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服の中から一枚だけ持っていたものを村田の目の前に突きつける。
『これ、ちょっと…いえ、だいぶ短くないかな?』
一応引きつってはいるが笑顔で村田に言うと、村田は真面目な顔つきで突きつけられたものを見る。
突きつけたのは黒のスカート。
履けば長さは膝上15センチぐらいにはなるだろう。
村「《え、そうかな?
僕の学校の女の子はみんなこんなもんだよ?》」
『そ、それは現役の子たちの話でわたしは…』
村「《そっかぁ…
恋歌さんが嫌なら仕方ないねー
これヨザックが休日を返上してまで作ってくれた服なんだけどなー》」
『うっ…』
村「《ヨザックは明日からまた別の仕事があるみたいだけど今から徹夜してでも作り直してもらうよ》」
自分の目の前に突きつけられたスカートを恋歌の手から取ろうとするとすっ、とかわされた。
『は、履けばいいんでしょ…』
村「…勝った」
『……今勝ったとか言ったでしょ』
村「《まっさかぁー
そんなこと言うはずないじゃないか!》」
けたけたと笑う村田に疑いの目を向けるが眞魔国語だったので確証はない。
『はぁ…
なんか疲れたわ…』
村「《それは大変だ!
僕らは眞王廟に帰るからお風呂にでも入ってゆっくり休むといいよ》」
さぁさぁ、と背中を押されてパジャマとバスタオルを渡された。
『え、うん
じゃあ遠慮なく…』
風呂場の扉を開けて促されるまま入る。
村「《じゃあまた明日迎えに来るからねー
ごゆっくり》」
『あ、うん
ありがとう』
態度がころころ変わる村田に不思議そうな顔をする恋歌だったが、ヨザックを連れて手を振りながら部屋を出て行ってしまった。
『??
変なの…
まぁいいか』
村「ふぅー
なんかばたばたした1日だったなー」
ヨ「やっぱりあのスカート短かったんじゃないですか?
すごい嫌そうな顔してましたよ?」
村「わかってないなー
あの履いたら見えそうで見えない長さがいいんじゃないか
男子高校生のロマンだよ?」
ヨ「はぁ…
まぁ猊下が満足してくださったなら俺はいいんですけど」
村「明日が楽しみだなぁ
恋歌さんってばからかうと面白いんだから」
ヨ「(あのお嬢さんもかわいそうに…)」
そして次の日の朝。
『夢でもなければ帰れてるわけでもないか…』
一人では広すぎるベッドで目が覚めた恋歌はもしかしたら帰れてるかもしれないという期待はしたが隣にいつものぬくもりはなかった。
『着替えますか』
まだ日が昇って間もない時刻だが、なんとなく目が覚めた恋歌は昨日ヨザックが持ってきてくれた服に着替える。
ユーリや村田と同じく黒を基調とした制服もどき。
ブレザーのようで左胸には眞魔国の国旗の金の刺繍。
白いシャツにえんじのリボン。
ニーハイソックスにローファーという見る人が見たら完全に女子高生である。
『……』
しばらくスカートとにらめっこをして諦めたようにため息をついて履いた。
姿見の前に立ってくるん、と1回転してみるが絶妙な長さで中は見えなかった。
白ひげのマークはかろうじて見えないぐらいだ。
スカートが短い他に恋歌は昨日着替えにと渡された下着が黒の紐パンだったことにひとりでダメージを受けていた。
その時もバスタオル一枚で紐パンを見つめていたが、見つめるだけで変わるわけではない。
これも諦めて履いた。
スカートの裾を無駄だとわかっていながら引っ張っていると外から声が聞こえてきた。
こんな朝早くから誰が外にいるのだろうと窓を開けてベランダにでてみた。
『あ、ユーリだ』
下に視線を向けるとユーリとコンラッドがランニングをしているのが見えた。
『よっ、と』
手すりから下に軽く飛び降りるといきなり上から降ってきた恋歌に2人で驚いていた。
渋「ええ!?
