Last present(河内鉄生)
どのくらい時間が経ったのか、
ふと、眩しい光の中、視界に何かキラキラしたものが入った。
?
顔を上げると何かが宙を舞っていた。
それはゆっくりと私に向かって降りてきて
手を出すと、まるで待っていたかのように舞い乗った。
手の上にあるのは、
真っ白な、羽。
鳥?
でも、空を見上げても鳥なんていない。
どこから?
フワフワとした羽を見つめて、もう一度空を見上げる。
“鳥みて―にさ。”
突然、あの時の言葉が蘇る。
「鉄、しょう…?」
思わず呟いた名前に、羽がゆらりと踊る。
まさか、ね。
だけど、
バカみたいだけど、
私は確信していて
「そこに、いるんだね、」
気付けば、手のひらの羽をそっと包み込み
嗚咽を漏らして泣いていた。
手にあるのは、
“ここにいる、”と
貴方がくれた最後の返事。
End.
ふと、眩しい光の中、視界に何かキラキラしたものが入った。
?
顔を上げると何かが宙を舞っていた。
それはゆっくりと私に向かって降りてきて
手を出すと、まるで待っていたかのように舞い乗った。
手の上にあるのは、
真っ白な、羽。
鳥?
でも、空を見上げても鳥なんていない。
どこから?
フワフワとした羽を見つめて、もう一度空を見上げる。
“鳥みて―にさ。”
突然、あの時の言葉が蘇る。
「鉄、しょう…?」
思わず呟いた名前に、羽がゆらりと踊る。
まさか、ね。
だけど、
バカみたいだけど、
私は確信していて
「そこに、いるんだね、」
気付けば、手のひらの羽をそっと包み込み
嗚咽を漏らして泣いていた。
手にあるのは、
“ここにいる、”と
貴方がくれた最後の返事。
End.