輝夜導く、その場所で。
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ー結月ちゃん、何考えてるかわからないー
やめて…
ー気味悪いよねー
やめて…やめてよ…
ー都合がいいけどね、アハハー
なんで、信じてたのに…!
「っぁ…!夢か……ぇ、ここどこ。」
結月が目を覚ますと見覚えのない天井が目に入った。
自分の部屋でベッドに寝たはずなのに、体を起こすと畳の上に敷かれている布団の中にいる。
「なんで…え、「起きた?」っ!?」
今まで誰もいなかったのに、いきなり背後から声をかけられ振り向くと、迷彩柄の服に身を包んだ橙色の髪をした男がいた。
「アンタ、どこの間者?見たこともない服着てるけど。」
「か、かんじゃ?っ!!」
「正直に言わないと、この喉、掻き切っちゃうよ?」
少し離れた距離にいたはずなのに、一瞬のうちに目の前にきて苦無を喉に突きつけられる。
何が何だかわからない結月は混乱する頭で何か言わなければと焦った。
「わた、私、間者とかいうものじゃない、です…っ」
やっと発することができな言葉に対し、目の前の男からは信じることができないという視線と雰囲気を感じた。
それは結月が何度も見てきた嫌な記憶の中にある目だった。
夢の内容と重なり、瞳に涙が溜まってきたところで、足音ととてつもない大きな声が聞こえた。
「佐助ェエエエ!どこだアアアア!お館様がお呼びになっているぞおおおお!」
「…はぁぁー。全く旦那は…。」
びっくりして涙も引っ込んでしまった結月から離れ苦無を仕舞う。
それを見つめていると立つように促された。
「アンタを今からウチの大将のところへ連れて行く。少しでも不審な動きをすれば…わかるよね?」
「!!(コクコク)」
佐助に連れられ部屋を出ると、自分のいるところでは考えられないほど広大な敷地と屋敷なのだと分かった。
作りが完全な日本家屋で、嫌な予感がした。
連れてこられた部屋には先ほどの佐助と、真っ赤な身なりをした茶髪の男性と奥に座っている大柄な男性がいた。部屋に入り頭を下げる。
「面を上げい。儂は、この甲斐を治めておる武田信玄と申す。お主はなんという?」
「(武田信玄!?え、あの?!)わ、私は、小鳥遊 結月といいます。」
「ふむ。お主はどこの生まれじゃ?」
「××県○○市です。」
自分の生まれを伝えたところ、なんだそれはという視線を皆から受けた。
結月は薄々勘付いていた。部屋にいる皆の服装、銃刀法を気にせず持っている武器。
ここは自分のいた世界ではないのだと。
「聞いたことがないな。」
「…だと思います。えと、武田信玄様。これから話すこと信じられないと思いますが、本当のことです。」
私は、この世界の者では、ありません。
それを言った時、結月はどうしようもないのだと、目の前が真っ暗になった。
やめて…
ー気味悪いよねー
やめて…やめてよ…
ー都合がいいけどね、アハハー
なんで、信じてたのに…!
「っぁ…!夢か……ぇ、ここどこ。」
結月が目を覚ますと見覚えのない天井が目に入った。
自分の部屋でベッドに寝たはずなのに、体を起こすと畳の上に敷かれている布団の中にいる。
「なんで…え、「起きた?」っ!?」
今まで誰もいなかったのに、いきなり背後から声をかけられ振り向くと、迷彩柄の服に身を包んだ橙色の髪をした男がいた。
「アンタ、どこの間者?見たこともない服着てるけど。」
「か、かんじゃ?っ!!」
「正直に言わないと、この喉、掻き切っちゃうよ?」
少し離れた距離にいたはずなのに、一瞬のうちに目の前にきて苦無を喉に突きつけられる。
何が何だかわからない結月は混乱する頭で何か言わなければと焦った。
「わた、私、間者とかいうものじゃない、です…っ」
やっと発することができな言葉に対し、目の前の男からは信じることができないという視線と雰囲気を感じた。
それは結月が何度も見てきた嫌な記憶の中にある目だった。
夢の内容と重なり、瞳に涙が溜まってきたところで、足音ととてつもない大きな声が聞こえた。
「佐助ェエエエ!どこだアアアア!お館様がお呼びになっているぞおおおお!」
「…はぁぁー。全く旦那は…。」
びっくりして涙も引っ込んでしまった結月から離れ苦無を仕舞う。
それを見つめていると立つように促された。
「アンタを今からウチの大将のところへ連れて行く。少しでも不審な動きをすれば…わかるよね?」
「!!(コクコク)」
佐助に連れられ部屋を出ると、自分のいるところでは考えられないほど広大な敷地と屋敷なのだと分かった。
作りが完全な日本家屋で、嫌な予感がした。
連れてこられた部屋には先ほどの佐助と、真っ赤な身なりをした茶髪の男性と奥に座っている大柄な男性がいた。部屋に入り頭を下げる。
「面を上げい。儂は、この甲斐を治めておる武田信玄と申す。お主はなんという?」
「(武田信玄!?え、あの?!)わ、私は、小鳥遊 結月といいます。」
「ふむ。お主はどこの生まれじゃ?」
「××県○○市です。」
自分の生まれを伝えたところ、なんだそれはという視線を皆から受けた。
結月は薄々勘付いていた。部屋にいる皆の服装、銃刀法を気にせず持っている武器。
ここは自分のいた世界ではないのだと。
「聞いたことがないな。」
「…だと思います。えと、武田信玄様。これから話すこと信じられないと思いますが、本当のことです。」
私は、この世界の者では、ありません。
それを言った時、結月はどうしようもないのだと、目の前が真っ暗になった。