Looking For You(阪東秀人)
そのまま目に付いた公園へ入り、
ベンチに座ってタバコに火を付けた。
何やってんだろな、オレ
ぼんやりとタバコを見つめていると、携帯が鳴り出した。
それはヒロミからで、
携帯を手に少しまよったが、
結局とった。
「なんだ?」
落としたタバコを足で踏み消しながら立ち上がる。
さわさわと、風が木々をなでる音に顔を上げると
それは、
オレの眼にくっきりと映った。
「…ユキ…」
『………ぉぃ…っ―――
ヒロミの声も聞こえないまま
オレは無意識に携帯の電源を切っていた。
じっと見つめるオレに、
ユキも
気づく
その距離は近いとは言えない。
オレはゆっくりとユキに近づいた。
「……秀人…久しぶりだね」
「ああ」
四年半ぶりだ。
ふと、ユキの視線が下に移る。
オレはその時まで全く気づかなかったが、
ユキの横には男の子がいて、
「おかあさん」っと服の裾をひっぱっていた。
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ベンチに座ってタバコに火を付けた。
何やってんだろな、オレ
ぼんやりとタバコを見つめていると、携帯が鳴り出した。
それはヒロミからで、
携帯を手に少しまよったが、
結局とった。
「なんだ?」
落としたタバコを足で踏み消しながら立ち上がる。
さわさわと、風が木々をなでる音に顔を上げると
それは、
オレの眼にくっきりと映った。
「…ユキ…」
『………ぉぃ…っ―――
ヒロミの声も聞こえないまま
オレは無意識に携帯の電源を切っていた。
じっと見つめるオレに、
ユキも
気づく
その距離は近いとは言えない。
オレはゆっくりとユキに近づいた。
「……秀人…久しぶりだね」
「ああ」
四年半ぶりだ。
ふと、ユキの視線が下に移る。
オレはその時まで全く気づかなかったが、
ユキの横には男の子がいて、
「おかあさん」っと服の裾をひっぱっていた。
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