今日からマ王!
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『どうぞ?』
「「「はい?」」」
脅されたはずの恋歌は一言だけそう言うと四獣塞門の中に盗賊団を入れるのを再開する。
「は、はん!
できねぇとでも思ってんだろ!
撃て!!」
撃て、と言われそれを合図に火の玉のようなものが四人に向かっていく。
『【散れ 千本桜】』
その様子を一瞥するとまた恋歌が何かをつぶやいた。
響き渡る爆発音。
聞こえたユーリの悲鳴に男たちは満足そうに笑う。
だが、
渋「あれ?無傷…?」
村「防御壁ってこういうことか…」
四人は無傷だった。
守るように周りを舞っているのは千枚を超える桜の花びら。
「な、なんだこれは…」
何度火の玉を撃ち込んでもびくともしない。
渋「綺麗だな…
これって桜だよな?」
村「うん、桜だね
さっきの刀がないってことは刀が桜になったってことかな」
ヨザックの力でも抜けなかった刀が今は影も形もない。
ヴ「お前の魔術とは違って恋歌のは品があるな」
渋「あー、あー、聞こえないー」
耳を塞いでふざけあってはいるがここはまだ戦場。
ヨザックは気を抜かずに状況を把握しようと辺りを見渡した。
自分たちに諦めずに火の玉を撃ち込んでくる男たちはすでに恋歌によって四獣塞門へと送られた。
あと残りは50人くらいだろうか。
ヨ「あいつら…」
圧倒的に恋歌が有利。
その中で不審な動きをする男を見つけた。
じりじりと後退り、目指しているのは断崖絶壁。
ヨ「!!
恋歌さん!奴らそこから飛び降りる気だ!!」
気付いたヨザックは恋歌にそう叫ぶが気付いた時には既に遅かった。
「ははは!!
そうやすやすと捕まってたまるかよ!
またな!」
法石をひとつ握りしめて断崖絶壁から飛んだ3人の男たち。
それを追いかけようとヨザックが桜に囲まれている場所から飛び出した。
渋「ヨザック!!」
村「ちょっと渋谷!!」
それに続いてユーリも飛び出して行ってしまう。
『動かないでって言ったのに…』
飛び降りた男たちは法石の力を使って風を操り逃亡しようとしていた。
ヨ「ちっ」
小さく舌打ちしたヨザックはこの高さなら助かるかもしれないと追いかけようとした。
『いいですよ、ヨザックさん
追いかけなくても』
ヨ「しかし!奴らを取り逃がすわけには!」
恋歌はヨザックの言葉に頷くと持っていた刀を崖の方へ放り投げた。
『【卍解 黒縄天譴明王】』
渋「うそーん…」
恋歌が投げた刀は巨大な鎧の武者に変わり、飛び降りた男たちを片手で握りしめていた。
そしてそのまま四獣塞門の中へぽいっ、と放り込む。
もちろん法石は明王が握りつぶした。
ヴ「もう僕は何を見ても驚かない自信があるぞ…」
村「僕もだよ…」
『さてと…最後は』
くるっ、と振り向いた恋歌の視線の先には昼間恋歌からネックレスを奪った男。
『さぁ、返してくれますよね?』
「くっ、くっそぉおおおお!!」
恐怖で足がすくんで動くことはできなかったが、最後の抵抗で恋歌のネックレスを崖の方へ放り投げた。
『もう…』
面倒くさいと言わんばかりにネックレスを取りに行こうとした。
『え…』
だが恋歌が飛び込むより先に、ネックレスを掴んで崖から落ちていく黒がいた。
渋「やべ…」
勢いだけで飛び出したユーリは重力に従って落ちていく。
ヨ「坊ちゃん!!」
ヨザックも咄嗟に手を伸ばしたがネックレスをつかむために手を伸ばしていたユーリにはヨザックの手は届かなかった。
息を呑む村田とヴォルフラムだが、ヨザックも間に合わないのにこの2人は絶対に間に合わない。
『ほんとにユーリって無茶するのね』
だが、ヨザックの横を風が吹いたかと思うと恋歌の呆れたような声が聞こえた。
ヨ「恋歌さん…それは…」
渋「うわっ、たっか!」
『こんなところから飛び降りようとするなんてユーリの護衛は大変ね』
くすくすと笑いながら言われ、ユーリは申し訳なさそうに頭を掻く。
今のユーリは恋歌に横抱きにされている状態だが、本人は気づいていないのか気にしていないのか。
渋「ん?ていうか恋歌さん空!!空飛んでる!!」
『あ、うん
一応空ぐらいは飛べるんだ』
渋「そ、空ぐらい?」
ユーリを抱えたまま地面に立つ。
『それ、とってくれてありがとう』
大事そうに握りしめられた恋歌のネックレス。
命が危ないのに飛び出してくれたユーリに心からの礼を述べる。
「くっ、そぉおおおお!!」
和んでいる雰囲気を壊すようにネックレスを投げた男が近くにあった剣をとって恋歌に背後から斬りかかろうとする。
渋「恋歌さんうしろ!」
『最後まで往生際の悪い!!』
ユーリが焦ったように言うと恋歌は軽く片足で地面を蹴る。
そしてそのまま足を男の顔面めがけて勢いよく回しきった。
村「……なんともまぁ綺麗な回し蹴り…」
ヨ「あれはかーなーり、痛いですよ…」
軽く着地した恋歌はふぅっ、と息を吐いて最後の男も四獣塞門の中へと送った。
「「「はい?」」」
脅されたはずの恋歌は一言だけそう言うと四獣塞門の中に盗賊団を入れるのを再開する。
「は、はん!
