エースは校門に着くと門にもたれ掛かるようにして二人が来るのを待つ。

学校が終わる時間は同じなのだが、二人はちゃんとホームルームも受けてから出てくるので若干の時間差がある。

しかし何故か隣同士に設置されたエースとサボの学校。

なのでエースが二人を迎えに行くという選択肢もあるのだが、少しではあるがエースの学校の方がルフィの保育園に近いのでめんどくさいのだ。

サボ「エース」

携帯を弄りながら待っていると、馴染みの声に呼ばれる。

携帯をパタンと閉じてポケットにしまう。

サボ「いつも待ってもらって悪いな」

エ「いや、気にすんな

ところでニーナどうした？」

先ほどメールが来たようにニーナと一緒に来ると思っていたのだが、今日はサボ一人だ。

サボ「いやさ、ニーナの友達が新しい家に引っ越したらしくて帰り道がおんなじなんだと

そんで一緒にその子も帰りたいってニーナが言ってんだ

でもさ…ほら、お前って女の子と仲良くするの苦手っていうか…」

サボが言いにくそうに苦笑いしながら言うとエースは納得したようにため息をついた。

エ「別に俺は構わねぇよ

ニーナの友達なんだろ？

あっちがどう思うかは別だけどな」

サボ「その子と俺も友達なんだけど気にしないと思う…

ていうか多分…」

エ「？なんだ？」

サボ「いや、何でもない

じゃあニーナ呼ぶな」

言葉を濁したサボに疑問を感じたがサボが携帯を出してニーナに電話しだしたので聞くことはできなかった。