今日からマ王!
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そして朝食をいつものメンバーで食べ終え、いつもの通り執務に取り掛かるのかとグウェンダルにユーリが尋ねた。
グ「ああ…
だが今日は執務の前にしなければならないことがある」
渋「しなければならないこと?
なにそれ」
いつもより眉間のしわを深くして食後の紅茶を飲んでいた恋歌にグウェンダルが視線を向ける。
グ「聞きたいことがある」
『……はい』
グ「あとで執務室に来てくれ
話はそこでだ」
『わかりました』
言いたいことは伝えたと言わんばかりに席を立って出て行く。
ヴ「兄上!お待ちください!」
それを追いかけてヴォルフラムも退席。
ギ「ではわたくしも準備がありますので」
頭を下げてギュンターも退席。
残ったのは双黒3人と王の護衛のみ。
渋「グウェンダルが恋歌さんに話ってなんだろうな」
村「大方予想はつくよ」
『昨日のことだよね』
昨日捕らえた盗賊団のことを恋歌に聞く前に眠ってしまったのでそのことを聞きたいのだと恋歌は思った。
村「それもあるだろうけど…」
渋「なんだよ」
ちらっとユーリを見て、村田はなんでもないと席を立つ。
村「さぁ、僕たちも行こう」
村田に促され、3人も席を立って部屋から出た。
4人で執務室に入るとそこにいたのはおなじみのグウェンダル、ヴォルフラム、ギュンターの3人。
グ「ともかく座れ」
相変わらず不機嫌そうなグウェンダルに座るように言われ着席する。
グ「恋歌…とお呼びしても?」
『構いません』
一応双黒である恋歌に断りを入れる。
ごほん、とひとつ咳払いしたグウェンダルは全員の顔を見渡した。
グ「昨日捕らえた族についてだ
奴らは魔族に法石を、人間に魔石を売っていた
売るための法石は奴隷にした人間の女子どもに掘らせていたようだ」
渋「そんな!
奴隷だなんて…」
グ「安心しろ
居場所も吐かせて無事に保護した」
渋「よかった…」
グ「法石と魔石を売った金で同志を増やし、眞魔国に攻め入るつもりだったらしい」
攻め入る、の言葉にユーリは弾かれたように立ち上がる。
渋「どうして!?
その盗賊団は全員魔族だったんだろ!?」
グ「お前が人間と手を結ぼうとしているのは国民なら誰もが知っている
だが何万もいる国民が全てお前のすべきことに賛成だと思うか?」
渋「そ、それは…」
グ「確かにこの国は変わってきている
しかしそれを受け入れられないものもいるのだ」
渋「わかってるよ…
わかってるけど…」
自分のしてきたことで自分の住む国に攻め入るなんて考えたくない事実だった。
グ「幸いたった200人程度の規模で捕らえられた
眞魔国を相手にするならかなりの規模の人数が必要になるだろうからな
これはお前たちのお手柄だ
昨日はよくやってくれた」
少し表情を和らげたグウェンダルを見ると本当にお手柄だったんだと実感できる。
グ「そしてこれはヨザックから聞いた話なのだが…」
雰囲気が和やかになったのもつかの間。
鋭い視線がグウェンダルから1番離れた位置にいる恋歌に向けられた。
グ「恋歌…魔術とは違う力でやつらを捕らえてくれたそうだな」
『まぁ…はい』
グ「そしてあの200人近い敵を相手にしたのも恋歌ただ一人だったと」
『手助けはしてもらいましたけど』
村「フォンヴォルテール卿
言いたいことははっきり聞いた方がいいよ?」
遠回しな言い方をするグウェンダルに村田が眼鏡を光らせる。
村「君は恋歌さんが一体何者なのかを聞きたいんだろう?
僕が与えた情報だけではなくもっと的確なのを」
グウェンダルが知っているのは恋歌の名前、歳、前の世界では双黒ではなかったことぐらいだ。
恋歌に関しての情報が少なすぎる上に見たことも聞いたこともないような技を使う。
グ「そうだ
いくら眞王陛下の御意思だとしても危険なものを城に置いておくわけにはいかない」
グ「ああ…
だが今日は執務の前にしなければならないことがある」
渋「しなければならないこと?
