ネモフィラの追憶
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「主っ・・・大好きだった・・・!本当に、・・・世界で誰よりも、君を愛していた!!」
薄れゆく意識の中で、私を力強く抱きしめる鶴丸に優しく微笑んでみたけれど、上手く笑えなくて、鶴丸はまた悲しそうに顔を歪めた。
ドクドクと流れていく赤い血と胸に深く突き刺さった刀が、命の灯火が消えかかっている事を知らせていた。
「(ああ、ごめんなさい。寂しがり屋の貴方を置いていってしまうなんて)」
不出来な審神者でごめんなさい。
酷い主でごめんなさい。
それから、愛してくれて、ありがとう。
重くなる瞼に逆らえず、ゆっくりと私は目を閉じた。
遠のく意識の最後に聞こえたのは、私の名前を呼びつづける愛しい鶴丸の声だった。
嗚呼、愛していました。
世界で誰よりも、貴方のことを。