《「天気の子」　感想レポート　於：シネシティザート》
2019/7/27版

さて皆様、いかがお過ごしでしょうか。私は公開初日の7/19の夜、レイトショーから帰りまして、37.9℃の熱を出すなど、つまり体調を崩しました(笑)。友人曰く、過度の脱水症状と強い緊張状態からの解放によるものと言われました。

要するに、泣きすぎた、というわけです。
仕方ありません。今回の映画は私の期待の遥か上を越えていってしまったのですから。ちなみにそれ以降なぜか耳の調子がおかしいです。泣きすぎて三半規管もやられたか。笑

語りたいことがいっぱいあります。それなので、一つ一つのセクションに分けて、詳しく感想を述べていきたいと考えております。


☆予告編
いくら期待している映画といえども、やはり宣伝の部分から語らなければなりませんね。(劇場を書いたのはそのため。)
「HALLO WORLD」や「空の青さを知る人よ」。ラブコメの中でタイムスリップをテーマに盛り込んでいるこの2作、音楽もそれぞれの作風に合わせた見事な起用ではないかと思っています。どちらも観に行きたいなとは思ってます。金が残っていれば……苦笑

それより一番驚いたのが、「東宝→東映→χαρά→映倫(赤文字)」と映し出されたあの作品。まさかのシンエヴァ第二弾特報ですよ。来年6月公開です。これは絶対観に行かねば。(エヴァファンの運命(さだめ)。)


てなわけで、本編です。
☀️は好きな台詞の、☔は感動する台詞のピックアップです♪


☆アバンタイトル
STORY.incが今回は制作プロデュースに入っていたようで。君の名は。より一つ多いアバンで、あぁ、今回はより巨大なプロジェクトなんだなと改めて実感。
雨空からの病室。この時最初は、ここに寝てるのが帆高だと思ってました。早とちりが過ぎるわw
この時の陽菜ちゃんのお母さんの形見が、あの水晶のネックレスなんでしょうね。というか君の名は。放映で流れた冒頭シーンより圧倒的に長くて、完全にしてやられたなと思います。笑
あと、「天気の子」の文字が霧となって消えていくエフェクト、それだけで感嘆です。

☆フェリー
物語は帆高パートへと。いきなりのYahoo!知恵袋とゲリラ豪雨は凄いなぁと思いました。初っ端からクライマックス的な表現に、期待が否が応でも増大していきます。
というか須賀さんそこで既にいるのかよ。ビール980円は勘弁してやれよ……苦笑

☆東京放浪
台場の、レインボーブリッジの描写が凄すぎる。16年前の同日にはここが封鎖されることになったもんだが(踊る大捜査線THE MOVIE2：2003.7.19公開)、絵にすると更に映えるなぁ。VANILLA求人の中毒性を振り切りつつ、マンボーを拠点にバイト探し。「東京」の汚さ、怖さがこれまでかというほど描かれていますね。三葉が知ったら落ち込むよね。笑
☀️「東京ってこえーな。」「ﾐｬｱ？」

☆マクドナルド
アタミビルで拳銃を拾った後、陽菜ちゃん登場です。ビックマック奢ってくれるとは何と優しい子だろうか。天使か。天使の子か。いや天気の子なんだが。今夜はビックマック買ってくるかな。(本当は昨日や一昨日に買いたかった。)
この時の帆高の夢が再生されるときのRADの音楽が見事なもんで。
☀「あげる。内緒ね？」️

☆都バス
初見では凪がプレイボーイということにしか気づけませんでした。今では観る度に爆笑をこらえるシーンに。(お察し下さい笑)
☀️「あっ！ラッキー、会えると思ったんだ！」

