ネモフィラの追憶
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「…貴方からは、俺に対して酷く恨んだ匂いがするんです」
出会った頃からずっと。
いつも優しく話し掛けてくれて、禰豆子の時も真っ先に助けようとしてくれた。
けれど、その時ですら俺には憎しみの匂いがしていたんだ。
「…俺は、何かしてしまったんでしょうか」
ずっと笑っていた顔が静かに消え、俺は思わず息を飲んだ。
初めてだ。いつもは表情豊かな人なのに、こんなにも表情が削ぎ落とされたような顔をするなんて、俺はやはり何かしてしまったのだろうか。
「あの、「…君は鼻が良かったよね」…え?あ、はい」
にっこりと笑う目の前の人は仲間のはずなのに、何故か上限の鬼に会った時みたいに本能が危険だと信号を出す。
早く逃げないと
早く、
「……え」
それは一瞬だった。
「あーあ。避けられた」
どうして、まさか。
今、この人は、俺の鼻を切ろうとした……?
「次は外さないからね」
そこからは早かった。
本気で殺そうとしてきている攻撃をなんとか防ぎ、必死に技を避ける。
それでも相手は元柱。流石に全ては避けきれず、既に沢山の切り傷が出来ていた。
「っどうして!!仲間じゃないんですか!?」
「仲間、ね。私そんなものになった覚えないけどなぁ」