Stella Peluche
12月24日 13時30分を過ぎた頃。
メリークリスマス フェスティバルのステージの前には、ウサギや猫、ハムスターなどのぬいぐるみを持った人達が集まって、これから始まるライブを楽しみに待っていた。
「みんなー!お待たせー!!」
その声と共に音楽が鳴り、大きな歓声が上がる。
ステージには、Stella Pelucheの3人が観客に手を振りながら出てきていた。
「ごめんね、ちょっと押しちゃったね!今日は短い時間だけれど、オレたちのステージ楽しんでいってください!一曲目、Beside You!」
彼らのデビュー曲であり、ライブの一曲目にもぴったりな爽やかなダンスナンバーのタイトルを翔が高らかに叫ぶと更に会場が沸いた。
***
「改めまして、こんにちは!Stella Pelucheです!」
一曲目が終わり、翔がそう挨拶すると会場から拍手や歓声が上がる。
「今日、僕たちを見るのが初めて、という方はいらっしゃいますか?」
翔がそう会場に問いかけると、客席の方からぱらぱらと手が挙がる。
「……あ、いますね。どうも、初めまして。
それじゃぁ、今日は時間も短いので先にメンバー紹介しておきますね」
翔の言葉に会場から歓声が上がり、その様子に3人が笑顔になる。
「ではまず、こちらの美少年。飛鳥井 瑞貴!」
翔がそう言いながらステージ上手側にいる瑞貴を紹介するように手を差し出すと、瑞貴が前に出てお辞儀をした。その後、彼が客席に手を振ると、客席の前の方から 瑞貴ー!!と名前を呼ぶ声や歓声が上がる。
「そして、ステラぺのリーダー!倉光 安慈!」
今度は、ステージ下手側にいる安慈を指すと、安慈が前に出てきてお辞儀をした。
その間も、客席の前の方にいるファンは彼の名前を呼んだり、歓声を上げている。
「そして、オレ、新山 翔です!どうぞよろしくお願いします!!!」
会場が大きな拍手で包まれると、少し照れ臭そうに翔は笑った。
「ありがとうございます。ところで、皆さん、ランチは何食べましたか?」
翔がそう観客に聞くと、あちこちから色々な声が上がる。中には「Cトイカフェー」という声も上がった。
フェスティバル会場には、普段はオフィスのあるビルで営業しているCトイカフェの出張版である、Cトイカフェ キッチンカーが出店していた。
テラス席のようにテーブルや椅子もキッチンカーの側にあるので、来場者はそこでCトイカフェさながらに食事ができる。
もちろん、所属アイドルが店番をしている時間もあるので、ステージに出ていない時は、そちらでも会えるようになっている。
「あ、Cトイカフェ行ってくれたの?ありがとー。今日は、僕たちの先輩の愛犯 とTEXTURE-FOXがカフェにいます。まだの人は、良かったらこの後に寄ってくださいね」
翔がそう言うと、拍手と歓声が上がる。
すると、瑞貴がMCに入ってきた。
「ねぇ、さっきCトイカフェ行ってくれた子は、何食べたの?」
瑞貴の問いかけに、またあちこちから声が上がる。その様子に3人はニコニコしながら聞き取っていた。
「あ、サンドイッチね。美味しいよね。今日の僕たちのランチもCトイカフェのサンドイッチだったよね?」
そう言って、瑞貴が安慈に話を振る。
「うん、そう。でもね、多分みんなが食べたのより、具が増し増しだった。これくらい、厚さがあったよね」
安慈がそう言いながら、両手で10センチくらいの高さを作ると、会場から笑い声が聞こえる。
「そうそう!愛犯のショーヤマさんがね、これからステージならしっかり食べな!ってサンドイッチにめっちゃ野菜もタマゴも挟んで持ってきてくれたの!すっごいの!もう、ちゃんとサンドして齧れなかったよね」
翔が安慈の方を向いて同意すると、また会場から笑い声がした。
「そうなんだよね。うちの瑞貴坊ちゃんが、普段の姿からは想像つかないくらいワイルドに食べてたよ」
「ちょっと、坊ちゃんって言わないで」
安慈のフリにちょっとムッとした様子で応える瑞貴。その様子に会場から小さく笑い声が上がる。
「ふふふっ。みんなもお腹いっぱいだと思うけど、もっと盛り上がって行こうね!それでは、次の曲聴いてください!!KIRA☆KIRA!」
シンセピアノのイントロから、EDMのリズムが刻まれる。
星が煌めくようなメロディのダンスナンバーが掛かり、三人がステップを踏む。
会場のボルテージは一気に上がり、ペンライトがユニットカラーであるレモンイエローや、個人のイメージカラーに光り、カラフルな光の波が出来上がっていた。
2曲続けてパフォーマンスをしたStella Pelucheは、またここでMCを挟む。
彼らも今年デビューしたばかりなので、デビューミニアルバムの3曲しかまだ持ち曲がないからだ。
