財前 光
▼ Name change!
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『財前く~ん!』
宿題を見せてもらたいが為に、普段じゃ出さない猫撫で声で呼んで見れば、眉間にしわを寄せられた。
「気持ち悪い声で呼ぶなや。なんやねん」
『宿題見せて!』
「…善哉5杯」
『お、多くない…?』
「……」
『わかりました!わかりました!』
財前と初めて出会ったのは入学式で、二回目に会ったのは同じクラスで。
隣の席にもなり、こんなに仲良しにもなった。
財前は私のことなんか、なんも思てないかもしれん。でも私は、初めて出会ったときから好きなんや。
「ミョウジ」
『んー?』
必死に答えを写していると、財前に声をかけられた。
振り向く時間も惜しい私は、そのまま手を動かしながら返事をした。
「今日部活休みやから、早速奢れな」
『はいはい』
なんて素っ気ない返事を返すも内心ドキドキで、顔ももしかしたら赤いかもしれん。
だって善哉を奢ることで、財前と少しでも長く居られたりするから。
そんな動揺を隠すように、私はノートを写すペースを速めた。
・
・
・
『ありがとう、助かったー!』
「はいはい。あ、明日も宿題忘れろよ」
『え、やだよ。何で?』
「…善哉、奢らせれるやろ?」
そう言って妖しげに微笑んだ財前は、何を考えてるかわからない。
けど、私はまた財前と一緒に過ごせることにニヤニヤしながら、後の授業を受けた。
時間を下さい
(君と少しでも長く居たいんだ)
「ニヤニヤ、キモい」
『単語で喋るな!余計辛いやんけー!』
「まぁまぁ、今日は俺と善哉食えるから嬉しいんやろ?」
『!』
「図星か」
『あー、はいはい。そーですよーっ!』
「…俺も、案外嬉しいで」
『え』
「目見開きすぎや」