今日からマ王!
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それから再開された食事は重い空気の中で食べなければならなかった。
それぞれが食事を食べ終わり恋歌は村田と共に部屋から早々に出て行ってしまった。
渋「…なぁなぁコンラッド」
コ「はい」
渋「なんかさ…村田隠してるよな?」
コ「……」
渋「あいつが隠し事をするのは俺の…眞魔国のためだってわかっちゃいるけどたまには抱え込まずに相談して欲しいと思うのは俺のわがままかな」
コ「ユーリ…」
渋「大賢者とかの前にさ俺たちは友達なんだ
何隠してるか知らないけどその辺のことわかってんのかな」
コ「猊下はわかっておられると思いますよ
でも…わかっていても友達に心配かけたくない時とかあるじゃないですか
そのうち話してくださいますよ」
渋「その頃には全部解決してるだろうけどな」
先に食事を終え、2人で今日恋歌が泊まる部屋に戻ってきた村田と恋歌。
村「《恋歌さんってば案外挑発とか乗っちゃう人?》」
『あら、さっきのこと怒ってるの?』
ベッドに腰掛ける恋歌に近くにあるソファに自分で淹れた紅茶を片手に頬杖をついている村田。
恋歌に向けている視線には呆れが大半を占めている。
村「《怒ってはないさ
僕は渋谷を守れればそれでいいんだし
ただね、君が負けると思わないからフォンビーレフェルト卿が可哀想で…》」
『わたしが勝つと思う?』
村「《…むしろあれだけいろいろ見せてもらって恋歌さんが負けると思う方がどうかしてるよ》」
『褒め言葉として受け取っておくわ』
くすくす笑いながらベッドに寝転んだ恋歌を見てため息をついた村田だったが、そういえばと紅茶を置く。
村「《どうして渋谷が食事をするのを一度止めたんだい?》」
恋歌があそこで止めたりしなければ決闘もおそらくなかったはず。
『ああ…
なんか…よくわからないんだけど変な感じがしたのよ』
村「《変な感じ?
毒とか?》」
『いえ…それは毒味もされてるだろうし違うと思う
うーん…なんて言ったらいいのかな…
わたしにもよくわからない…
勘…だとしか…』
村「《まぁ用心に越したことはないよね
それで二度目の食事にはその変な感じはなかったのかい?》」
『うん
二回目は何も感じなかったし、わたし自身も食べてる時違和感はなかった』
毒ではないとしたら恋歌が感じた違和感は一体なんなのか。
それがユーリを暗殺しようとしている者が仕掛けたものなのか。
村「《毒味じゃ意味がないとなるとどうやって判断すればいいんだろう》」
『まだ私が感じた変な感じがユーリに害のあるものだとわかったわけじゃないし今のところは大丈夫だと思うよ?
そんな危険なものならさすがにわかるはずだし』
村「《今すぐ渋谷がどうこうなるってわけじゃないってことか…》」
足を組んで顎に手を当てる村田を見て、恋歌がベッドから起き上がった。
『わたしが毒味すればいいんじゃない?』
村「《はい?》」
名案だと言わんばかりににこにこしている恋歌に村田は慌てて立ち上がる。
村「《ちょっ、ちょっと待ってよ!
確かに今回気づけたのは恋歌さんだけだけど、もし本当に毒が入ってたら君が危ないじゃないか!》」
『あなたはわたしのことなんか気にせずユーリを守ることだけ考えてくれたらいいのよ』
村「《そんなこと…》」
できるわけがないと俯いて拳を強く握りしめたが、それを恋歌に優しく解かれる。
『あなたが第一に考えるべきはこの国の王であるユーリのことよ
それが大賢者としてのあなたの務め
そうでしょ?』
村「《そうだけど…》」
『それにわたし毒とか効かないから本当に気にしないで』
村「《え?》」
ぽかん、と口を開ける村田の手を離して両手を広げて笑う。
『世界最強と言われるわたしが毒なんかにやられるはずないでしょ?』
村「《ぷっ、あははははははっ
確かにその通りだね!》」
『?そんなにおかしい?』
涙が出るほど笑っている村田を見てそこまでおかしなことを言ったつもりはない恋歌は首をかしげる。
村「《いや…なんでもないよ
毒味はウェラー卿に説明して恋歌さんもできるようにしてもらおう》」
『あの人にはユーリの暗殺のこと教えていいの?』
村「《彼は渋谷の護衛だからね
英語もある程度は聞き取れてるはずだしわかってると思うよ》」
『わかったわ
それはそうと健ちゃんのお迎えが来てるみたいよ?』
ドアの外から気配がすると教えて村田が開けるとヨザックが壁にもたれて待機していた。
ヨ「あ、お話は済んだんですか?」
村「いつからいたの?」
ヨ「つい先ほどですよー
あ、それと頼まれたものも持ってきました」
村「さっすがぁ
あ、じゃあ入ってよ」
失礼しまーす、と部屋に入ってきたヨザックは机の上に抱えていた荷物を置いた。
村「《寝るときはこっちで起きたらこっちに着替えるといいよ》」
ヨザックが持ってきてくれたのは恋歌の服のようだ。
私服の方は女装が趣味(?)だと言うヨザックの手作りだと聞かされ器用なものだと感心する。
『なんか制服っぽい?』
村「《あ、わかる?