すでに持ち曲は終わってしまったところで、慌ただしくマイクスタンドがステージに3本設置された。
「えーっと……みんな、楽しんでる?」
翔がマイクスタンドにマイクを差し込みながらそう会場に聞いた。
翔の問いかけに、ファンが拍手や歓声で返す。その様子に翔は嬉しそうに笑った。
「へへへっ……良かった。オレも楽しい。二人も楽しいよね?」
両サイドの瑞貴と安慈の方に向いて翔がそう言うと、二人は頷いた。
「はい。二人も楽しいって。多分、Beside Youに入ってる曲、全部終わったじゃんってみんな思ってるでしょ?リリースは、まだいつになるかわからないんですけど、最後に新曲やります!」
翔の声に会場から拍手と歓声が上がる。
「ありがとうございます。新曲は、三人でしっかり歌います。ダンスは少なめです。スタンド使ってちょっと踊るくらいです。えっと、クリスマスの曲じゃないんですけど、冬にぴったりな曲なので是非聴いてください。Snowy Love 」
先ほどの元気いっぱいなダンスチューンから、一気にしっとりとしたミディアムテンポの曲がかかる。
翔の歌唱力を生かしたミディアムバラードの曲は、Stella Pelucheの新しい一面を見せるような曲だった。
……曲が終わり、会場が拍手で包まれる。
「ありがとうございました。新曲どうでしたか?良かったら、感想とか、#クリフェス でツイートしてくださいね。」
少し照れ臭そうに笑いながら、翔がそう言った。
そして、マイクを通さずに、リーダー!と言って、安慈に喋るよう合図をする。
「えー、今日は、短い時間でしたが楽しんで頂けましたか?」
安慈の言葉に会場から歓声が上がる。
「ありがとうございます。クリフェスはまだまだ続きますので、是非この後も楽しんで行ってくださいね。今日は本当にありがとうございました!」
マイクスタンドから一歩下がって、客席に向かってぺこりと頭を下げた安慈は、その後、瑞貴に喋るように合図をした。
「今日は僕たちも楽しかったです。明日は、僕たちはカフェの方にいるので、両日参加の人は是非会いにきてね♡ありがとうございました」
瑞貴はニッコリ笑ってそう言った後、客席にキスを一つ投げた。
会場からは、悲鳴に近い歓声が上がる。
客席に手を振りながら三人はステージから退場していき、スタッフが慌ただしく次のステージのセッティングを始めたのだった。
そうして、Stella Pelucheのメリークリスマスフェスティバルのステージは幕を下ろした。
メリークリスマス フェスティバルのステージの前には、ウサギや猫、ハムスターなどのぬいぐるみを持った人達が集まって、これから始まるライブを楽しみに待っていた。
「みんなー!お待たせー!!」
その声と共に音楽が鳴り、大きな歓声が上がる。
ステージには、Stella Pelucheの3人が観客に手を振りながら出てきていた。
「ごめんね、ちょっと押しちゃったね!今日は短い時間だけれど、オレたちのステージ楽しんでいってください!一曲目、Beside You!」
彼らのデビュー曲であり、ライブの一曲目にもぴったりな爽やかなダンスナンバーのタイトルを翔が高らかに叫ぶと更に会場が沸いた。
***
「改めまして、こんにちは!Stella Pelucheです!」
一曲目が終わり、翔がそう挨拶すると会場から拍手や歓声が上がる。
「今日、僕たちを見るのが初めて、という方はいらっしゃいますか?」
翔がそう会場に問いかけると、客席の方からぱらぱらと手が挙がる。
「……あ、いますね。どうも、初めまして。
それじゃぁ、今日は時間も短いので先にメンバー紹介しておきますね」
翔の言葉に会場から歓声が上がり、その様子に3人が笑顔になる。
「ではまず、こちらの美少年。飛鳥井 瑞貴!」
翔がそう言いながらステージ上手側にいる瑞貴を紹介するように手を差し出すと、瑞貴が前に出てお辞儀をした。その後、彼が客席に手を振ると、客席の前の方から 瑞貴ー!!と名前を呼ぶ声や歓声が上がる。
「そして、ステラぺのリーダー!倉光 安慈!」
今度は、ステージ下手側にいる安慈を指すと、安慈が前に出てきてお辞儀をした。
その間も、客席の前の方にいるファンは彼の名前を呼んだり、歓声を上げている。
「そして、オレ、新山 翔です!どうぞよろしくお願いします!!!」
会場が大きな拍手で包まれると、少し照れ臭そうに翔は笑った。
「ありがとうございます。ところで、皆さん、ランチは何食べましたか?」
翔がそう観客に聞くと、あちこちから色々な声が上がる。中には「Cトイカフェー」という声も上がった。
フェスティバル会場には、普段はオフィスのあるビルで営業しているCトイカフェの出張版である、Cトイカフェ キッチンカーが出店していた。
