財前 光
▼ Name change!
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▼ヒロイン中学三年生
▼それぞれ違う学校
▼ボ○ロ話出ます
今日は土曜日。友達と遊びに行きたいところだが…生憎、部活の日。
学校には電車に乗って行く。
電車が着くと同時に座れる席を探した。席はまばらに空いていたので、すぐ座ることが出来た。
私は2人乗りの窓際へ座った。
最近お気に入りの音楽を聴き始め、窓から流れていく風景を眺める。
数分後、かすかに聞こえるアナウンスと駅の看板で、次の駅に着いたのだと気付く。
次の駅からの乗客は多く、私の隣には同じくらいの男の子が座った。
顔立ちが良い…いわゆるイケメンだった。でも耳に複数のピアス…不良だろうか。
気になって何度か見たけど、イケメンさんの顔が険しくなったのに気付いて流石に止めた。
もうすぐ目的地に着く。定期を取り出そうとしたが、どこにやったか分からなくなり、カバンを探っているとプレーヤーからイヤホンが取れた。まずい。
耳に流れる音楽は途絶え、多分…周りに音楽が流れているのだろう。私は急いでイヤホンを繋げた。
一瞬なので、隣にしか聞こえていない…だろう。そう願いたい。
チラリと少年を見ると、少し驚いた顔で私を見ていた。
「……」
パクパクと少年の口が動いたので、何か喋っているのだろう。私は耳からイヤホンを取った。
『はい?』
「それ…ミクの曲やろ?」
『よく知ってますね!結構マイナーなんですけど…』
「俺も好きやで、その曲」
『本当ですか!?』
それから学校の最寄り駅に着くまで、少年とずっと話をしていた。
少年とは、お気に入りの曲とか好きなアニメとかよく被って話が弾んだ。
こんなに趣味があった人は同じ学校には居なかったので、別れるのが少し名残惜しく感じたが…仕方がない。
『お話出来て楽しかったです!ではまたどこかで』
「あ、待ち。良かったら…連絡先交換せん?」
『え?』
「こない趣味のあう奴、学校におらへんねん」
『わ、私もです!』
「ほな、尚更やな」
そう言って笑った少年に少しドキッとしながらも、アドレスを交換した。
「ほなまたメールするわ」
『はい!これから宜しくです』
「ほな」
『さようならー』
携帯のディスプレイに表示された「財前光」は、先ほど登録した少年の名前。
それを見て少しニヤケる自分を抑えて、学校へと向かった。
今日の部活はいつもより頑張れそうだ。
素敵な出会い
(こんな出会い滅多に経験出来ないなぁ)
「(これからよろしゅう)」
『(こちらこそ宜しくです)』
「(タメやろ?敬語いらんで)」
『(財前くん、何年生なの?)』
「(中二)」
『(ごめん…私、中三)』
「(…すんませんした)」
『(敬語はいらないよ!)』
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