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『…やっぱりわたしここにいるわけにはいかないみたいね』
村「《彼は少し不安なんだよ
渋谷を君に取られやしないかと心配なんだろうし》」
『わたしがユーリを?
そんなことするわけないじゃない
それにわたしは…』
恋歌がふっ、と自分の手に視線を落とすのを村田も追いかける。
村「《あー…》」
『心に決めた人がいるの
生涯この人だけと決めた人が』
大事そうに左の薬指についている指輪を抱きしめるように握りしめた恋歌を見て村田は納得した。
村「フォンビーレフェルト卿」
ヴ「なんだ大賢者
僕は今大事な話をしている」
村「わかってるよ
でも恋歌さんは君の大事な婚約者をたぶらかしたりはしないよ
彼女には心に決めた人がいるらしい
彼女は左手の薬指に指輪をはめている
それは僕たちの世界ではエンゲージリングと言ってね
愛し合う2人が将来の約束をして贈り合ってはめる物なんだ」
ヴ「えんげーじりんぐ…」
『??』
じっ、と恋歌の指にはめられた指輪を見るが気にくわないのは変わらないようでふんっと顔を背ける。
渋「てかそんな大事な人がいるなら一刻も早く恋歌さんを元の世界に帰してあげないと
相手も心配してるだろうし」
村「そうだね
恋歌さんを元の世界に帰す方法は僕が調べよう」
渋「頼む」
本当は恋歌がユーリを暗殺しようとしている者を見つけ解決すれば帰れるということはわかっている。
だけど…
村「(もし本当に今すぐ恋歌さんが帰れる方法があったとして帰ってしまえば渋谷が死んでしまうかもしれない
だからすぐに帰すわけにはいかないんだ…)」
それをユーリに伝えるわけにはいかない。
ユーリならば自分のことはいいからと恋歌を一刻も早く帰す方法を探せと言うはずだから。
村「(ごめんね…ふたりとも…)」
『……』
そして夕食の時間になり先ほど執務室にいたメンバーで食事することになった。
渋「はぁー…やっと今日も終わりかー」
グ「今日は珍しく頑張っていたからな
明日は1日自由にしていいぞ」
渋「まじ!?
グウェンさんきゅー!!」
グウェンダルの言葉に両手を挙げて喜ぶユーリ。
明日は何しようかなー、とわくわくしながら考えているユーリの目の前に料理が並んでいく。
『…これって毒とか入ってたりする?』
村「《どうかなー
一応毒味はウェラー卿がしてるだろうし毒を入れるような人はこの城にはいないと思う》」
渋「なーに2人でこそこそ話してんだよ!
食べようぜ!」
疑うということを全く知らないユーリはいただきまーす、と手を合わせて料理を食べようとナイフとフォークをとる。
『ちょっと待ってユーリ』
渋「んあ?」
一口サイズに切って口に運ぼうとしたのを恋歌に腕を掴まれて止められる。
誰もが恋歌の行動に驚き食事の手を止めた。
村「《恋歌さん?》」
『これ…』
不思議に思った村田が恋歌に声をかけてそれに応えようとした瞬間、すべての料理が激しい音を立てて地面に落ちた。
村「あちゃー」
渋「おい!ヴォルフラムなにすんだよ!」
落としたのはヴォルフラム。
テーブルクロスを引っ張ったのだ。
そのテーブルクロスを投げるように捨て、つかつかと恋歌の方へ歩いてくる。
『?』
ユーリの腕を掴んでいる方の腕をぎりぎりと強く握りしめられる。
ヴ「その薄汚い手をユーリから離せ」
『……』
ヴォルフラムの言葉はわからなかったが、ゆっくりとユーリから手を離す。
それを確認したヴォルフラムは恋歌の手を離し、自分の席に戻った。
村「《ご、ごめんね?
彼は悪気があってやったわけじゃないんだ
そのー、嫉妬というか…》」
『…別に怒ってないわ』
渋「こら!ヴォルフラム!