恋歌さん!?一体どこから?」
コ「おそらくあそこからですね」
あそこ、とコンラッドが指差したのは二階の窓が開いている場所。
渋「まじで?」
あり得ないといった顔をしているユーリ。
『おはようございます
何してるんですか?』
コ「《おはようございます
これはユーリの日課のロードワークなんですよ》」
『ロードワーク…
そういえばユーリは野球少年でしたよね?』
村田に紹介してもらったことを思い出して納得したようだ。
コ「《野球ご存知なんですか?》」
『はい
ちょっとでしたらルールも覚えてます』
渋「恋歌さんなんだって?」
英語がわからないユーリでも野球という単語は聞き取れたのかコンラッドの袖をひいて尋ねる。
コ「恋歌さんも野球ご存知みたいですよ?」
渋「まじで!!
じゃあさ!じゃあさ!キャッチボールしようって言ってみて!」
自分の好きな野球を知ってくれてる数少ない人物に嬉しそうにする。
コ「《恋歌さん
すみませんがユーリとキャッチボールをしていただけませんか?》」
『キャッチボール?
いいですけど…』
ぽん、と渡されたグローブをはめて閉じたり開いたりする。
コ「《少し大きいみたいですね》」
『大丈夫ですよ
少しお借りしますね』
もうひとつのグローブをはめたユーリの直線上に距離を開けて立つ。
まずはボールをユーリが持っていたのでそれを軽く恋歌に投げる。
上手くグローブに入ったのを確認したユーリは大きく手を振って恋歌に投げるように促す。
ひとつ頷いて軽くボールをユーリに返す。
ユ「お、ナイスボール!
恋歌さんコントロールいいんだね」
まっすぐユーリのグローブにおさまったボールをまた恋歌に返す。
ユ「ねぇ!もっと思いっきり投げてみてよ!」
コ「《ユーリは全力で投げて欲しいと言っているんですけど…》」
『ぜ、全力は…ちょっと…』
コ「《で、ですよね…》」
コンラッドは恋歌がいた世界で最強と言われていることを知っているので断られることはわかっていた。
コ「全力で投げるのは遠慮したいそうです」
ユ「えー
俺が取れないとでも思ってるのかな?
これだけコントロールよかったら思いっきり投げてもそんな変なところにはいかないだろうしさー」
コ「それはそうかもしれませんが…」
キャッチャーとしての血が疼くのか恋歌の全力のボールを受けたいと言って譲らない。
『これ、ちょっと…いえ、だいぶ短くないかな?』
一応引きつってはいるが笑顔で村田に言うと、村田は真面目な顔つきで突きつけられたものを見る。
突きつけたのは黒のスカート。
履けば長さは膝上15センチぐらいにはなるだろう。
村「《え、そうかな?
僕の学校の女の子はみんなこんなもんだよ?》」
『そ、それは現役の子たちの話でわたしは…』
村「《そっかぁ…
恋歌さんが嫌なら仕方ないねー
これヨザックが休日を返上してまで作ってくれた服なんだけどなー》」
『うっ…』
村「《ヨザックは明日からまた別の仕事があるみたいだけど今から徹夜してでも作り直してもらうよ》」
自分の目の前に突きつけられたスカートを恋歌の手から取ろうとするとすっ、とかわされた。
『は、履けばいいんでしょ…』
村「…勝った」
『……今勝ったとか言ったでしょ』
村「《まっさかぁー
そんなこと言うはずないじゃないか!》」
けたけたと笑う村田に疑いの目を向けるが眞魔国語だったので確証はない。
『はぁ…
なんか疲れたわ…』
村「《それは大変だ!
僕らは眞王廟に帰るからお風呂にでも入ってゆっくり休むといいよ》」
さぁさぁ、と背中を押されてパジャマとバスタオルを渡された。
『え、うん
じゃあ遠慮なく…』
風呂場の扉を開けて促されるまま入る。
村「《じゃあまた明日迎えに来るからねー
ごゆっくり》」
『あ、うん
ありがとう』
態度がころころ変わる村田に不思議そうな顔をする恋歌だったが、ヨザックを連れて手を振りながら部屋を出て行ってしまった。
『??
変なの…
まぁいいか』
村「ふぅー
なんかばたばたした1日だったなー」
ヨ「やっぱりあのスカート短かったんじゃないですか?
