今日からマ王!
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村「でも警備が甘いなんて言葉じゃこれは済まされないよ
こんな人数の盗賊団…」
ヴ「確かにな…
城下の警備はコンラッドの役目だ
あいつがこんなミスをするとは思えない」
軽く見積もって200人を超える人数に村田とヴォルフラムは2人して顎に手を当てて考えるが結論はでない。
渋「あ…」
やっぱり本人たちに聞くしかないねー、と村田がそう言おうとすると急にユーリが一点を見つめたまま固まってしまった。
村「渋谷、一体どうし…あ…」
同じく村田も同じ方向を見て固まる。
ヴ「一体2人してなんだと言う…あ…」
そしてヴォルフラムまでも。
3人が見つめる先には…
『…ヨザックさんだよね』
「なんだそいつは」
「俺たちのことつけてたんで捕まえた」
縄で縛られたヨザックがいた。
渋「助けなきゃ!!」
立ち上がって出て行こうとしたユーリの腕を恋歌が掴んで引き止める。
渋「恋歌さん!?」
『行ってはだめ
たぶんあれはわざと捕まったんだと思うよ』
渋「わざと?」
『うん
ほら、服とか綺麗だし怪我もなさそうでしょ?
軍人なら見つかったとしたらたとえ勝ち目がなくても戦うはず
そうよね?』
ヴ「当然だ!!」
『だったらなんの戦いの跡もないのはおかしい
ということはヨザックさんはわざと捕まった可能性が高いと思うの
だからここでユーリが出ていけばヨザックさんはわざと捕まった意味がなくなってしまう』
渋「…で、でもそれでヨザックが殺されそうになったら…」
あくまでも恋歌の話は可能性の話。
万が一本当に捕まっている可能性も少なからずあるということだ。
優しい王は誰一人として犠牲を出したくない。
その気持ちがわかる恋歌は安心させるようににっこりと微笑んだ。
『大丈夫だよ
そんなことになったら私が必ず助けに行くから
信じてくれるんでしょ?』
渋「うん…恋歌さんのことを俺は信じるよ」
『ありがとう
じゃあもう少し様子見だね』
こくりと頷いたユーリは心配そうな顔をしながらも恋歌を信じることにした。
「こいつはどこの手のもんだ?」
「わからねぇ
体を調べてみたが身分がわかるようなものは何も持ってなかった」
「ということは優秀な追っ手か本当に身分もなにもないただの一魔族のどちらかだ」
じろじろとヨザックを見る男たちは身分もわからず、どこからの追っ手なのかもわからない状態で戸惑っているようだった。
「だがこの鍛えられた肉体はそんじょそこらの一般人じゃなさそうだ」
ヨ「お褒めに預かり光栄だ
御察しの通り俺は血盟城に仕える兵士だ」
ヨザックの血盟城という言葉に男たちはどよめく。
「血盟城…ということは魔王の命令で俺たちを…」
ヨ「まさか
俺みたいな一介の兵士が魔王陛下なんかにお目にかかれるわけないだろ
単独でお前らを見つけてこれを報告すれば手柄になると思ったんだよ
まぁ見ての通り失敗したけどな」
よくもまぁ嘘がぽんぽんと出てくるものだと4人で感心していた。
だが、まだヨザックが捕まった意味がわからない。
「まぁ俺たち程大きな盗賊団を捕まえれば大手柄は間違いない」
「手柄欲しさに一人で来るとはな」
がはは、と大口を開けて笑う男たちはヨザックの嘘に全く気づいていないようだ。
ヨ「ていうかあんたらどこにこんな人数を隠してた?
一応俺も城下の見回りには行っていたがこんな大きな盗賊団がいるなんて噂は…」
「そりゃ聞いたことないだろうよ」
「俺たちは夜こそこそと活動する盗賊団じゃない
それにここにある商品はこの眞魔国から獲ったものじゃないのさ」
得意げに話す男たちは荷車から荷物をおろしてきた。
それをヨザックに見えるように目の前におかれると驚いたように目を見開いた。
ヨ「これは…法石!?」
ヨザックの目の前にあるのは眞魔国にあるはずのない法石の山。
「その通り
俺たちは全員魔力を持たない魔族の盗賊団
眞魔国にも法石を手に入れたがる物好きはいるんでな」
ヨ「だがそっちのは魔石だろう?
魔石なんて高価なもの一体どこで…」
「これか?
