輝夜導く、その場所で。
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ここは甲斐。
今宵は見事な満月だからと、皆でお月見ということで宴を開いていた。
「佐助、この団子は食べてもよいのか?」
「それは供える団子だから!旦那のはこっち!」
月見団子に手を出しそうな幸村の前に、串に刺さったお手製の団子を出す。
宴を開いたお館様こと信玄には、先にお団子は渡してある。
「見事な満月でございますぞ、お館様!」
「そうじゃな。輝夜姫でも落ちて来そうではないか。」
宴も終わり、静かに月を見上げていた時。
一帯が目も開けていられないほどの眩い光に包まれた。
「大将!旦那!下がって!」
光は徐々に消え、淡く光りながらゆっくりと降りて来た。佐助が様子を見ていると光の中に人影を見つけた。それは寝ているのか目を閉じていた。
「…大将、本当に落ちて来ましたけど。」
警戒しながら受け止めると、それは目を閉じた女だった。
先ほどの信玄の言葉通り月から人が落ちて来たのだ。
「お、おなごではないか!」
「ふむ…。佐助、客間に準備をさせよ。」
「ちょ、大将!?間者かもしれないんですよ!?」
「その者が起きぬことには何も聞けまい。見たところ武器も持っておらぬようだからの。」
信玄に言われた通り客間に寝具の準備をし、腕に抱えたそれを寝かせた。
突然光と共に現れた女に警戒しながらも、起きてから聞くしかないと、その場から立ち去った。
今宵は見事な満月だからと、皆でお月見ということで宴を開いていた。
「佐助、この団子は食べてもよいのか?」
「それは供える団子だから!旦那のはこっち!」
月見団子に手を出しそうな幸村の前に、串に刺さったお手製の団子を出す。
宴を開いたお館様こと信玄には、先にお団子は渡してある。
「見事な満月でございますぞ、お館様!」
「そうじゃな。輝夜姫でも落ちて来そうではないか。」
宴も終わり、静かに月を見上げていた時。
一帯が目も開けていられないほどの眩い光に包まれた。
「大将!旦那!下がって!」
光は徐々に消え、淡く光りながらゆっくりと降りて来た。佐助が様子を見ていると光の中に人影を見つけた。それは寝ているのか目を閉じていた。
「…大将、本当に落ちて来ましたけど。」
警戒しながら受け止めると、それは目を閉じた女だった。
先ほどの信玄の言葉通り月から人が落ちて来たのだ。
「お、おなごではないか!」
「ふむ…。佐助、客間に準備をさせよ。」
「ちょ、大将!?間者かもしれないんですよ!?」
「その者が起きぬことには何も聞けまい。見たところ武器も持っておらぬようだからの。」
信玄に言われた通り客間に寝具の準備をし、腕に抱えたそれを寝かせた。
突然光と共に現れた女に警戒しながらも、起きてから聞くしかないと、その場から立ち去った。