☆Ｋ＆Ａ
あとでまた書きますけど、この会社名、「圭介」と「明日花」のことだって気づいた時に心臓握りつぶされた感覚に陥りました。なんつー、健気な男。
と思うのはだいぶ後なので、ギャグパートの感想に戻ります。
…………瀧くんに続いて帆高も見事なまでにおっぱい星人。あーあ、君もやっぱり新海キャラクターだったのねww(当たり前w)
ここで懸念していた本田翼さんの夏美の演技でしたが、全く問題ありませんでしたね。観終わった今だから言えますけど、「君の名は。」奥寺先輩の長澤まさみさん同様、もう夏美は翼さん無しには考えられません♪と同時に、新海監督が「Vコンテ観ました？」と聞いた理由、「夏美の声はまるで発明」と言った理由がなんとなく分かったように思えます。僕も感じたんです、翼さんの演技は今までの新海作品のイメージとは違う、違う次元に連れてってくれる何かだと。表現ができないのは大変申し訳ございません。
☀️「いやダメだろ人として！？」
☀️「君の想像通りだよ？」

☆小栗旬・野沢雅子・本田翼
貫禄がありすぎて凄まじかった超ギャグパート。さっきの続きになりますけど、旬さんと翼さんの掛け合いのノリがテンポ良い。そんななかで占秘館オババ役の野沢さんの貫禄ある声によって適度に引き締まるという絶妙なバランス構築。K&A訪問からK&A入社式までのこの一連の流れは「君の名は。」の三葉とサヤちんによる愚痴こぼしシーンの時と似た感触がありました。こういうノリで行くシーンはトントントンと進む感じが昨今において私は好きらしい。
☀️「体験入店だね！」「インターンだろ。」
☀️「それって………私、気をつけます。」

☆風たちの声
よーじろー歌唱1曲目。実はこの歌の中だけで2週間あまりが過ぎていることには、気づくと共に仰天するものです。さんざん須賀さんや夏美さんに迷惑かけながらも、少しずつ東京の生活に慣れていくという展開は新海監督の一種の特技ですよね。言の葉の庭、君の名は。でも同じ感じがありましたし♪

☆拳銃発砲
音楽からして不穏な感じがありましたけど、帆高の震え方がリアルすぎて本気で怖くなりました。木村スカウト(ってか名前そのままかよw)に当たってなくて本当に良かったと思いますよ……。まぁ銃による流血描写をしないってことは信じてましたけども。あと陽菜ちゃん一言言わせてくれ、純粋な君が足を踏み入れて良い世界じゃないんだ、分かってくれ……(泣)
☔「ちっきしょぉっ………どけよっっ！！」️

☆代々木会館
陽菜ちゃんの怒る姿と、悔しさで拳銃を叩き捨てる帆高。純粋だとああいう表情になるのは本当です。それがなんとも心に響く。こういう気持ちを、俺も昔は持っていたはずなのになぁ……。苦笑
そして悔しがる純情な帆高を元気づけようと、空を晴れさせて和解し、18歳と自己紹介する陽菜。一瞬言い淀んでたことから、嘘なんだということにはすぐ気づけましたが。
☀️「ねぇ、今から晴れるよ。」
☀☔️「せっかく東京に来たのに、ずっと雨だね。」
そしてこの台詞が、クライマックスでの俺の泣きポイントその01になります。

☆異変～水魚～
帆高との出会いが空の謎を加速させたのか、何にせよ空がおかしくなりつつあることを伏線にしたこのシーン。実はここ、伏線回収されているのか分からない部分の一つ。あの水魚の正体は何なのか、なぜすぐ消えるのか。もっと考察が必要ですね。ところで、2021年でもブラウン管は稼働し続けているのだろうか。(正直2011年製でももう10年経ちますからね……。)
☀️「こんなとこ腰かけよ。」
☀️「だからデートじゃないっての。」

☆間宮夫人と圭介
どこのカフェなのかは分かりませんけども、えらく高級そうな感じ。これで須賀の奥さんは旧姓「間宮明日花」であることが判明。尤も考察を重ねてから気づいたことですが。
そしてこの間宮夫人、声はナウシカなどジブリ作品にも数多く出てました島本須美さん。新海作品でも「星を追う子ども」の森崎リサ役で出てたことも。