僕がだいたいのデザインを言ったんだけど…》」
広げて服を見る恋歌は制服のようなデザインに懐かしさを覚えるが現役を退いてから一体何年の月日が流れたことか。
村「あ、なんか恋歌さんが遠い目してる」
ヨ「なんかまずかったんですかね?」
見た目は19歳だが、実際は…
『いえ、なんでも…
ひとつだけ言いたいことが…』
村「《なんだい?》」
それぞれが食事を食べ終わり恋歌は村田と共に部屋から早々に出て行ってしまった。
渋「…なぁなぁコンラッド」
コ「はい」
渋「なんかさ…村田隠してるよな?」
コ「……」
渋「あいつが隠し事をするのは俺の…眞魔国のためだってわかっちゃいるけどたまには抱え込まずに相談して欲しいと思うのは俺のわがままかな」
コ「ユーリ…」
渋「大賢者とかの前にさ俺たちは友達なんだ
何隠してるか知らないけどその辺のことわかってんのかな」
コ「猊下はわかっておられると思いますよ
でも…わかっていても友達に心配かけたくない時とかあるじゃないですか
そのうち話してくださいますよ」
渋「その頃には全部解決してるだろうけどな」
先に食事を終え、2人で今日恋歌が泊まる部屋に戻ってきた村田と恋歌。
村「《恋歌さんってば案外挑発とか乗っちゃう人?》」
『あら、さっきのこと怒ってるの?』
ベッドに腰掛ける恋歌に近くにあるソファに自分で淹れた紅茶を片手に頬杖をついている村田。
恋歌に向けている視線には呆れが大半を占めている。
村「《怒ってはないさ
僕は渋谷を守れればそれでいいんだし
ただね、君が負けると思わないからフォンビーレフェルト卿が可哀想で…》」
『わたしが勝つと思う?』
村「《…むしろあれだけいろいろ見せてもらって恋歌さんが負けると思う方がどうかしてるよ》」
『褒め言葉として受け取っておくわ』
くすくす笑いながらベッドに寝転んだ恋歌を見てため息をついた村田だったが、そういえばと紅茶を置く。
村「《どうして渋谷が食事をするのを一度止めたんだい?》」
恋歌があそこで止めたりしなければ決闘もおそらくなかったはず。
『ああ…
なんか…よくわからないんだけど変な感じがしたのよ』
村「《変な感じ?
毒とか?》」
『いえ…それは毒味もされてるだろうし違うと思う
うーん…なんて言ったらいいのかな…
わたしにもよくわからない…
勘…だとしか…』
村「《まぁ用心に越したことはないよね
それで二度目の食事にはその変な感じはなかったのかい?》」
『うん
二回目は何も感じなかったし、わたし自身も食べてる時違和感はなかった』
毒ではないとしたら恋歌が感じた違和感は一体なんなのか。
それがユーリを暗殺しようとしている者が仕掛けたものなのか。
村「《毒味じゃ意味がないとなるとどうやって判断すればいいんだろう》」
『まだ私が感じた変な感じがユーリに害のあるものだとわかったわけじゃないし今のところは大丈夫だと思うよ?
そんな危険なものならさすがにわかるはずだし』
村「《今すぐ渋谷がどうこうなるってわけじゃないってことか…》」
足を組んで顎に手を当てる村田を見て、恋歌がベッドから起き上がった。
『わたしが毒味すればいいんじゃない?』
村「《はい?》」
名案だと言わんばかりににこにこしている恋歌に村田は慌てて立ち上がる。
村「《ちょっ、ちょっと待ってよ!
確かに今回気づけたのは恋歌さんだけだけど、もし本当に毒が入ってたら君が危ないじゃないか!》」
『あなたはわたしのことなんか気にせずユーリを守ることだけ考えてくれたらいいのよ』
村「《そんなこと…》」
できるわけがないと俯いて拳を強く握りしめたが、それを恋歌に優しく解かれる。
『あなたが第一に考えるべきはこの国の王であるユーリのことよ
それが大賢者としてのあなたの務め
そうでしょ?』
村「《そうだけど…》」
『それにわたし毒とか効かないから本当に気にしないで』
村「《え?》」
ぽかん、と口を開ける村田の手を離して両手を広げて笑う。
『世界最強と言われるわたしが毒なんかにやられるはずないでしょ?』
村「《ぷっ、あははははははっ
確かにその通りだね!》」
『?そんなにおかしい?』
涙が出るほど笑っている村田を見てそこまでおかしなことを言ったつもりはない恋歌は首をかしげる。
村「《いや…なんでもないよ
毒味はウェラー卿に説明して恋歌さんもできるようにしてもらおう》」
『あの人にはユーリの暗殺のこと教えていいの?』
村「《彼は渋谷の護衛だからね
英語もある程度は聞き取れてるはずだしわかってると思うよ》」
『わかったわ
それはそうと健ちゃんのお迎えが来てるみたいよ?』
ドアの外から気配がすると教えて村田が開けるとヨザックが壁にもたれて待機していた。
ヨ「あ、お話は済んだんですか?」
村「いつからいたの?」
ヨ「つい先ほどですよー
あ、それと頼まれたものも持ってきました」
村「さっすがぁ
あ、じゃあ入ってよ」
失礼しまーす、と部屋に入ってきたヨザックは机の上に抱えていた荷物を置いた。
村「《寝るときはこっちで起きたらこっちに着替えるといいよ》」
ヨザックが持ってきてくれたのは恋歌の服のようだ。
私服の方は女装が趣味(?)だと言うヨザックの手作りだと聞かされ器用なものだと感心する。
『なんか制服っぽい?』
村「《あ、わかる?
僕がだいたいのデザインを言ったんだけど…》」
広げて服を見る恋歌は制服のようなデザインに懐かしさを覚えるが現役を退いてから一体何年の月日が流れたことか。
村「あ、なんか恋歌さんが遠い目してる」
ヨ「なんかまずかったんですかね?」
見た目は19歳だが、実際は…
『いえ、なんでも…
ひとつだけ言いたいことが…』
村「《なんだい?》」