Last present(河内鉄生)

小高い丘にある公園。
その手すりに持たれ、高く澄んだ空を見上げる。



何度この場所でこうしたか分からない。



見下ろす町並みも、
後ろにあるベンチも、
葉の色は変われど、力強く地に根ずく木々も、
あの日となにも変わらない。



鉄生…


「貴方がいないだけ…」





分かってるのに、


つい姿を探してしまう。




.
1/4ページ
スキ