1話
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それを見た悟空が三蔵のあとを追うようについて行く。
八戒「えー…と
と、とりあえず僕らも中に入りましょうか」
悟浄「そ、そうだな」
取り残された2人も家に入ろうとするが、恋歌がついてくる気配がない。
八戒「どうしました?」
『あの……わ、わたし…
明日の朝に…もう一度ここに来てはいけませんか?』
「「はい?」」
足の付け根部分のTシャツを強く握りしめながら俯き加減に話す恋歌を見て、悟浄と八戒は恋歌が怖いのだと気付いた。
いくらコノハナサクヤヒメのことを信じていると言っても、初対面な上に男が4人。
頭では大丈夫だと理解しても、身体が恐怖を覚えているのだとコノハナサクヤヒメも言っていた。
『あ、明日…三蔵さんには必ずついていきます…
な、ので…えと…』
だが、恋歌には帰る場所もなければ頼る人も今はいない。
悟浄と八戒は一瞬視線を互いにあわせると、八戒が恋歌に少しだけ歩み寄った。
八戒「恋歌さん
確かに僕たちはあなたとは今日出会ったばかりの他人かもしれません
信じるのも難しいとは思います
でも、このまま朝までこの森にいてもまた妖怪に襲われるだけです
だったら三蔵も言っていたようにあなたの信じられる人が言っていた言葉を今夜だけでも信じてください」
『…でも………』
八戒「んー…困りましたねぇ
あなたが怖がるようなことは何もしないという約束ぐらいしか僕たちにはできませんし…」
八戒がどんなに優しく声をかけても、その場を動く気配のない恋歌。
どうしたもんかと悟浄に視線を投げる。
悟浄「あのさ、恋歌ちゃん
明日の朝まで電気のついた場所で俺たちとゲームするってのはどーよ」
『ゲーム…ですか?』
悟浄「そ
つってもカードとかしかないけどね
まぁ三蔵はもう寝ちまってるだろうから、俺たち2人と悟空と恋歌ちゃんの4人で
だったらちょっとは安心できね?」
暗闇でない場所で一晩中数人でカードゲームをするぐらいしか悟浄には解決策は見つからなかった。
恋歌は俯いたままではあるが、頭の整理はできつつあった。
恋歌もわかってはいたことだ。
この人たちが危険ではないということ。
自分を気遣って、今でも無理やり家に連れていけばいいのに連れていかないこと。
『(…信じていいって、言ってたもんね…
花びらはあと2枚あるし…
いざとなれば…逃げるぐらいなら…)
わかりました…
我儘を言ってすみません…』
ぺこりと頭を下げて、待っていてくれた悟浄と八戒の元に歩いて行く。
八戒「いいえ、我儘だなんて思いませんよ
誰にでも怖いものはありますしね」
悟浄「そーそー
完璧なやつなんていないんだし、俺らはそういうの気にしないからさ」
『…ありがとう、ございます』
心からの笑顔ではないのは一目瞭然ではあったが、初めて向けてくれた笑顔に悟浄と八戒も自然と笑顔になる。
先に悟浄が中に入り、八戒に促されるように恋歌も家に足を踏み入れた。
八戒「えー…と
と、とりあえず僕らも中に入りましょうか」
悟浄「そ、そうだな」
取り残された2人も家に入ろうとするが、恋歌がついてくる気配がない。
八戒「どうしました?」
『あの……わ、わたし…
明日の朝に…もう一度ここに来てはいけませんか?』
「「はい?」」
足の付け根部分のTシャツを強く握りしめながら俯き加減に話す恋歌を見て、悟浄と八戒は恋歌が怖いのだと気付いた。
いくらコノハナサクヤヒメのことを信じていると言っても、初対面な上に男が4人。
頭では大丈夫だと理解しても、身体が恐怖を覚えているのだとコノハナサクヤヒメも言っていた。
『あ、明日…三蔵さんには必ずついていきます…
な、ので…えと…』
だが、恋歌には帰る場所もなければ頼る人も今はいない。
悟浄と八戒は一瞬視線を互いにあわせると、八戒が恋歌に少しだけ歩み寄った。
八戒「恋歌さん
確かに僕たちはあなたとは今日出会ったばかりの他人かもしれません
信じるのも難しいとは思います
でも、このまま朝までこの森にいてもまた妖怪に襲われるだけです
だったら三蔵も言っていたようにあなたの信じられる人が言っていた言葉を今夜だけでも信じてください」
『…でも………』
八戒「んー…困りましたねぇ
あなたが怖がるようなことは何もしないという約束ぐらいしか僕たちにはできませんし…」
八戒がどんなに優しく声をかけても、その場を動く気配のない恋歌。
どうしたもんかと悟浄に視線を投げる。
悟浄「あのさ、恋歌ちゃん
明日の朝まで電気のついた場所で俺たちとゲームするってのはどーよ」
『ゲーム…ですか?』
悟浄「そ
つってもカードとかしかないけどね
まぁ三蔵はもう寝ちまってるだろうから、俺たち2人と悟空と恋歌ちゃんの4人で
だったらちょっとは安心できね?」
暗闇でない場所で一晩中数人でカードゲームをするぐらいしか悟浄には解決策は見つからなかった。
恋歌は俯いたままではあるが、頭の整理はできつつあった。
恋歌もわかってはいたことだ。
この人たちが危険ではないということ。
自分を気遣って、今でも無理やり家に連れていけばいいのに連れていかないこと。
『(…信じていいって、言ってたもんね…
花びらはあと2枚あるし…
いざとなれば…逃げるぐらいなら…)
わかりました…
我儘を言ってすみません…』
ぺこりと頭を下げて、待っていてくれた悟浄と八戒の元に歩いて行く。
八戒「いいえ、我儘だなんて思いませんよ
誰にでも怖いものはありますしね」
悟浄「そーそー
完璧なやつなんていないんだし、俺らはそういうの気にしないからさ」
『…ありがとう、ございます』
心からの笑顔ではないのは一目瞭然ではあったが、初めて向けてくれた笑顔に悟浄と八戒も自然と笑顔になる。
先に悟浄が中に入り、八戒に促されるように恋歌も家に足を踏み入れた。