これは貴族様のお屋敷から少しずつ拝借したのよ
あいつらは魔石が一つなくなったところで気にも留めないからな」
こんな人数の盗賊団…」
ヴ「確かにな…
城下の警備はコンラッドの役目だ
あいつがこんなミスをするとは思えない」
軽く見積もって200人を超える人数に村田とヴォルフラムは2人して顎に手を当てて考えるが結論はでない。
渋「あ…」
やっぱり本人たちに聞くしかないねー、と村田がそう言おうとすると急にユーリが一点を見つめたまま固まってしまった。
村「渋谷、一体どうし…あ…」
同じく村田も同じ方向を見て固まる。
ヴ「一体2人してなんだと言う…あ…」
そしてヴォルフラムまでも。
3人が見つめる先には…
『…ヨザックさんだよね』
「なんだそいつは」
「俺たちのことつけてたんで捕まえた」
縄で縛られたヨザックがいた。
渋「助けなきゃ!!」
立ち上がって出て行こうとしたユーリの腕を恋歌が掴んで引き止める。
渋「恋歌さん!?」
『行ってはだめ
たぶんあれはわざと捕まったんだと思うよ』
渋「わざと?」
『うん
ほら、服とか綺麗だし怪我もなさそうでしょ?
軍人なら見つかったとしたらたとえ勝ち目がなくても戦うはず
そうよね?』
ヴ「当然だ!!」
『だったらなんの戦いの跡もないのはおかしい
ということはヨザックさんはわざと捕まった可能性が高いと思うの
だからここでユーリが出ていけばヨザックさんはわざと捕まった意味がなくなってしまう』
渋「…で、でもそれでヨザックが殺されそうになったら…」
あくまでも恋歌の話は可能性の話。
万が一本当に捕まっている可能性も少なからずあるということだ。
優しい王は誰一人として犠牲を出したくない。
その気持ちがわかる恋歌は安心させるようににっこりと微笑んだ。
『大丈夫だよ
そんなことになったら私が必ず助けに行くから
信じてくれるんでしょ?』
渋「うん…恋歌さんのことを俺は信じるよ」
『ありがとう
じゃあもう少し様子見だね』
こくりと頷いたユーリは心配そうな顔をしながらも恋歌を信じることにした。
「こいつはどこの手のもんだ?」
「わからねぇ
体を調べてみたが身分がわかるようなものは何も持ってなかった」
「ということは優秀な追っ手か本当に身分もなにもないただの一魔族のどちらかだ」
じろじろとヨザックを見る男たちは身分もわからず、どこからの追っ手なのかもわからない状態で戸惑っているようだった。
「だがこの鍛えられた肉体はそんじょそこらの一般人じゃなさそうだ」
ヨ「お褒めに預かり光栄だ
御察しの通り俺は血盟城に仕える兵士だ」
ヨザックの血盟城という言葉に男たちはどよめく。
「血盟城…ということは魔王の命令で俺たちを…」
ヨ「まさか
俺みたいな一介の兵士が魔王陛下なんかにお目にかかれるわけないだろ
単独でお前らを見つけてこれを報告すれば手柄になると思ったんだよ
まぁ見ての通り失敗したけどな」
よくもまぁ嘘がぽんぽんと出てくるものだと4人で感心していた。
だが、まだヨザックが捕まった意味がわからない。
「まぁ俺たち程大きな盗賊団を捕まえれば大手柄は間違いない」
「手柄欲しさに一人で来るとはな」
がはは、と大口を開けて笑う男たちはヨザックの嘘に全く気づいていないようだ。
ヨ「ていうかあんたらどこにこんな人数を隠してた?
一応俺も城下の見回りには行っていたがこんな大きな盗賊団がいるなんて噂は…」
「そりゃ聞いたことないだろうよ」
「俺たちは夜こそこそと活動する盗賊団じゃない
それにここにある商品はこの眞魔国から獲ったものじゃないのさ」
得意げに話す男たちは荷車から荷物をおろしてきた。
それをヨザックに見えるように目の前におかれると驚いたように目を見開いた。
ヨ「これは…法石!?」
ヨザックの目の前にあるのは眞魔国にあるはずのない法石の山。
「その通り
俺たちは全員魔力を持たない魔族の盗賊団
眞魔国にも法石を手に入れたがる物好きはいるんでな」
ヨ「だがそっちのは魔石だろう?
魔石なんて高価なもの一体どこで…」
「これか?
これは貴族様のお屋敷から少しずつ拝借したのよ
あいつらは魔石が一つなくなったところで気にも留めないからな」