なにそれ」
いつもより眉間のしわを深くして食後の紅茶を飲んでいた恋歌にグウェンダルが視線を向ける。
グ「聞きたいことがある」
『……はい』
グ「あとで執務室に来てくれ
話はそこでだ」
『わかりました』
言いたいことは伝えたと言わんばかりに席を立って出て行く。
ヴ「兄上!お待ちください!」
それを追いかけてヴォルフラムも退席。
ギ「ではわたくしも準備がありますので」
頭を下げてギュンターも退席。
残ったのは双黒3人と王の護衛のみ。
渋「グウェンダルが恋歌さんに話ってなんだろうな」
村「大方予想はつくよ」
『昨日のことだよね』
昨日捕らえた盗賊団のことを恋歌に聞く前に眠ってしまったのでそのことを聞きたいのだと恋歌は思った。
村「それもあるだろうけど…」
渋「なんだよ」
ちらっとユーリを見て、村田はなんでもないと席を立つ。
村「さぁ、僕たちも行こう」
村田に促され、3人も席を立って部屋から出た。
4人で執務室に入るとそこにいたのはおなじみのグウェンダル、ヴォルフラム、ギュンターの3人。
グ「ともかく座れ」
相変わらず不機嫌そうなグウェンダルに座るように言われ着席する。
グ「恋歌…とお呼びしても?」
『構いません』
一応双黒である恋歌に断りを入れる。
ごほん、とひとつ咳払いしたグウェンダルは全員の顔を見渡した。
グ「昨日捕らえた族についてだ
奴らは魔族に法石を、人間に魔石を売っていた
売るための法石は奴隷にした人間の女子どもに掘らせていたようだ」
渋「そんな!
奴隷だなんて…」
グ「安心しろ
居場所も吐かせて無事に保護した」
渋「よかった…」
グ「法石と魔石を売った金で同志を増やし、眞魔国に攻め入るつもりだったらしい」
攻め入る、の言葉にユーリは弾かれたように立ち上がる。
渋「どうして!?
その盗賊団は全員魔族だったんだろ!?」
グ「お前が人間と手を結ぼうとしているのは国民なら誰もが知っている
だが何万もいる国民が全てお前のすべきことに賛成だと思うか?」
渋「そ、それは…」
グ「確かにこの国は変わってきている
しかしそれを受け入れられないものもいるのだ」
渋「わかってるよ…
わかってるけど…」
自分のしてきたことで自分の住む国に攻め入るなんて考えたくない事実だった。
グ「幸いたった200人程度の規模で捕らえられた
眞魔国を相手にするならかなりの規模の人数が必要になるだろうからな
これはお前たちのお手柄だ
昨日はよくやってくれた」
少し表情を和らげたグウェンダルを見ると本当にお手柄だったんだと実感できる。
グ「そしてこれはヨザックから聞いた話なのだが…」
雰囲気が和やかになったのもつかの間。
鋭い視線がグウェンダルから1番離れた位置にいる恋歌に向けられた。
グ「恋歌…魔術とは違う力でやつらを捕らえてくれたそうだな」
『まぁ…はい』
グ「そしてあの200人近い敵を相手にしたのも恋歌ただ一人だったと」
『手助けはしてもらいましたけど』
村「フォンヴォルテール卿
言いたいことははっきり聞いた方がいいよ?」
遠回しな言い方をするグウェンダルに村田が眼鏡を光らせる。
村「君は恋歌さんが一体何者なのかを聞きたいんだろう?
僕が与えた情報だけではなくもっと的確なのを」
グウェンダルが知っているのは恋歌の名前、歳、前の世界では双黒ではなかったことぐらいだ。
恋歌に関しての情報が少なすぎる上に見たことも聞いたこともないような技を使う。
グ「そうだ
いくら眞王陛下の御意思だとしても危険なものを城に置いておくわけにはいかない」