財前 光
▼ Name change!
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
私は、朝が弱い。
目覚まし時計や携帯のアラームを何個も使って、10分…いやそれ以上時間をかけて起きるぐらいに。
用意する時間、学校に着く時間とか大体決まってて、朝は毎日規則的に時間が流れる。
学校に着けば、決まって玄関で気になっている人、財前くんと鉢合わせして1日ハッピーに過ごせたり。
だって他のクラスだし、見かける機会が少ないから。
始業時間ギリギリに登校することだって出来るけど、朝の弱い私がこう頑張って起きるのは、このためであったりする。
でもある日寝坊してもて、遅刻はしない程度だけど、学校に着く時間がいつもより遅れてしまった。
今日は見れへんなぁ、なんて思いながら歩いていたら後ろからぶつかられた。
「あ、すんません」
謝り方が少し軽く感じたのに腹が立って、誰だと顔を見てみれば、あの財前くんだった。
「急いどるから、堪忍」
無愛想ながらも、もう一回謝ってくれて、さっきの苛立ちなんてどこかにふっとんだ。
財前くんが走り去った後には手帳が落ちていて、拾って見てみればベタにも生徒手帳だった。
これを機に仲良くなれたらなぁ、なんて妄想をしながら空を見上げれば、それは雲1つない 青い、青い空だった。
本日晴天日和
(私の心も晴天です)
『あの…、財前くんいますか?』
「…誰?」
『あの、生徒手帳拾ったんで届けに』
「やから、誰?」
『あ、えと…ミョウジナマエです…』
「さんきゅ、ミョウジさん」
『(名前、呼んでくれた…!)』