私たちのXmas(加東秀吉)

「ねぇ、出掛けないの?」


ベッドに寝転びマンガを読んでいる秀吉に向かって私は聞いた。


「このクソ寒い中用もないのに行くかよ」



「そりゃそうだけど…」





“クリスマス”なのに。




心で思っても口には出さない。

どうせ「だから何だ?」って言われるんだ。





秀吉はそういうイベントに興味がない。

クリスマスもお正月もバレンタインも、“いつもと変わらぬ一日”なんだ。



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