テラス席のようにテーブルや椅子もキッチンカーの側にあるので、来場者はそこでCトイカフェさながらに食事ができる。
もちろん、所属アイドルが店番をしている時間もあるので、ステージに出ていない時は、そちらでも会えるようになっている。
「あ、Cトイカフェ行ってくれたの?ありがとー。今日は、僕たちの先輩の
翔がそう言うと、拍手と歓声が上がる。
すると、瑞貴がMCに入ってきた。
「ねぇ、さっきCトイカフェ行ってくれた子は、何食べたの?」
瑞貴の問いかけに、またあちこちから声が上がる。その様子に3人はニコニコしながら聞き取っていた。
「あ、サンドイッチね。美味しいよね。今日の僕たちのランチもCトイカフェのサンドイッチだったよね?」
そう言って、瑞貴が安慈に話を振る。
「うん、そう。でもね、多分みんなが食べたのより、具が増し増しだった。これくらい、厚さがあったよね」
安慈がそう言いながら、両手で10センチくらいの高さを作ると、会場から笑い声が聞こえる。
「そうそう!愛犯のショーヤマさんがね、これからステージならしっかり食べな!ってサンドイッチにめっちゃ野菜もタマゴも挟んで持ってきてくれたの!すっごいの!もう、ちゃんとサンドして齧れなかったよね」
翔が安慈の方を向いて同意すると、また会場から笑い声がした。
「そうなんだよね。うちの瑞貴坊ちゃんが、普段の姿からは想像つかないくらいワイルドに食べてたよ」
「ちょっと、坊ちゃんって言わないで」
安慈のフリにちょっとムッとした様子で応える瑞貴。その様子に会場から小さく笑い声が上がる。
「ふふふっ。みんなもお腹いっぱいだと思うけど、もっと盛り上がって行こうね!それでは、次の曲聴いてください!!KIRA☆KIRA!」
シンセピアノのイントロから、EDMのリズムが刻まれる。
星が煌めくようなメロディのダンスナンバーが掛かり、三人がステップを踏む。
会場のボルテージは一気に上がり、ペンライトがユニットカラーであるレモンイエローや、個人のイメージカラーに光り、カラフルな光の波が出来上がっていた。
2曲続けてパフォーマンスをしたStella Pelucheは、またここでMCを挟む。
彼らも今年デビューしたばかりなので、デビューミニアルバムの3曲しかまだ持ち曲がないからだ。
すでに持ち曲は終わってしまったところで、慌ただしくマイクスタンドがステージに3本設置された。
「えーっと……みんな、楽しんでる?」
翔がマイクスタンドにマイクを差し込みながらそう会場に聞いた。
翔の問いかけに、ファンが拍手や歓声で返す。その様子に翔は嬉しそうに笑った。
「へへへっ……良かった。オレも楽しい。二人も楽しいよね?」
両サイドの瑞貴と安慈の方に向いて翔がそう言うと、二人は頷いた。
「はい。二人も楽しいって。多分、Beside Youに入ってる曲、全部終わったじゃんってみんな思ってるでしょ?リリースは、まだいつになるかわからないんですけど、最後に新曲やります!」
翔の声に会場から拍手と歓声が上がる。
「ありがとうございます。新曲は、三人でしっかり歌います。ダンスは少なめです。スタンド使ってちょっと踊るくらいです。えっと、クリスマスの曲じゃないんですけど、冬にぴったりな曲なので是非聴いてください。Snowy Love 」
先ほどの元気いっぱいなダンスチューンから、一気にしっとりとしたミディアムテンポの曲がかかる。
翔の歌唱力を生かしたミディアムバラードの曲は、Stella Pelucheの新しい一面を見せるような曲だった。
……曲が終わり、会場が拍手で包まれる。
「ありがとうございました。新曲どうでしたか?良かったら、感想とか、#クリフェス でツイートしてくださいね。」
少し照れ臭そうに笑いながら、翔がそう言った。
そして、マイクを通さずに、リーダー!と言って、安慈に喋るよう合図をする。
「えー、今日は、短い時間でしたが楽しんで頂けましたか?」
安慈の言葉に会場から歓声が上がる。
「ありがとうございます。クリフェスはまだまだ続きますので、是非この後も楽しんで行ってくださいね。今日は本当にありがとうございました!」
マイクスタンドから一歩下がって、客席に向かってぺこりと頭を下げた安慈は、その後、瑞貴に喋るように合図をした。
「今日は僕たちも楽しかったです。明日は、僕たちはカフェの方にいるので、両日参加の人は是非会いにきてね♡ありがとうございました」
瑞貴はニッコリ笑ってそう言った後、客席にキスを一つ投げた。
会場からは、悲鳴に近い歓声が上がる。
客席に手を振りながら三人はステージから退場していき、スタッフが慌ただしく次のステージのセッティングを始めたのだった。
そうして、Stella Pelucheのメリークリスマスフェスティバルのステージは幕を下ろした。