私たちのXmas(加東秀吉)

「んじゃあここで」
「ああ、気ぃ付けてな」
「うん。着いたらメ―ルするね―」





ばいばい、っと軽く手をふり改札口を通ったとき、


「おい」


後ろから秀吉の声がした。


「ん?」



振り返る私に向かって飛んできたのは



「忘れもんだ」

その言葉と




小さな、箱。









「秀吉、これ…」


「じゃあな」





何事もなかったようにさっさと背を向けた秀吉に、私は答える。


「秀吉、ありがとう!」




そして

そっと呟く、



愛の言葉を。



Merry Christmas…

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