1話
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一瞬刻が止まったような気がした。
悟空「おい…」
「よかった…
お怪我はなさそうだ…」
安心したように男は眠り続ける女を笑顔で見下ろす。
背に悟空が防ぎきれなかった矢を受け止めながら…。
その姿を見て悟空がふらふらと男に近づいていく。
悟空「よかったって…
何がよかったんだよ!!!」
「この方は…大事な方なのだ…
これでいい…」
立っているのが限界なのか、地面に倒れこむ。
弾かれたように悟空が男に駆け寄ろうとするが、抜けてきた妖怪たちが立ちふさがる。
《思わぬ収獲だったな!
いつもこの男が俺たちの邪魔をして一切手が出せなかったからな》
《こんなことなら最初から女を狙えばよかったな!》
下品な笑い声が響く中悟空の握り締めた拳が怒りで震える。
悟空「お前らなぁ!!
自分の大事なもんを身体張って守った姿のどこが笑えんだよ!」
次々と妖怪を倒していく悟空だが、ショックが大きいのか、男を気にしているのか動きにキレがない。
三蔵「悟空!先に戦いに集中しやがれ!」
悟空「わかってるよ!
わかってるけど…」
名も知らぬ、先程まで戦っていた敵。
だが、悪いやつでないことは本能でわかる。
《余所見してんじゃねぇよっ!》
悟空「ぐっ…」
「「「悟空!!」」」
隙をつかれた悟空が殴り飛ばされ、地面を滑る。
三蔵「ちっ…」
小さく舌打ちをした三蔵は悟空を殴り飛ばした妖怪に銃弾を撃ち込む。
悟浄「おい!悟空の方手伝ってやった方がいいんじゃねぇの!?」
八戒「そうですね
あらかたこちらは片付きましたし、ここは悟浄に任せて僕らはあちらに行きましょう」
三蔵「世話のやける猿だ…」
悟空がいなくなったことで、一斉に眠っている女に向かって妖怪が走る。
三蔵「悟空!早く立て!!
あんな矢が数本刺さったぐらいじゃ簡単には死なねぇ!
助けたきゃ早くこいつらを片付けろ!」
三蔵の言葉に素早く立ち上がった悟空は、倒れている男にトドメを刺そうとしている妖怪に飛び蹴りを喰らわせた。
悟空「そんなもん言われなくてもわかってるよ!」
八戒「僕が手当てします
2人は敵をお願いします」
悟空「おう!」
この騒動の中いっこうに目を開ける気配を見せない女を一瞥し、先ずは止血だけでもしようと矢を抜くために男の背中に手を伸ばした。
「待て…治療は必要ない…」
八戒「!?
しかしこのままでは!」
緩く首を振って、か細く”いいんだ…”と呟く。
「貴様等の狙いはあの方だろう…?」
八戒「ええ…」
「あの方の眠りは俺の命と引き換えに終わる…」
八戒「そんな!!」
驚愕の事実に八戒は戸惑う。
三仏神の命により眠る女を起こし連れていかなければならいが、それの代償があまりにも大きすぎる。
「この地に来ておよそ500年…
最早結界ももう持たぬ…潮時だろう…」
八戒「500年!?(悟空の閉じ込められていた期間と同じ…?)
一体何からこの方を守っておられるのですか?」
「……全てだ
この世の全てから…守りたかった…」
八戒「どうして…
そこまでして…あなたにとってこの女性は一体…?」
「大切な…大切な人だ
だから…最後にお前達のような連中に会えてよかった…」
悟空「おい…」
「よかった…
お怪我はなさそうだ…」
安心したように男は眠り続ける女を笑顔で見下ろす。
背に悟空が防ぎきれなかった矢を受け止めながら…。
その姿を見て悟空がふらふらと男に近づいていく。
悟空「よかったって…
何がよかったんだよ!!!」
「この方は…大事な方なのだ…
これでいい…」
立っているのが限界なのか、地面に倒れこむ。
弾かれたように悟空が男に駆け寄ろうとするが、抜けてきた妖怪たちが立ちふさがる。
《思わぬ収獲だったな!
いつもこの男が俺たちの邪魔をして一切手が出せなかったからな》
《こんなことなら最初から女を狙えばよかったな!》
下品な笑い声が響く中悟空の握り締めた拳が怒りで震える。
悟空「お前らなぁ!!
自分の大事なもんを身体張って守った姿のどこが笑えんだよ!」
次々と妖怪を倒していく悟空だが、ショックが大きいのか、男を気にしているのか動きにキレがない。
三蔵「悟空!先に戦いに集中しやがれ!」
悟空「わかってるよ!
わかってるけど…」
名も知らぬ、先程まで戦っていた敵。
だが、悪いやつでないことは本能でわかる。
《余所見してんじゃねぇよっ!》
悟空「ぐっ…」
「「「悟空!!」」」
隙をつかれた悟空が殴り飛ばされ、地面を滑る。
三蔵「ちっ…」
小さく舌打ちをした三蔵は悟空を殴り飛ばした妖怪に銃弾を撃ち込む。
悟浄「おい!悟空の方手伝ってやった方がいいんじゃねぇの!?」
八戒「そうですね
あらかたこちらは片付きましたし、ここは悟浄に任せて僕らはあちらに行きましょう」
三蔵「世話のやける猿だ…」
悟空がいなくなったことで、一斉に眠っている女に向かって妖怪が走る。
三蔵「悟空!早く立て!!
あんな矢が数本刺さったぐらいじゃ簡単には死なねぇ!
助けたきゃ早くこいつらを片付けろ!」
三蔵の言葉に素早く立ち上がった悟空は、倒れている男にトドメを刺そうとしている妖怪に飛び蹴りを喰らわせた。
悟空「そんなもん言われなくてもわかってるよ!」
八戒「僕が手当てします
2人は敵をお願いします」
悟空「おう!」
この騒動の中いっこうに目を開ける気配を見せない女を一瞥し、先ずは止血だけでもしようと矢を抜くために男の背中に手を伸ばした。
「待て…治療は必要ない…」
八戒「!?
しかしこのままでは!」
緩く首を振って、か細く”いいんだ…”と呟く。
「貴様等の狙いはあの方だろう…?」
八戒「ええ…」
「あの方の眠りは俺の命と引き換えに終わる…」
八戒「そんな!!」
驚愕の事実に八戒は戸惑う。
三仏神の命により眠る女を起こし連れていかなければならいが、それの代償があまりにも大きすぎる。
「この地に来ておよそ500年…
最早結界ももう持たぬ…潮時だろう…」
八戒「500年!?(悟空の閉じ込められていた期間と同じ…?)
一体何からこの方を守っておられるのですか?」
「……全てだ
この世の全てから…守りたかった…」
八戒「どうして…
そこまでして…あなたにとってこの女性は一体…?」
「大切な…大切な人だ
だから…最後にお前達のような連中に会えてよかった…」