1話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
満足そうに笑う男の体が光りだし、光の粒子となって空へ昇って行く。
八戒「…行くんですか?」
「ああ…」
全ての敵を倒し終えた3人が、八戒と男の周りに集まってくる。
悟空「おい!どうなってんだよ!
八戒ってば!!」
悟浄「やめとけって!」
泣きそうな顔で悟空が八戒の胸ぐらを掴みまくしたてる。
無言で悟空の腕を払い、目的の人物を見下ろす。
八戒「………ちょっと失礼します」
ぼそっと何かを呟いたかと思えば、ぱーん、と痛そうな音が森に響いた。
「「「!!!???」」」
悟浄「え?ちょっ…お前…何してんの?」
八戒「え?
起こせないかなと思いまして」
へらっと笑って言う八戒だが、先程した音は八戒が女の頬を叩いた音。
その行動に驚きが隠せない。
「貴様…どういうつもりだ…」
八戒「どういうつもりもなにも、そこまで自分のことを考えてくれてる人が、もうすぐいなくなるかもしれない状況で僕だったら眠っていたくないからです」
悟浄「気持ちはわかるがおめぇ…」
ためらいもなく平手打ちをした八戒に悟浄は若干怯えつつ、まだはっきり見ていなかった顔を見ようと長い髪を顔からどけた。
悟浄「これは…!?」
三蔵「どういうことだ」
女の顔には靄がかかり、はっきりと見ることができない。
悟空「変なのー
のっぺらぼうみたい」
「…この方は美しいが故に眠っているだけで人を大勢呼び寄せた
だからこそ俺が幻術で顔を隠したのだが、最近は弱まってきていたようだ」
たまたま幻術が弱った瞬間等に女を見たものが、絶世の美女だったと告げてしまったため最近では良からぬことを考えてやってくる輩も多かったと言う。
八戒「なるほど…
ていうかあなた元気になってきてませんか?
さっきの光の粒子も消えてますし…」
「え?」
悟空「あ、ほんとだ」
むくりと起き上がり自分の体を見ると、怪我も治っている。
まさかと思い、焦ったように女に駆け寄る。
「まさか…!
(平手打ちごときで?いやしかし…そうでなくては説明が…)」
悟浄「まぁなんだ…よくわかんねぇけど怪我が治ってよかったじゃねぇの」
三蔵「だが、こいつが死なんとこの女は起きんのだろう?」
任務を遂行するためには女に起きてもらわねばならない。
「名を…」
三蔵「あ?」
「この方の名を呼んではもらえぬか?」
男は女の背中を自分の膝に寄りかからせ、手を握る。
悟空「どういうこと?
こいつの名前呼べばいいの?」
「ああ…
一か八かだが…」
4人は意味がわからず顔を見合わせる。
悟空「じゃあそいつの名前教えてよ」
「この方の名は…恋歌様
俺が唯一主人と認めた方だ」
悟空「恋歌?」
悟空がぼそりと女の名を口にすると、ぴくりと手が反応した。
男はやはりそうか、と嬉しそうに笑う。
「全員で名を呼んでほしい
きっと…恋歌様は目を覚まされる」
三蔵「意味がわからん」
八戒「まぁまぁ三蔵
名前を呼べばいいだけなんですから」
三蔵「ちっ…
おい、恋歌とやら
さっさと起きやがれ」
三蔵の声に反応するようにまたしても女の手が動く。
悟浄「ま、絶世の美女って噂の顔も見てみたいしな
恋歌ちゃん、起ーきて」
悟浄の声に反応するようにまぶたが揺れる。
八戒「話したこともない女性にその言い方は気持ち悪いですよ?悟浄
恋歌さん?起きてもらえると助かります」
最後の八戒の声に反応するように周りの景色が一変した。
八戒「…行くんですか?」
「ああ…」
全ての敵を倒し終えた3人が、八戒と男の周りに集まってくる。
悟空「おい!どうなってんだよ!
八戒ってば!!」
悟浄「やめとけって!」
泣きそうな顔で悟空が八戒の胸ぐらを掴みまくしたてる。
無言で悟空の腕を払い、目的の人物を見下ろす。
八戒「………ちょっと失礼します」
ぼそっと何かを呟いたかと思えば、ぱーん、と痛そうな音が森に響いた。
「「「!!!???」」」
悟浄「え?ちょっ…お前…何してんの?」
八戒「え?
起こせないかなと思いまして」
へらっと笑って言う八戒だが、先程した音は八戒が女の頬を叩いた音。
その行動に驚きが隠せない。
「貴様…どういうつもりだ…」
八戒「どういうつもりもなにも、そこまで自分のことを考えてくれてる人が、もうすぐいなくなるかもしれない状況で僕だったら眠っていたくないからです」
悟浄「気持ちはわかるがおめぇ…」
ためらいもなく平手打ちをした八戒に悟浄は若干怯えつつ、まだはっきり見ていなかった顔を見ようと長い髪を顔からどけた。
悟浄「これは…!?」
三蔵「どういうことだ」
女の顔には靄がかかり、はっきりと見ることができない。
悟空「変なのー
のっぺらぼうみたい」
「…この方は美しいが故に眠っているだけで人を大勢呼び寄せた
だからこそ俺が幻術で顔を隠したのだが、最近は弱まってきていたようだ」
たまたま幻術が弱った瞬間等に女を見たものが、絶世の美女だったと告げてしまったため最近では良からぬことを考えてやってくる輩も多かったと言う。
八戒「なるほど…
ていうかあなた元気になってきてませんか?
さっきの光の粒子も消えてますし…」
「え?」
悟空「あ、ほんとだ」
むくりと起き上がり自分の体を見ると、怪我も治っている。
まさかと思い、焦ったように女に駆け寄る。
「まさか…!
(平手打ちごときで?いやしかし…そうでなくては説明が…)」
悟浄「まぁなんだ…よくわかんねぇけど怪我が治ってよかったじゃねぇの」
三蔵「だが、こいつが死なんとこの女は起きんのだろう?」
任務を遂行するためには女に起きてもらわねばならない。
「名を…」
三蔵「あ?」
「この方の名を呼んではもらえぬか?」
男は女の背中を自分の膝に寄りかからせ、手を握る。
悟空「どういうこと?
こいつの名前呼べばいいの?」
「ああ…
一か八かだが…」
4人は意味がわからず顔を見合わせる。
悟空「じゃあそいつの名前教えてよ」
「この方の名は…恋歌様
俺が唯一主人と認めた方だ」
悟空「恋歌?」
悟空がぼそりと女の名を口にすると、ぴくりと手が反応した。
男はやはりそうか、と嬉しそうに笑う。
「全員で名を呼んでほしい
きっと…恋歌様は目を覚まされる」
三蔵「意味がわからん」
八戒「まぁまぁ三蔵
名前を呼べばいいだけなんですから」
三蔵「ちっ…
おい、恋歌とやら
さっさと起きやがれ」
三蔵の声に反応するようにまたしても女の手が動く。
悟浄「ま、絶世の美女って噂の顔も見てみたいしな
恋歌ちゃん、起ーきて」
悟浄の声に反応するようにまぶたが揺れる。
八戒「話したこともない女性にその言い方は気持ち悪いですよ?悟浄
恋歌さん?起きてもらえると助かります」
最後の八戒の声に反応するように周りの景色が一変した。