800字ssシリーズ
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「オメガモン!」
「あぁ、デュークモンか。」
ばたばたと音がすると思えばいきなり扉が開かれ、そこに立っていたのは珍しく息を切らしたデュークモンの姿だった。
「……何かあったのか?」
「何かあったのはオメガモンの方であろう!?」
今にも飛びつかんばかりに声を上げるデュークモンにオメガモンは首を傾げると、デュークモンはため息をついて横へ座る。すり、と優しくオメガモンの腕を撫でると、チクリとした軽い痛みが走ってオメガモンは顔をしかめる。
「ッ、やはり痛むほどの怪我をしているのであろう!?大体誰だ!オメガモンに傷を付けるなどとこのデュークモンが…!」
「落ち着け。」
まくし立てるように詰め寄るデュークモンを両手で制止しながら、オメガモンは困ったな、と顔を顰めた。
元々オメガモンはアキバマーケットに迷い込んでしまったデジモンが暴れていると聞いて駆けつけた際、危害を加えたりしないと安心させるためにわざと技を受けただけなのだ。暴れていたデジモンはそれで大人しくなり、今はほかの住民に保護されている。
成長期デジモンに傷を付けられたぐらいで痛くも痒くもないのだが、デュークモンに撫でられた時に感じた痛みに、オメガモンは首を傾げた。あの痛みはどこから来たのだろうか。もちろん、痛みなど傷口から来るに決まっているのだが。
「まぁいい、それよりオメガモン、傷の手当てをしよう。」
「傷の手当て?そんなものしなくともこれぐらいの傷…」
「ダメだ!小さな傷だって甘く見てはならんッ!」
デュークモンはオメガモンの腕を取ると、予め持ってきておいた箱からいくつか薬を取り出して手早く治療をする。オメガモンが何回か瞬きをする間に、その腕にはきちんと処理が施されていた。ほぉ、とその手際の良さに感心したようにオメガモンが息を吐くと、デュークモンはそれに気付いて苦笑する。そのまま傷を上から優しく撫でてちゅっ、とキスを落とした。
「もう、怪我なんかしないでくれ。」
そう言って眉を下げて笑うデュークモンの姿に、またチクリと痛みが走った。どうやらこの痛みは傷口からきているわけではないようだ。じゃあこれは──
オメガモンはそっと、胸に手を当てた。
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