☆天野家訪問
田端駅南口から徒歩ですね。おけ把握。(グッ👍)
「知ってどうするんだ」って？聖地巡礼に決まっとろーが。笑
ともすれ、まったくお土産で持ってきたつもりないでしょというようなチキンラーメンとポテチを持って訪問します。しかしまぁ純情ですなぁ、女子の部屋の訪問くらいであんなに狼狽えますかね？羨まし……。(女子の部屋に行くきっかけにさえ遭っていない男子大学生。泪)
だが帆高だから許す。可愛いなぁ、少年。笑
☀️「いらっしゃい、帆高。迷ったでしょ？」
☀️「あぁぁこれ、つまらないものですがっ！！！」
そのチキンラーメンとポテチですけども、正直使い方がガチすぎて目からウロコ。何よその料理、え、メッチャ美味しそう、ねぇ陽菜さん、3400円払うからそれご馳走して！？
………落ち着きましょう。とんでもなく生活力高かったです。後から強く納得するものですが、全てが弟の凪のためにやってることなんですよ。こんなに弟思いの姉がどこにいますか！？ただの可愛いキャラじゃないんです、天野陽菜は。
☀️「お待たせしましたぁ！」
☀☀️️「あっ、ねぎねぎ！ねーぎ～♪」
…………ごめん、やっぱ可愛さには勝てないわ。ね～ぎ～の可愛さは反則級ですわ………。笑
そして晴れ女ビジネスを提案する帆高。水商売向いてないとかどうとかボソボソ言う帆高、お前やっぱり純情だな、健全な男子高校生だなっ！笑
☀️☀️☀️「どこ見てんのよっ！」「どこも見てねぇよ！！」
実は醍醐虎汰朗くんと森七菜ちゃんがほだひなのモードに切りかえるときはこの台詞だそうで。役者の行動だけで尊いんですがどうしましょうか。(君の名は。の神木上白石コンビに対する感情と同じ路を辿っている。笑)
そんなこんなで完成した「otenki-girl.jp」アップした瞬間に凪君帰宅。
☀️「姉ちゃん、今日はイワシが……あん？誰、アンタ？」
あのプレイボーイがイワシ言いながら入ってくるのには少しクスリとします。まだこの時は帆高を全然信用していない様子。
フリーマーケットを晴れにして欲しいと依頼が来たことで、いきなり翌日出動することに。不安な陽菜と対策を考える帆高と。考えついたのはてるてる坊主傘と凪てる坊主。
☀️「……ごめん、いらない。」「ふっざけんなよ帆高っ！」

☆東京テレポート駅
かのアーミーコートの男の通勤路であるこの駅(だから「踊る」ネタはもういいって。)で天野家初仕事。グランドエスケープのオーケストラアレンジがスゴい壮大でとにかくヤバかったです。笑
偶然にしても、って言われたときに反論する凪てる坊主の目が一瞬くの字になるのがなんか可愛かった♪
なんやかんやで成功した晴れ女ビジネス、すっかりやる気のほだひななぎの三人でした。まるっ。！
☀「陽菜さん水飲む！？」「姉ちゃんアメ舐める！？」
そしてここで、ユアネーマーが目を見張るワンカットが。
☀️「うわぁ、綺麗～！！」「すっげえな……！」

☆祝祭
高音ギターと三浦透子さんの透き通る歌声がとにかく美しい。晴れに希望を抱いて依頼を次々と受けていく天野家。次第に3400円はほとんど関係なくて、人々の気持ちを受け取っているということを示す金銭授受描写。とにかく、多くの人々に笑顔になってもらいたいという三人の想いが前面に出ていたシーンでした。
それと同時に、料理が上手くなっている帆高の描写。THE、順風満帆というこの展開。ズルいよなぁ、ここまで持ち上げるんだもん……。苦笑
☀️「それはまるで、街が華やかな服に着替えていくかのようだった。」

中編に続きます。