設定&始まりー冬木ー
夢小説設定
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無機質なアナウンスが頭の中に響く
「ー塩基配列 ヒトゲノムと確認
ー霊器属性 善性・中立と確認
ようこそ、人類の未来を語る資料館へ。
ここは人理継続保障機関カルデア。
指紋認証 声紋認証 遺伝子認証 クリア。
魔術回路測定・・・・・・完了しました。
登録名と一致します。
貴方を霊長類の一員である事を認めます。
はじめまして。
貴方は本日 最後の来館者です。
どうぞ、善き時間をお過ごしください。
・・・・・・申し訳ございません。
入館手続き完了まであと180秒必要です。
その間、模擬戦闘をお楽しみください。
レギュレーション:シニア
契約サーヴァント:セイバー ランサー アーチャー
スコアの記録はいたしません。
どうぞ気の向くまま、自由にお楽しみください。
英霊召喚システム フェイト 起動します。
180秒の間、マスターとして善い経験ができますよう。」
「フォウ・・・・・・?
キュウ・・・・・・・キュウ?
フォウ!フー、フォーウ!」
ん?・・・何かの鳴き声・・・?
頬を舐められたような・・・
「・・・あの
朝でも夜でもありませんから
起きてください、先輩」
重い体に違和感を覚えながら目を開けると
目の前にはショートカットの眼鏡をかけた女の子がいた
「君は?」
やけに重い頭をおさえながら口を開く
すると目の前の彼女は少し困ったような表情で
「いきなり難しい質問なので、返答に困ります
名乗るほどのものではないーーーとか?
いえ、名前はあるんです
名前はあるのです、ちゃんと
でも、あまり口にする機会がなかったので・・・
印象的な自己紹介ができないというか・・・
・・・コホン
どうあれ、質問よろしいでしょうか、先輩
お休みのようでしたが、通路で眠る理由が、ちょっと
硬い床でないと眠れない性質なのですか?」
「うち・・・ここで眠ってた・・・?」
「はい、すやすやと
教科書に載せたい程の熟睡でした」
彼女がそう答えると私の近くにいた犬のような動物が動いた
「フォウ!キュー、キャーウ!」
「・・・失念していました
貴方の紹介がまだでしたね、フォウさん
こちらのリスっぽい方はフォウ
カルデアを自由に散歩する特権動物です
わたしはフォウさんにここまで誘導され
お休み中の先輩を発見したんです」
「フォウ、ンキュ、フォーウ!」
紹介に一声鳴くとリス・・・じゃないフォウは去っていった
「またどこかに行ってしまいました
あのように、特に法則性もなく散歩しています
「不思議な生き物だね」
「はい、わたし以外にはあまり近寄らないのですが・・・
先輩は気に入られたようです
おめでとうございます
カルデアで二人目の、フォウのお世話係の誕生です」
そう言うと彼女は少し微笑んだ