかけてきた。
「な、浪速のスピードスターをナメたらあかんでー!」
『浪速の陸上部ナメたらあかんで!』
ミョウジは俺のスピードに付いてきよる。さすが陸上部や。
せやけどやっぱり浪速のスピードスターにはかなわんようや…
『おりゃー!』
「ぐぇ」
背中に鈍い痛みが走ったと思えば、視界は段々と地面に向かって行った。
どうやら、ミョウジに後ろから結構な勢いで跳びつかれたようだ。
『言い逃げはなしやろ』
「う…」
『私だってずっと…謙也くんのこと好きやったんやから!』
そう言ったミョウジの顔が見たいけど、なんせミョウジに背中に乗っかられている為、顔が見えない。
すっと背中の体温が消えたと思ったら、ミョウジはさっきの俺と同じように走り去って行った。
「ま、待ちやー!」
ループループ
(いや、ただの似たもの同士)
「つ、捕まえた…!言い逃げは無しやろ」
『それはお互い様や』
「う…」
『ははっ』
「……ミョウジ、す、好きやで」
『…私も!』
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