1話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
恋歌が何かを呟くと跪いていた男が桜の花びらとなって消えた。
悟空「え!?なに!?」
『あの子の名前はコノハナサクヤヒメ
私の…信頼できる友人でもあり…”武器”です』
悟浄「武器!?」
三蔵「なんだこれは…」
部屋の中だが、桜の花びらがひらひらと舞う。
《なんだこんなもん!
気にすることはねぇ!やっちまえ!》
それぞれの武器を構えた妖怪たち。
1番入り口に近い場所にいた悟空に向かってひとりの妖怪が刀を振り下ろす。
八戒「悟空!」
悟空「へへっ
これぐらいよ…ゆう…」
悟空の反射神経であれば避けられない攻撃ではなかったが、それより先に悟空の前に桜の花びらが集まり刀を受け止めた。
八戒「これは…」
『全員外に』
恋歌の声に反応するかのように、花びらが広がり家の中に入ってきている妖怪を全て外に押し出した。
立ち上がった恋歌は、かけていた膝掛けを腰で結び外に向かって歩いていく。
三蔵「おい」
扉があった場所から出て行こうとしたのを止めたのは、三蔵の低い声だった。
三蔵「お前は何者だ」
ざっくりとした…けれど的確な問いに恋歌は少しだけ悲しそうな顔をして、あとでお話ししますとだけ告げて外に出て行ってしまった。
悟空「俺たちも行こうぜ」
悟浄「ああ」
八戒「三蔵?
どうしたんですか?」
その場を動こうとしない三蔵に八戒が声をかけるが、三蔵からの返答はない。
三蔵(あの力…聞いたことがある)
家の外壁に寄りかかり、煙草に火をつけた。
三蔵(確か…遥か昔まだ牛魔王が生きていたとされていた時代にあんな技をつかう者がいたという話を文献で読んだことがあったな)
恋歌の声、手の動きに合わせて桜が舞う。
不意打ちを狙った攻撃も全て桜に阻まれている。
守りに関しては恋歌の指示なく桜が動いているように見える。
三蔵「昔…」
八戒「え?」
三蔵「お師匠様に勧められた文献の中に、桜の記述があった」
八戒「桜……ですか?」
三蔵「ああ…
桜の神がある女に惚れ、女に仕えることを決めた
その証としてその女の手の甲には桜の文様があったという」
悟浄「さっきまでの男がその桜の神てことか?」
三蔵「おそらくな」
恋歌の右手の甲には、文献に載っていた通り桜の紋様。
この家に来た時は花弁が3つあったのが、今は2つに減っている。
三蔵(力を使えばあの桜の紋様が減っていくのか…
しかし……コノハナサクヤヒメという神は桜の女神の名だ)
ほぼ全ての妖怪を倒した恋歌と男に悟空が興奮しながら近寄っていく。
散っていた桜の花びらが集まり、コノハナサクヤヒメと呼ばれた男になる。
悟空「すげーすげー!
お前一体何者なんだ!?」
「先程も恋歌様が仰られた通り、俺は恋歌様を主人と定め、契約をかわした恋歌様の武器だ
恋歌様にのみ従い、恋歌様を守るのが役目」
悟空「へー」
『ずっと昔から傍にいてくれる大事な人なんです』
悟空「仲良しなんだな、2人とも
ところで恋歌のその手の甲の桜の文様みたいのはなんなんだ?」
「これは俺が恋歌様よ契約したときに恋歌様が力を使い過ぎないように俺がつけた
普段は全部で花弁は5枚
一つの命令ごとに1枚減り、俺自身がこうして実体化するのに1枚、怪我を治していただいたのに1枚、そして今の戦闘で1枚だ」
めんどくさいんだな、と悟空が説明を理解しているのかしていないのかわからない返答を返す。
悟空「え!?なに!?」
『あの子の名前はコノハナサクヤヒメ
私の…信頼できる友人でもあり…”武器”です』
悟浄「武器!?」
三蔵「なんだこれは…」
部屋の中だが、桜の花びらがひらひらと舞う。
《なんだこんなもん!
気にすることはねぇ!やっちまえ!》
それぞれの武器を構えた妖怪たち。
1番入り口に近い場所にいた悟空に向かってひとりの妖怪が刀を振り下ろす。
八戒「悟空!」
悟空「へへっ
これぐらいよ…ゆう…」
悟空の反射神経であれば避けられない攻撃ではなかったが、それより先に悟空の前に桜の花びらが集まり刀を受け止めた。
八戒「これは…」
『全員外に』
恋歌の声に反応するかのように、花びらが広がり家の中に入ってきている妖怪を全て外に押し出した。
立ち上がった恋歌は、かけていた膝掛けを腰で結び外に向かって歩いていく。
三蔵「おい」
扉があった場所から出て行こうとしたのを止めたのは、三蔵の低い声だった。
三蔵「お前は何者だ」
ざっくりとした…けれど的確な問いに恋歌は少しだけ悲しそうな顔をして、あとでお話ししますとだけ告げて外に出て行ってしまった。
悟空「俺たちも行こうぜ」
悟浄「ああ」
八戒「三蔵?
どうしたんですか?」
その場を動こうとしない三蔵に八戒が声をかけるが、三蔵からの返答はない。
三蔵(あの力…聞いたことがある)
家の外壁に寄りかかり、煙草に火をつけた。
三蔵(確か…遥か昔まだ牛魔王が生きていたとされていた時代にあんな技をつかう者がいたという話を文献で読んだことがあったな)
恋歌の声、手の動きに合わせて桜が舞う。
不意打ちを狙った攻撃も全て桜に阻まれている。
守りに関しては恋歌の指示なく桜が動いているように見える。
三蔵「昔…」
八戒「え?」
三蔵「お師匠様に勧められた文献の中に、桜の記述があった」
八戒「桜……ですか?」
三蔵「ああ…
桜の神がある女に惚れ、女に仕えることを決めた
その証としてその女の手の甲には桜の文様があったという」
悟浄「さっきまでの男がその桜の神てことか?」
三蔵「おそらくな」
恋歌の右手の甲には、文献に載っていた通り桜の紋様。
この家に来た時は花弁が3つあったのが、今は2つに減っている。
三蔵(力を使えばあの桜の紋様が減っていくのか…
しかし……コノハナサクヤヒメという神は桜の女神の名だ)
ほぼ全ての妖怪を倒した恋歌と男に悟空が興奮しながら近寄っていく。
散っていた桜の花びらが集まり、コノハナサクヤヒメと呼ばれた男になる。
悟空「すげーすげー!
お前一体何者なんだ!?」
「先程も恋歌様が仰られた通り、俺は恋歌様を主人と定め、契約をかわした恋歌様の武器だ
恋歌様にのみ従い、恋歌様を守るのが役目」
悟空「へー」
『ずっと昔から傍にいてくれる大事な人なんです』
悟空「仲良しなんだな、2人とも
ところで恋歌のその手の甲の桜の文様みたいのはなんなんだ?」
「これは俺が恋歌様よ契約したときに恋歌様が力を使い過ぎないように俺がつけた
普段は全部で花弁は5枚
一つの命令ごとに1枚減り、俺自身がこうして実体化するのに1枚、怪我を治していただいたのに1枚、そして今の戦闘で1枚だ」
めんどくさいんだな、と悟空が説明を理解しているのかしていないのかわからない返答を返す。