二人暮らし(dr/臨也)
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「ただいまー」
「あ、臨也ー? おかえりー」
遠くから臨也の声がして、俺は声を張り上げた。風呂場なので反響する。
少し物音がした後、脱衣所の扉が開く音が聞こえて、風呂場の磨りガラスに臨也の黒いシルエットが映った。
「澪士、お風呂中?」
「そー。もう少しで上がるよ」
「じゃあ待ってる」
待ってる、が何を指しているのかは謎だったが、臨也の黒い影がなくなり、脱衣所の扉が閉まる音が聞こえた。夕飯はリビングのテーブルの上に載っているから、きっとすぐに分かるだろう。
俺は鼻歌を歌いながら5分ほど湯船に浸かっていたが、臨也も帰ってきたことだし、と思って上がった。
「おかえり臨也」
「ただいま」
「ごはん分かった?」
「今あっためてるとこ」
着替えて、髪の毛の水気を拭き取りながらリビングに行くと、臨也はソファに座ってテレビを見ていた。
俺は臨也の座っている方とは別のソファに座る。
「聞いて。水風呂入った」
「水風呂?」
「そ。でも本当の水じゃなくて、20℃くらいのお湯ね」
「なんで?」
分からない、と臨也の表情が言っている。
「健康と美容にいいらしい」
「澪士……そんな美容に気を遣ってるわけ?」
「美容はついで。でもニキビだらけとか嫌じゃん」
「そうだけど」
実は臨也には告げていなかったが、今日が初めての水風呂ではない。入り始めてから大体1ヶ月くらい経った。
それ以来、何だか体調もよく、肌の調子もよくなったので、ようやく話してみたというわけだ。
どうせ臨也のことだから、俺が入り始めた瞬間にそう言っても多分ミーハーだと思うだけだろう。そう思って効果を実証してみた。
「寒い?」
「んー。そんな寒くないけど、って、何?」
「すごい冷えてる」
臨也はソファから下り、床に投げ出していた俺の足を持ち上げる。
その触れた手があまりに暖かく――俺の足が冷たすぎただけかもしれないけど――少し驚いた。
「温めてあげる」
「え、いいよ――って!」
やんわりと断ったのだが、勿論そんなことでは臨也を止められるわけもなく。
臨也は突然、俺の足の指先を、口に含んだ。
「ん、臨也、なにして、」
親指が生暖かい感触に包まれ、舌で舐めあげられる。
そんなにくすぐったがりではなかった筈だが、思わず声が出て、足を引っ込めたい気持ちに駆られる。
「ん、んんっ」
がっちりと臨也に掴まれ、足を引くに引けない。
そうする内に、人差し指、中指、薬指。
指の股まで丁寧に舐められ、びくびくと身体が反応してしまう。
「やだ、臨也っ、」
最後に小指を吸われ、ようやく足は解放された。
俺はぐったりとソファにもたれかかる。
「どう? 少しは温かくなった?」
「……何すんだよほんとに」
「温め方が他に思いつかなかった」
全く本当に何を言っているのだろうこの人は。
そう思ったものの、一連の流れですっかり疲れてしまった俺は、何も答えられなかった。
すると左足も掴まれる。
「や、臨也、いいって!」
「遠慮しなくていいよ? こっちも冷えてるし。そんなに冷やさない方がいいでしょ」
「で、でもほら、さっきレンジ鳴ってたよ? ご飯あっため終わったんじゃ……」
「澪士の足を温める方が先」
俺の抗議も虚しく、結局また声を上げる羽目になった。
「あ、臨也ー? おかえりー」
遠くから臨也の声がして、俺は声を張り上げた。風呂場なので反響する。
少し物音がした後、脱衣所の扉が開く音が聞こえて、風呂場の磨りガラスに臨也の黒いシルエットが映った。
「澪士、お風呂中?」
「そー。もう少しで上がるよ」
「じゃあ待ってる」
待ってる、が何を指しているのかは謎だったが、臨也の黒い影がなくなり、脱衣所の扉が閉まる音が聞こえた。夕飯はリビングのテーブルの上に載っているから、きっとすぐに分かるだろう。
俺は鼻歌を歌いながら5分ほど湯船に浸かっていたが、臨也も帰ってきたことだし、と思って上がった。
「おかえり臨也」
「ただいま」
「ごはん分かった?」
「今あっためてるとこ」
着替えて、髪の毛の水気を拭き取りながらリビングに行くと、臨也はソファに座ってテレビを見ていた。
俺は臨也の座っている方とは別のソファに座る。
「聞いて。水風呂入った」
「水風呂?」
「そ。でも本当の水じゃなくて、20℃くらいのお湯ね」
「なんで?」
分からない、と臨也の表情が言っている。
「健康と美容にいいらしい」
「澪士……そんな美容に気を遣ってるわけ?」
「美容はついで。でもニキビだらけとか嫌じゃん」
「そうだけど」
実は臨也には告げていなかったが、今日が初めての水風呂ではない。入り始めてから大体1ヶ月くらい経った。
それ以来、何だか体調もよく、肌の調子もよくなったので、ようやく話してみたというわけだ。
どうせ臨也のことだから、俺が入り始めた瞬間にそう言っても多分ミーハーだと思うだけだろう。そう思って効果を実証してみた。
「寒い?」
「んー。そんな寒くないけど、って、何?」
「すごい冷えてる」
臨也はソファから下り、床に投げ出していた俺の足を持ち上げる。
その触れた手があまりに暖かく――俺の足が冷たすぎただけかもしれないけど――少し驚いた。
「温めてあげる」
「え、いいよ――って!」
やんわりと断ったのだが、勿論そんなことでは臨也を止められるわけもなく。
臨也は突然、俺の足の指先を、口に含んだ。
「ん、臨也、なにして、」
親指が生暖かい感触に包まれ、舌で舐めあげられる。
そんなにくすぐったがりではなかった筈だが、思わず声が出て、足を引っ込めたい気持ちに駆られる。
「ん、んんっ」
がっちりと臨也に掴まれ、足を引くに引けない。
そうする内に、人差し指、中指、薬指。
指の股まで丁寧に舐められ、びくびくと身体が反応してしまう。
「やだ、臨也っ、」
最後に小指を吸われ、ようやく足は解放された。
俺はぐったりとソファにもたれかかる。
「どう? 少しは温かくなった?」
「……何すんだよほんとに」
「温め方が他に思いつかなかった」
全く本当に何を言っているのだろうこの人は。
そう思ったものの、一連の流れですっかり疲れてしまった俺は、何も答えられなかった。
すると左足も掴まれる。
「や、臨也、いいって!」
「遠慮しなくていいよ? こっちも冷えてるし。そんなに冷やさない方がいいでしょ」
「で、でもほら、さっきレンジ鳴ってたよ? ご飯あっため終わったんじゃ……」
「澪士の足を温める方が先」
俺の抗議も虚しく、結局また声を上げる羽目になった。