ネモフィラの追憶
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ある日の夜、現世から帰ってくると私の本丸は襲撃を受けて全滅していた。
誰も居なくなった本丸に落ちていたのはもう誰の刀か分からないくらいボロボロに砕け散った刀の破片だけだった。
.
きっとこれは私に対する神様からの罰なのだろう。
人ならざるものを愛してしまった私は、とてもとても重い罪を犯してしまったのだ。
元来人は人の世に生きるべきで、それは人の世の理。
それを破ってしまえば死ぬよりも辛い罰が待ち受けている。
そんなの、分かっていたはずなのに。
それでも、好きで好きで、堪らなく愛しかった。
だけど、きっとこの想いは間違いなのだろう。いや、間違いなのだ。
『人』と『刀』
それは決して交わる事の無い運命で、それを覆そうなどと愚の骨頂。
己の立場を弁えずに心の感情に揺さぶられ主と言う立場を投げ捨ててでも手に入れようとしたあの時の私はきっと誰が見ても馬鹿だっただろう。
そしてその馬鹿が辿り着いた場所は、全てを失った今だった。
「……なんか、もうどうでもいいや」
守るべきものも、帰る場所も無いのだ。そんな中、生きていて何になるのだろう。
それならばいっそ。死んでいった仲間達の元へと行こうと、傍に落ちていた刀の破片を首に刺し、私は──────自らの命を絶った。
「本丸No.0010。本丸襲撃により刀剣男士全滅。審神者自死により運営不可能。よってこの本丸を閉鎖します────」
誰も居なくなった本丸でこんのすけが一言小さく言葉を紡いだ。
すると一瞬で大量の御札としめ縄が本丸を包み込み、静かに消えていった。
何も無くなった本丸の跡地でこんのすけは何処か悲しそうな目で先程まであった建物を見ていた。
誰も居なくなった本丸に落ちていたのはもう誰の刀か分からないくらいボロボロに砕け散った刀の破片だけだった。
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きっとこれは私に対する神様からの罰なのだろう。
人ならざるものを愛してしまった私は、とてもとても重い罪を犯してしまったのだ。
元来人は人の世に生きるべきで、それは人の世の理。
それを破ってしまえば死ぬよりも辛い罰が待ち受けている。
そんなの、分かっていたはずなのに。
それでも、好きで好きで、堪らなく愛しかった。
だけど、きっとこの想いは間違いなのだろう。いや、間違いなのだ。
『人』と『刀』
それは決して交わる事の無い運命で、それを覆そうなどと愚の骨頂。
己の立場を弁えずに心の感情に揺さぶられ主と言う立場を投げ捨ててでも手に入れようとしたあの時の私はきっと誰が見ても馬鹿だっただろう。
そしてその馬鹿が辿り着いた場所は、全てを失った今だった。
「……なんか、もうどうでもいいや」
守るべきものも、帰る場所も無いのだ。そんな中、生きていて何になるのだろう。
それならばいっそ。死んでいった仲間達の元へと行こうと、傍に落ちていた刀の破片を首に刺し、私は──────自らの命を絶った。
「本丸No.0010。本丸襲撃により刀剣男士全滅。審神者自死により運営不可能。よってこの本丸を閉鎖します────」
誰も居なくなった本丸でこんのすけが一言小さく言葉を紡いだ。
すると一瞬で大量の御札としめ縄が本丸を包み込み、静かに消えていった。
何も無くなった本丸の跡地でこんのすけは何処か悲しそうな目で先程まであった建物を見ていた。