すごい嫌そうな顔してましたよ?」
村「わかってないなー
あの履いたら見えそうで見えない長さがいいんじゃないか
男子高校生のロマンだよ?」
ヨ「はぁ…
まぁ猊下が満足してくださったなら俺はいいんですけど」
村「明日が楽しみだなぁ
恋歌さんってばからかうと面白いんだから」
ヨ「(あのお嬢さんもかわいそうに…)」
そして次の日の朝。
『夢でもなければ帰れてるわけでもないか…』
一人では広すぎるベッドで目が覚めた恋歌はもしかしたら帰れてるかもしれないという期待はしたが隣にいつものぬくもりはなかった。
『着替えますか』
まだ日が昇って間もない時刻だが、なんとなく目が覚めた恋歌は昨日ヨザックが持ってきてくれた服に着替える。
ユーリや村田と同じく黒を基調とした制服もどき。
ブレザーのようで左胸には眞魔国の国旗の金の刺繍。
白いシャツにえんじのリボン。
ニーハイソックスにローファーという見る人が見たら完全に女子高生である。
『……』
しばらくスカートとにらめっこをして諦めたようにため息をついて履いた。
姿見の前に立ってくるん、と1回転してみるが絶妙な長さで中は見えなかった。
白ひげのマークはかろうじて見えないぐらいだ。
スカートが短い他に恋歌は昨日着替えにと渡された下着が黒の紐パンだったことにひとりでダメージを受けていた。
その時もバスタオル一枚で紐パンを見つめていたが、見つめるだけで変わるわけではない。
これも諦めて履いた。
スカートの裾を無駄だとわかっていながら引っ張っていると外から声が聞こえてきた。
こんな朝早くから誰が外にいるのだろうと窓を開けてベランダにでてみた。
『あ、ユーリだ』
下に視線を向けるとユーリとコンラッドがランニングをしているのが見えた。
『よっ、と』
手すりから下に軽く飛び降りるといきなり上から降ってきた恋歌に2人で驚いていた。
渋「ええ!?
恋歌さん!?一体どこから?」
コ「おそらくあそこからですね」
あそこ、とコンラッドが指差したのは二階の窓が開いている場所。
渋「まじで?」
あり得ないといった顔をしているユーリ。
『おはようございます
何してるんですか?』
コ「《おはようございます
これはユーリの日課のロードワークなんですよ》」
『ロードワーク…
そういえばユーリは野球少年でしたよね?』
村田に紹介してもらったことを思い出して納得したようだ。
コ「《野球ご存知なんですか?》」
『はい
ちょっとでしたらルールも覚えてます』
渋「恋歌さんなんだって?」
英語がわからないユーリでも野球という単語は聞き取れたのかコンラッドの袖をひいて尋ねる。
コ「恋歌さんも野球ご存知みたいですよ?」
渋「まじで!!
じゃあさ!じゃあさ!キャッチボールしようって言ってみて!」
自分の好きな野球を知ってくれてる数少ない人物に嬉しそうにする。
コ「《恋歌さん
すみませんがユーリとキャッチボールをしていただけませんか?》」
『キャッチボール?
いいですけど…』
ぽん、と渡されたグローブをはめて閉じたり開いたりする。
コ「《少し大きいみたいですね》」
『大丈夫ですよ
少しお借りしますね』
もうひとつのグローブをはめたユーリの直線上に距離を開けて立つ。
まずはボールをユーリが持っていたのでそれを軽く恋歌に投げる。
上手くグローブに入ったのを確認したユーリは大きく手を振って恋歌に投げるように促す。
ひとつ頷いて軽くボールをユーリに返す。
ユ「お、ナイスボール!
恋歌さんコントロールいいんだね」
まっすぐユーリのグローブにおさまったボールをまた恋歌に返す。
ユ「ねぇ!もっと思いっきり投げてみてよ!」
コ「《ユーリは全力で投げて欲しいと言っているんですけど…》」
『ぜ、全力は…ちょっと…』
コ「《で、ですよね…》」
コンラッドは恋歌がいた世界で最強と言われていることを知っているので断られることはわかっていた。
コ「全力で投げるのは遠慮したいそうです」
ユ「えー
俺が取れないとでも思ってるのかな?
これだけコントロールよかったら思いっきり投げてもそんな変なところにはいかないだろうしさー」
コ「それはそうかもしれませんが…」
キャッチャーとしての血が疼くのか恋歌の全力のボールを受けたいと言って譲らない。