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村田と別れて恋歌が向かった先は…
『ヴォルフラム!』
ヴ「恋歌?」
一足先に執務室から出て行ったヴォルフラムの元だった。
『すぐに見つかってよかった』
ヴ「どうした?」
『あ、うん
ヴォルフラムなにかわたしに言いたいことない?』
ヴ「!?」
なぜわかったのかというように驚いたヴォルフラムははっ、として視線をそらす。
ヴ「な、なんのことだ…」
『そうやって溜め込んだってなにもいいことはないわ』
ヴ「僕は別に…言いたいことなんか…」
『ユーリにはなんでも言うでしょう?
わたしにだって遠慮なくなんでも言ってくれて構わないわ』
ヴォルフラムは何かを耐えるように拳を強く握りしめているが口を開く様子はない。
恋歌はその握りしめた拳を自分の方に引いてヴォルフラムを抱きしめる。
反射的にヴォルフラムも恋歌を抱きしめ返した。
ヴ「恋歌?」
あまり背の変わらない2人はお互いの肩に顎を乗せるように抱きしめ合う。
その時に恋歌のうしろから物音がしたがヴォルフラムは気づいていない。
『…言って』
ヴ「………どうして…
どうして僕は気付けなかった!
ユーリが狙われてるなんて!
婚約者なのに!近くにいたのに!
どうして恋歌が気づく!
どうして僕に言ってくれなかった!
本当は地球にだってついていきたい
でも僕は…足手まといにしかならない…
コンラッドじゃなく僕が守ってやると言いたい
だけど!剣の腕はコンラッドの方が上なんだ!
僕はまだまだ未熟なんだ…」
痛いほど恋歌を強く抱きしめるヴォルフラムは悲痛な声を上げる。
ユーリのそばにいたい。
守りたい。
だけど力がない。
『…ヴォルフラム
力がないと自分で認識することはとても難しいことよ
特にあなたは他の魔族よりは魔力が高い
だからコンラッドさんと剣の腕だけを考慮して考えることも難しい
でも力がないとわかっているのならすべきことがあるでしょ?
ユーリが狙われるのはきっとこれで終わりじゃない
これから先の未来あなたの力がきっと必要になる
その時に守ってあげて
今回はわたしとあなたのお兄さんに任せてくれる?』
ヴ「……ああ
コンラッドは気に食わないが僕の兄だ
きっとユーリを守ってくれる
そして恋歌…お前のことも信じている」
『うん、必ず守ってみせるよ
信じてくれて…言ってくれてありがとう』
コ「ね?大丈夫だったでしょう?」
恋歌のうしろから聞こえた物音はコンラッドとユーリのものだった。
邪魔をしてはいけないと事の成り行きを見守っていたが聞いてはいけないことを聞いてしまった感じがする。
渋「だな
しっかし抱き合ってるところなんか村田が見たら…」
コ「…それについては手遅れかと」
渋「げっ、」
恋歌とヴォルフラムは出会った廊下で抱き合っていた。
もちろんそれはどこからでも丸見えなわけで。
違う階にいた村田も上からその様子を見ていた。
だが、ひとつ息をはくとすたすたと立ち去ってしまった。
渋「…怒ってんのかな」
コ「どうでしょう…
まぁ恋愛感情があの2人にないのはわかっているのであまり嫉妬とかは…」
渋「わかってないなー
今朝ギュンターが遠ざけられたところだろ?」
コ「そうでした…」
『ヴォルフラム!』
ヴ「恋歌?」
一足先に執務室から出て行ったヴォルフラムの元だった。
『すぐに見つかってよかった』
ヴ「どうした?」
『あ、うん
ヴォルフラムなにかわたしに言いたいことない?』
ヴ「!?」
なぜわかったのかというように驚いたヴォルフラムははっ、として視線をそらす。
ヴ「な、なんのことだ…」
『そうやって溜め込んだってなにもいいことはないわ』
ヴ「僕は別に…言いたいことなんか…」
『ユーリにはなんでも言うでしょう?
わたしにだって遠慮なくなんでも言ってくれて構わないわ』
ヴォルフラムは何かを耐えるように拳を強く握りしめているが口を開く様子はない。
恋歌はその握りしめた拳を自分の方に引いてヴォルフラムを抱きしめる。
反射的にヴォルフラムも恋歌を抱きしめ返した。
ヴ「恋歌?」
あまり背の変わらない2人はお互いの肩に顎を乗せるように抱きしめ合う。
その時に恋歌のうしろから物音がしたがヴォルフラムは気づいていない。
『…言って』
ヴ「………どうして…
どうして僕は気付けなかった!
ユーリが狙われてるなんて!
婚約者なのに!近くにいたのに!
どうして恋歌が気づく!
どうして僕に言ってくれなかった!
本当は地球にだってついていきたい
でも僕は…足手まといにしかならない…
コンラッドじゃなく僕が守ってやると言いたい
だけど!剣の腕はコンラッドの方が上なんだ!
僕はまだまだ未熟なんだ…」
痛いほど恋歌を強く抱きしめるヴォルフラムは悲痛な声を上げる。
ユーリのそばにいたい。
守りたい。
だけど力がない。
『…ヴォルフラム
力がないと自分で認識することはとても難しいことよ
特にあなたは他の魔族よりは魔力が高い
だからコンラッドさんと剣の腕だけを考慮して考えることも難しい
でも力がないとわかっているのならすべきことがあるでしょ?
ユーリが狙われるのはきっとこれで終わりじゃない
これから先の未来あなたの力がきっと必要になる
その時に守ってあげて
今回はわたしとあなたのお兄さんに任せてくれる?』
ヴ「……ああ
コンラッドは気に食わないが僕の兄だ
きっとユーリを守ってくれる
そして恋歌…お前のことも信じている」
『うん、必ず守ってみせるよ
信じてくれて…言ってくれてありがとう』
コ「ね?大丈夫だったでしょう?」
恋歌のうしろから聞こえた物音はコンラッドとユーリのものだった。
邪魔をしてはいけないと事の成り行きを見守っていたが聞いてはいけないことを聞いてしまった感じがする。
渋「だな
しっかし抱き合ってるところなんか村田が見たら…」
コ「…それについては手遅れかと」
渋「げっ、」
恋歌とヴォルフラムは出会った廊下で抱き合っていた。
もちろんそれはどこからでも丸見えなわけで。
違う階にいた村田も上からその様子を見ていた。
だが、ひとつ息をはくとすたすたと立ち去ってしまった。
渋「…怒ってんのかな」
コ「どうでしょう…
まぁ恋愛感情があの2人にないのはわかっているのであまり嫉妬とかは…」
渋「わかってないなー
今朝ギュンターが遠ざけられたところだろ?」
コ「そうでした…」