Valentine present(黒澤和光)

それは今朝の出来事で。



昨夜、私は遅くまでかかって和光に渡すチョコを作った。
おかげで寝不足。

でも遅刻しないように起きて、駅に急いだ。


だって学校が違う和光とは朝しか会えないから。


チョコを渡すチャンスは朝しかないんだ。









駅に着くと和光の後ろ姿を発見。
今日のバンダナは紫、
その色は和光の黒髪によく似合う。



「ごめ……

数歩近づいたところで、和光の陰に人がいるのが見えた。


制服を着た、オンナのコ


私に気づき、振り向いた和光の手には、チョコレートがあった。

(それ以外考えられない。
だって今日はバレンタインだもん…)



カチンっ



それは私がキレた音で。

向きを変え、

「あ、おい…

和光の声も無視して私はホームに走った。


そして、
タイミング良く滑り込んできた電車に
迷いなく乗り込んだ。






ガタガタと揺れる電車のドアにもたれながら、さっきの光景を思い出す



………


何アレ?




超ムカツクんですけど!!!!



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