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追跡を始めて数時間。
陽も落ち、足を踏み入れた森は隠れるのには最適なのだが…
『…大丈夫?』
「「「だ、大丈夫です…」」」
姿を見られてはいけないため道無き道を歩いている四人。
恋歌は大丈夫そうな顔をしているが他の3人は限界という顔をしている。
その中でも1番辛そうなのは村田。
もともと運動などあまりしない彼は一番後ろをのろのろとついてきている。
渋「おい村田、お前本当に大丈夫か?」
村「大丈夫か大丈夫じゃないかの2択しかないのなら大丈夫じゃないかな」
まだ話せる余裕はあるようだが、笑顔に力がないのは誰が見ても明白だった。
『(置いて行くわけにはいかないしかと言ってこのままのスピードじゃ追いつけなくなる)
健ちゃん』
村「ん?……え、」
下を見ながら歩いている村田に近寄り目の前で背中を向けて恋歌はしゃがんだ。
つまりそれは、
村「え、もしかしなくても…おんぶ?」
『そうだよ
あ、抱っこの方が好みならお姫様抱っこになるけど…』
村「いやいや……
いやいやいや!!」
首を思いっきり振る村田に恋歌は早く乗れと視線を送る。
渋「おんぶなら俺がするよ!」
『ううん、体力の残り具合からみてわたしが健ちゃんをおぶるのが一番いいみたい』
村「はぁ…足手まといになるつもりはなかったんだけどなぁ…」
大きなため息をついて遠慮がちに恋歌の肩に手を置いた。
村「い、言っておくけど僕重いと思うよ?」
あくまで恋歌よりはという話。
だが男子高校生を背負える女子は少ないだろう。
普通に考えて恋歌より背の高い村田は恋歌より体重は重いはずだ。
『大丈夫大丈夫』
村田が自分の背に引っ付いたのを確認してから普通に立ち上がった恋歌は先ほどと同じ速さ…いや、話していた分離れた距離をつめるように先ほどより速く歩き始めた。
村「複雑な気持ちだね…」
渋「だろうな
たまには俺たちと一緒にロードワークでもするか?」
村「…考えておくよ」
ヴ「ユーリがへばったら僕が背負ってやるからな!」
渋「はいはい、気持ちだけで充分だよ」
『あまり大きな声で喋らないほうがいいよ
さっき分裂した人たちが今度は集まってきてる』
辺りを見渡しながら声を潜める恋歌。
村「分裂したり集まってきたり彼らは一体何がしたいんだろう」
『わからない
けど、最初の民家の地下から感じた人数よりも集まってきている人数が多い
分裂した人たちは仲間を呼びに行っていたのかも』
村「なるほどね
ついでに万が一追っ手が追ってきていても最初が少数なら簡単に撒ける
人数が多くなれば追っ手も迂闊に手が出せなくなって応援を呼ばなければならないってことか」
数人だと思って尾行していても自分達の何倍の人数にもなれば応援を呼ばなければならなくなる。
応援が来るまでには森の中では時間がかかる上に、少数で後をつけていたとして応援の到着が待てずに飛び出していけばおそらく尾行していたものたちが負ける。
『最初の人数が少なかったのも、分裂したのも計算のうちってことか』
ヴ「やはり今からでも兄上に応援を…」
ヴォルフラムもかなりの人数が自分たちの近くにいることを察知しグウェンダルに白鳩便を飛ばそうと提案するが恋歌は首を横に振る。
『さっきも言ったけど応援はいらない
それにもう…』
先頭を歩いていた恋歌が急に立ち止まる。
それにつられるようにユーリとヴォルフラムも立ち止まった。
『取引場所についたみたい』
恋歌の視線の先を見ると大きな荷車が何台も止めてあり、剣を腰に差した男たちが20人ほど集まっていた。
陽も落ち、足を踏み入れた森は隠れるのには最適なのだが…
『…大丈夫?』
「「「だ、大丈夫です…」」」
姿を見られてはいけないため道無き道を歩いている四人。
恋歌は大丈夫そうな顔をしているが他の3人は限界という顔をしている。
その中でも1番辛そうなのは村田。
もともと運動などあまりしない彼は一番後ろをのろのろとついてきている。
渋「おい村田、お前本当に大丈夫か?」
村「大丈夫か大丈夫じゃないかの2択しかないのなら大丈夫じゃないかな」
まだ話せる余裕はあるようだが、笑顔に力がないのは誰が見ても明白だった。
『(置いて行くわけにはいかないしかと言ってこのままのスピードじゃ追いつけなくなる)
健ちゃん』
村「ん?……え、」
下を見ながら歩いている村田に近寄り目の前で背中を向けて恋歌はしゃがんだ。
つまりそれは、
村「え、もしかしなくても…おんぶ?」
『そうだよ
あ、抱っこの方が好みならお姫様抱っこになるけど…』
村「いやいや……
いやいやいや!!」
首を思いっきり振る村田に恋歌は早く乗れと視線を送る。
渋「おんぶなら俺がするよ!」
『ううん、体力の残り具合からみてわたしが健ちゃんをおぶるのが一番いいみたい』
村「はぁ…足手まといになるつもりはなかったんだけどなぁ…」
大きなため息をついて遠慮がちに恋歌の肩に手を置いた。
村「い、言っておくけど僕重いと思うよ?」
あくまで恋歌よりはという話。
だが男子高校生を背負える女子は少ないだろう。
普通に考えて恋歌より背の高い村田は恋歌より体重は重いはずだ。
『大丈夫大丈夫』
村田が自分の背に引っ付いたのを確認してから普通に立ち上がった恋歌は先ほどと同じ速さ…いや、話していた分離れた距離をつめるように先ほどより速く歩き始めた。
村「複雑な気持ちだね…」
渋「だろうな
たまには俺たちと一緒にロードワークでもするか?」
村「…考えておくよ」
ヴ「ユーリがへばったら僕が背負ってやるからな!」
渋「はいはい、気持ちだけで充分だよ」
『あまり大きな声で喋らないほうがいいよ
さっき分裂した人たちが今度は集まってきてる』
辺りを見渡しながら声を潜める恋歌。
村「分裂したり集まってきたり彼らは一体何がしたいんだろう」
『わからない
けど、最初の民家の地下から感じた人数よりも集まってきている人数が多い
分裂した人たちは仲間を呼びに行っていたのかも』
村「なるほどね
ついでに万が一追っ手が追ってきていても最初が少数なら簡単に撒ける
人数が多くなれば追っ手も迂闊に手が出せなくなって応援を呼ばなければならないってことか」
数人だと思って尾行していても自分達の何倍の人数にもなれば応援を呼ばなければならなくなる。
応援が来るまでには森の中では時間がかかる上に、少数で後をつけていたとして応援の到着が待てずに飛び出していけばおそらく尾行していたものたちが負ける。
『最初の人数が少なかったのも、分裂したのも計算のうちってことか』
ヴ「やはり今からでも兄上に応援を…」
ヴォルフラムもかなりの人数が自分たちの近くにいることを察知しグウェンダルに白鳩便を飛ばそうと提案するが恋歌は首を横に振る。
『さっきも言ったけど応援はいらない
それにもう…』
先頭を歩いていた恋歌が急に立ち止まる。
それにつられるようにユーリとヴォルフラムも立ち止まった。
『取引場所についたみたい』
恋歌の視線の先を見ると大きな荷車が何台も止めてあり、剣を腰に差した男たちが20人ほど集まっていた。