1話
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不安そうな顔をする悟空の頭を悟浄が乱暴に撫でる。
悟空「わっ!悟浄何すんだよ!」
悟浄「ばーか
お前が女のことで悩むなんて100年はえーよ
あれはどう見てもお前は原因じゃねぇ」
悟空「…うん」
三蔵「ったく…どいつもこいつも甘いんだよ
おい!恋歌とか言ったな」
「お、おい」
必死に恋歌に呼びかけている男の肩を掴み引き下がらせ、三蔵が恋歌に話しかける。
三蔵「なにを怯えてんのか知らねぇがこっちも暇じゃねぇんだ
一緒に来てもらう」
悟浄「横暴だこと」
『…なぜ…わたしがあなたに着いていかなければならないんですか?』
一歩、また一歩と近付いてくる三蔵に恋歌も一歩ずつ後退していく。
三蔵「任務だからだ」
『着いていく理由がない…です…』
三蔵「理由もくそもねぇよ
大体貴様なにを恐れている」
『………わからない』
三蔵「はぁ?話になんねぇな」
『……何もわからない!
何が怖いのか、何があったのか、なんでここにいるのかすら…』
ぽろぽろと泣きだした恋歌は後退することをやめた。
『何も…何もわからない…』
「恋歌様…」
三蔵「それでも…
それでもこの男のことは覚えてんだろうが」
『…はい』
三蔵「こいつの言葉は信用できねぇのか?」
手で目を覆いながら大きく首を振る。
あと一歩三蔵が踏み出せば恋歌の目の前に立つ距離まで近づいた。
三蔵「だったら、こいつが俺たちは大丈夫だと伝えたんならそれを信じろ
俺たちの言葉より、何もわからないお前自身より、信じられるものがあるだろう」
三蔵が右手の掌を恋歌に差し出す。
三蔵「この男の言葉を信用するなら来い」
恋歌が手を出さなければ三蔵の手には届かない。
男を信じていないわけはない。
『………本当に、信じていい?』
涙を拭いながら成り行きを見守っていた男に問う。
恋歌の問いに男は自信に満ちた目で大きく頷いた。
『そう…
あなたがそう言うのなら…』
恋歌はおそるおそる三蔵の手に自分の手を重ねた。
一先ず夜も遅い為悟浄の家に引き返すことになった一行。
だが、
三蔵「ちっ
おい!もっと早く歩けねぇのか!」
『え?
あ、ご、ごめんなさい…』
山道と着ている異国の服(着物だと教えられた)を引きずっている為恋歌の歩くスピードが遅い。
眠いこともあってか三蔵は若干いらいらしている。
「恋歌様
気にすることはございません
ゆっくりで良いのです」
悟浄「ったく、だからモテねぇんだぜ
女がゆっくり歩くのぐらい待てっての」
三蔵「なんか言ったか」
悟浄「いーえー」
銃口を向けてくる三蔵から逃げるように、悟浄は両手を挙げて山道を下っていく。
八戒「恋歌さん
もし…怖くなければでいいんですが、手を貸しましょうか?」
三蔵のいらつきはいつものことだが、時間帯も遅く、山奥な上、女連れとなれば妖怪に狙われる可能性が高い。
一刻も早く戻った方がいいのは確かだ。
先程の怯え具合を見てあまり近寄らない方がいいのはわかっていたが、最後尾をゆっくり着いてくる恋歌を誰もが気にしながら歩いている。
『えと…あの…』
にっこりと人の良さそうな顔をして手を差し伸べてくる八戒の顔と手を何度か繰り返し見て、おずおずと小さくお願いしますと言うと八戒の手を緩く握った。
八戒「はい
では行きましょう
(桜の紋様?)」
優しく握り返した恋歌の右手の甲に桜の形に良く似た紋様があることに気づいた。
だが桜の花と言うには2枚花弁が足りないような…。
悟空「なぁっ
早く行こうぜ!」
八戒と繋いでいるのとは反対方向の手を取り悟空が早く早くと急かす。
八戒「ちょっ…悟空!
