『あ、私の家ここ』

エ「え？ここ？」

ル「すっげぇ！」

エースが呆然と恋歌が住んでいるというマンションを見上げる。

ルフィは目をキラキラさせて何故か嬉しそうだ。

サボは素直に関心したようにマンションを見上げている。

三人が見上げているのは一目で高級だとわかるマンション。

見えるエントランスに入るまでに様々なセキュリティが施してあるのが見える。

恋歌はルフィをおろして鞄をエースから受けとる。

『それじゃあ一緒に帰ってくれてありがとう

サボはまた明日学校でね

ルフィくんとエースさんもばいばい』

恋歌は三人に手を振ると足早にマンションの中に入っていってしまった。

サボ「な？だから言ったろ？

恋歌はお嬢様だって」

エ「あ、ああ…」

サボに肩をぽんと叩かれるも暫くエースは唖然としたままだった。








サボ「で、恋歌と二人で話してみてどうだった？」

エ「てめぇやっぱりあの電話嘘か！」

サボ「ははっ！バレてた？

気ぃつかってやったんだから怒んなよ」

家に着いて夕食を食べているときに唐突にサボがエースに聞いてきた。

エースはいくらサボとニーナと言えどあのタイミングで電話をすることはないだろうと思っていたので聞いてみたら案の定と言った感じだ。

エ「ったく、変に気ぃつかわれても話題なんかねぇんだよ」

サボ「でも話してたじゃんか」

エ「お前が引っ越してきたって言ってたからな

どこに住んでるのかとか、なんで今になって引っ越してきたのかとか聞いたんだよ」

サボ「…それ、恋歌なんて答えた？」

急に声のトーンが下がったサボを疑問に思ったがエースは一応答える。

エ「確か住みにくくなったから…とか言ってたな」

サボ「そうか…」

エ「なんだ、何かあるのか？

あいつもこの話ししたときちょっと暗くなってたし」

サボ「ま、俺の口から言うことじゃねぇよ

気になるんなら自分で聞くことだな」

エースは気にはなったが人の事情を簡単に聞くのはよくないとサボには聞かないことにした。