秘密の晩ご飯(会話文メイン)

誰かのお腹の音がなって、それを合図にみんな自分が空腹であることに気が付く。
時計を見れば、夜の7時を少し回ったところ。
源次がラーメンが食べたいなんて言うから、もうみんな気分はラーメンで、じゃあどこに行くかと言う話になった。

「ラーメンかー」
「おう、賢三どこがいいと思う?」
「うどん屋なら旨いカレーうどん出すとこ知ってるけどなー」
「ラーメンだってば」
「哲さんとこのモヒカンは?」
「あそこは、味以前に雰囲気がだな・・・」
「「あー・・・」」
「鉄生がバイトしてるとこは?」
「大一元だっけあそこ?」
「そうそう」
「美味しいの?なんか前に鉄生がごちそうするって言ったのに、柳が走って逃げたって聞いたよ?」
「それは単純に作るヤツがマズイってことだろ?」
「じゃあ、鉄生がいなきゃいいじゃん」

「「確かに」」

「今日バイトかどうか、誰か鉄生に聞いてみろよ」
「アイツに聞いたらめんどくせーだろー」
「なら、直接店に確認したら?」
「それが一番無難だな~」
「じゃあ、私がかけてみるよ」

トゥルルルル

トゥルルルル

『はい!中華 大一元!!』
「あのすみません、私そちらでバイトしている河内鉄生の友人ですが、今日はバイト入ってますか?」
『あ、鉄生の!アイツ今日は9時からなんですよー。それ以降ならいますよ』
「9時からですね、分かりました、ありがとうございます」
『お名前聞いときましょうか?来たら伝えますよ』
「いえいえ、名乗るほどのモノでもないので、失礼しまぁーす」

ピィっ

「バイト9時からだって!」
「おし、今から行けば間に合うな」
「しかし、お前上手いなー(電話)」
「男からだと警戒されるでしょ?」
「だな!んじゃ、ラーメン食いに行くか!!」
「「おーーー」」





―翌日

「昨日、オレのバイト先に女から電話があったらしいんスよー。なんか、オレに会いたいっぽくて」
「「ホオ、」」
「で、店長がバイト時間教えたのに現れなくって」
「そうなの?」
「そうなんっスよ」
「恥ずかしかったんじゃない?」
「やっぱそー思います?!誰かオレのことこっそり想ってる女がいるんでしょうねー。
にししっ、いやー、まいったなぁ~」

((いや、いねーけどねな…))



End.
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