できねぇとでも思ってんだろ!
撃て!!」
撃て、と言われそれを合図に火の玉のようなものが四人に向かっていく。
『【散れ 千本桜】』
その様子を一瞥するとまた恋歌が何かをつぶやいた。
響き渡る爆発音。
聞こえたユーリの悲鳴に男たちは満足そうに笑う。
だが、
渋「あれ?無傷…?」
村「防御壁ってこういうことか…」
四人は無傷だった。
守るように周りを舞っているのは千枚を超える桜の花びら。
「な、なんだこれは…」
何度火の玉を撃ち込んでもびくともしない。
渋「綺麗だな…
これって桜だよな?」
村「うん、桜だね
さっきの刀がないってことは刀が桜になったってことかな」
ヨザックの力でも抜けなかった刀が今は影も形もない。
ヴ「お前の魔術とは違って恋歌のは品があるな」
渋「あー、あー、聞こえないー」
耳を塞いでふざけあってはいるがここはまだ戦場。
ヨザックは気を抜かずに状況を把握しようと辺りを見渡した。
自分たちに諦めずに火の玉を撃ち込んでくる男たちはすでに恋歌によって四獣塞門へと送られた。
あと残りは50人くらいだろうか。
ヨ「あいつら…」
圧倒的に恋歌が有利。
その中で不審な動きをする男を見つけた。
じりじりと後退り、目指しているのは断崖絶壁。
ヨ「!!
恋歌さん!奴らそこから飛び降りる気だ!!」
気付いたヨザックは恋歌にそう叫ぶが気付いた時には既に遅かった。
「ははは!!
そうやすやすと捕まってたまるかよ!
またな!」
法石をひとつ握りしめて断崖絶壁から飛んだ3人の男たち。
それを追いかけようとヨザックが桜に囲まれている場所から飛び出した。
渋「ヨザック!!」
村「ちょっと渋谷!!」
それに続いてユーリも飛び出して行ってしまう。
『動かないでって言ったのに…』
飛び降りた男たちは法石の力を使って風を操り逃亡しようとしていた。
ヨ「ちっ」
小さく舌打ちしたヨザックはこの高さなら助かるかもしれないと追いかけようとした。
『いいですよ、ヨザックさん
追いかけなくても』
ヨ「しかし!奴らを取り逃がすわけには!」
恋歌はヨザックの言葉に頷くと持っていた刀を崖の方へ放り投げた。
『【卍解 黒縄天譴明王】』
渋「うそーん…」
恋歌が投げた刀は巨大な鎧の武者に変わり、飛び降りた男たちを片手で握りしめていた。
そしてそのまま四獣塞門の中へぽいっ、と放り込む。
もちろん法石は明王が握りつぶした。
ヴ「もう僕は何を見ても驚かない自信があるぞ…」
村「僕もだよ…」
『さてと…最後は』
くるっ、と振り向いた恋歌の視線の先には昼間恋歌からネックレスを奪った男。
『さぁ、返してくれますよね?』
「くっ、くっそぉおおおお!!」
恐怖で足がすくんで動くことはできなかったが、最後の抵抗で恋歌のネックレスを崖の方へ放り投げた。
『もう…』
面倒くさいと言わんばかりにネックレスを取りに行こうとした。
『え…』
だが恋歌が飛び込むより先に、ネックレスを掴んで崖から落ちていく黒がいた。
渋「やべ…」
勢いだけで飛び出したユーリは重力に従って落ちていく。
ヨ「坊ちゃん!!」
ヨザックも咄嗟に手を伸ばしたがネックレスをつかむために手を伸ばしていたユーリにはヨザックの手は届かなかった。
息を呑む村田とヴォルフラムだが、ヨザックも間に合わないのにこの2人は絶対に間に合わない。
『ほんとにユーリって無茶するのね』
だが、ヨザックの横を風が吹いたかと思うと恋歌の呆れたような声が聞こえた。
ヨ「恋歌さん…それは…」
渋「うわっ、たっか!」
『こんなところから飛び降りようとするなんてユーリの護衛は大変ね』
くすくすと笑いながら言われ、ユーリは申し訳なさそうに頭を掻く。
今のユーリは恋歌に横抱きにされている状態だが、本人は気づいていないのか気にしていないのか。
渋「ん?ていうか恋歌さん空!!空飛んでる!!」
『あ、うん
一応空ぐらいは飛べるんだ』
渋「そ、空ぐらい?」
ユーリを抱えたまま地面に立つ。
『それ、とってくれてありがとう』
大事そうに握りしめられた恋歌のネックレス。
命が危ないのに飛び出してくれたユーリに心からの礼を述べる。
「くっ、そぉおおおお!!」
和んでいる雰囲気を壊すようにネックレスを投げた男が近くにあった剣をとって恋歌に背後から斬りかかろうとする。
渋「恋歌さんうしろ!」
『最後まで往生際の悪い!!』
ユーリが焦ったように言うと恋歌は軽く片足で地面を蹴る。
そしてそのまま足を男の顔面めがけて勢いよく回しきった。
村「……なんともまぁ綺麗な回し蹴り…」
ヨ「あれはかーなーり、痛いですよ…」
軽く着地した恋歌はふぅっ、と息を吐いて最後の男も四獣塞門の中へと送った。