引っ張ったらダメですって!」
若干前のめりになってしまった恋歌の腰を八戒が慌てて支える。
腰に触れられた恋歌は一瞬びくっ、と身体を震わせてしまった。
八戒「あ…すいません」
『い、いえ…こちらこそ…』
悟空「わり…」
気まずい雰囲気になりかけたが、三蔵の遅いという言葉に慌てて山道を下りる。
悟空「わっ!悟浄何すんだよ!」
悟浄「ばーか
お前が女のことで悩むなんて100年はえーよ
あれはどう見てもお前は原因じゃねぇ」
悟空「…うん」
三蔵「ったく…どいつもこいつも甘いんだよ
おい!恋歌とか言ったな」
「お、おい」
必死に恋歌に呼びかけている男の肩を掴み引き下がらせ、三蔵が恋歌に話しかける。
三蔵「なにを怯えてんのか知らねぇがこっちも暇じゃねぇんだ
一緒に来てもらう」
悟浄「横暴だこと」
『…なぜ…わたしがあなたに着いていかなければならないんですか?』
一歩、また一歩と近付いてくる三蔵に恋歌も一歩ずつ後退していく。
三蔵「任務だからだ」
『着いていく理由がない…です…』
三蔵「理由もくそもねぇよ
大体貴様なにを恐れている」
『………わからない』
三蔵「はぁ?話になんねぇな」
『……何もわからない!
何が怖いのか、何があったのか、なんでここにいるのかすら…』
ぽろぽろと泣きだした恋歌は後退することをやめた。
『何も…何もわからない…』
「恋歌様…」
三蔵「それでも…
それでもこの男のことは覚えてんだろうが」
『…はい』
三蔵「こいつの言葉は信用できねぇのか?」
手で目を覆いながら大きく首を振る。
あと一歩三蔵が踏み出せば恋歌の目の前に立つ距離まで近づいた。
三蔵「だったら、こいつが俺たちは大丈夫だと伝えたんならそれを信じろ
俺たちの言葉より、何もわからないお前自身より、信じられるものがあるだろう」
三蔵が右手の掌を恋歌に差し出す。
三蔵「この男の言葉を信用するなら来い」
恋歌が手を出さなければ三蔵の手には届かない。
男を信じていないわけはない。
『………本当に、信じていい?』
涙を拭いながら成り行きを見守っていた男に問う。
恋歌の問いに男は自信に満ちた目で大きく頷いた。
『そう…
あなたがそう言うのなら…』
恋歌はおそるおそる三蔵の手に自分の手を重ねた。
一先ず夜も遅い為悟浄の家に引き返すことになった一行。
だが、
三蔵「ちっ
おい!もっと早く歩けねぇのか!」
『え?
あ、ご、ごめんなさい…』
山道と着ている異国の服(着物だと教えられた)を引きずっている為恋歌の歩くスピードが遅い。
眠いこともあってか三蔵は若干いらいらしている。
「恋歌様
気にすることはございません
ゆっくりで良いのです」
悟浄「ったく、だからモテねぇんだぜ
女がゆっくり歩くのぐらい待てっての」
三蔵「なんか言ったか」
悟浄「いーえー」
銃口を向けてくる三蔵から逃げるように、悟浄は両手を挙げて山道を下っていく。
八戒「恋歌さん
もし…怖くなければでいいんですが、手を貸しましょうか?」
三蔵のいらつきはいつものことだが、時間帯も遅く、山奥な上、女連れとなれば妖怪に狙われる可能性が高い。
一刻も早く戻った方がいいのは確かだ。
先程の怯え具合を見てあまり近寄らない方がいいのはわかっていたが、最後尾をゆっくり着いてくる恋歌を誰もが気にしながら歩いている。
『えと…あの…』
にっこりと人の良さそうな顔をして手を差し伸べてくる八戒の顔と手を何度か繰り返し見て、おずおずと小さくお願いしますと言うと八戒の手を緩く握った。
八戒「はい
では行きましょう
(桜の紋様?)」
優しく握り返した恋歌の右手の甲に桜の形に良く似た紋様があることに気づいた。
だが桜の花と言うには2枚花弁が足りないような…。
悟空「なぁっ
早く行こうぜ!」
八戒と繋いでいるのとは反対方向の手を取り悟空が早く早くと急かす。
八戒「ちょっ…悟空!
引っ張ったらダメですって!」
若干前のめりになってしまった恋歌の腰を八戒が慌てて支える。
腰に触れられた恋歌は一瞬びくっ、と身体を震わせてしまった。
八戒「あ…すいません」
『い、いえ…こちらこそ…』
悟空「わり…」
気まずい雰囲気になりかけたが、三蔵の遅いという言葉に慌てて山道を下りる。