お前も謝れよ!」
ヴ「ふん、人の婚約者に気安く触るその女が悪い」
椅子にふんぞり返ったまま謝ろうとしないヴォルフラムにかわり、兄であるグウェンダルとコンラッドが恋歌に謝る。
グ「すまない…
あれは少し過剰になりすぎるところがあって…」
コ「申し訳ありません
お怪我は?」
2人の言葉も村田に通訳してもらい、恋歌はひとつため息をついた。
そしてしゃがんで落ちた食器や料理を片付け始める。
「あ!危ないのでわたしたちがします!」
侍女が止めに入るが恋歌は聞こえてないフリをする。
渋「あ、俺も…」
それをしばらくしてユーリが手伝い、コンラッド、村田、グウェンダル、ギュンターも手伝い始める。
ギ「ヴォルフラム!!
陛下や猊下にこのようなことをさせて申し訳ないと思わないのですか!」
ヴ「ふん…」
兄やユーリが手伝っていることに戸惑ったようだがプライドが邪魔をして謝れないし、手伝うこともできない。
村「《彼は少し不安なんだよ
渋谷を君に取られやしないかと心配なんだろうし》」
『わたしがユーリを?
そんなことするわけないじゃない
それにわたしは…』
恋歌がふっ、と自分の手に視線を落とすのを村田も追いかける。
村「《あー…》」
『心に決めた人がいるの
生涯この人だけと決めた人が』
大事そうに左の薬指についている指輪を抱きしめるように握りしめた恋歌を見て村田は納得した。
村「フォンビーレフェルト卿」
ヴ「なんだ大賢者
僕は今大事な話をしている」
村「わかってるよ
でも恋歌さんは君の大事な婚約者をたぶらかしたりはしないよ
彼女には心に決めた人がいるらしい
彼女は左手の薬指に指輪をはめている
それは僕たちの世界ではエンゲージリングと言ってね
愛し合う2人が将来の約束をして贈り合ってはめる物なんだ」
ヴ「えんげーじりんぐ…」
『??』
じっ、と恋歌の指にはめられた指輪を見るが気にくわないのは変わらないようでふんっと顔を背ける。
渋「てかそんな大事な人がいるなら一刻も早く恋歌さんを元の世界に帰してあげないと
相手も心配してるだろうし」
村「そうだね
恋歌さんを元の世界に帰す方法は僕が調べよう」
渋「頼む」
本当は恋歌がユーリを暗殺しようとしている者を見つけ解決すれば帰れるということはわかっている。
だけど…
村「(もし本当に今すぐ恋歌さんが帰れる方法があったとして帰ってしまえば渋谷が死んでしまうかもしれない
だからすぐに帰すわけにはいかないんだ…)」
それをユーリに伝えるわけにはいかない。
ユーリならば自分のことはいいからと恋歌を一刻も早く帰す方法を探せと言うはずだから。
村「(ごめんね…ふたりとも…)」
『……』
そして夕食の時間になり先ほど執務室にいたメンバーで食事することになった。
渋「はぁー…やっと今日も終わりかー」
グ「今日は珍しく頑張っていたからな
明日は1日自由にしていいぞ」
渋「まじ!?
グウェンさんきゅー!!」
グウェンダルの言葉に両手を挙げて喜ぶユーリ。
明日は何しようかなー、とわくわくしながら考えているユーリの目の前に料理が並んでいく。
『…これって毒とか入ってたりする?』
村「《どうかなー
一応毒味はウェラー卿がしてるだろうし毒を入れるような人はこの城にはいないと思う》」
渋「なーに2人でこそこそ話してんだよ!
食べようぜ!」
疑うということを全く知らないユーリはいただきまーす、と手を合わせて料理を食べようとナイフとフォークをとる。
『ちょっと待ってユーリ』
渋「んあ?」
一口サイズに切って口に運ぼうとしたのを恋歌に腕を掴まれて止められる。
誰もが恋歌の行動に驚き食事の手を止めた。
村「《恋歌さん?》」
『これ…』
不思議に思った村田が恋歌に声をかけてそれに応えようとした瞬間、すべての料理が激しい音を立てて地面に落ちた。
村「あちゃー」
渋「おい!ヴォルフラムなにすんだよ!」
落としたのはヴォルフラム。
テーブルクロスを引っ張ったのだ。
そのテーブルクロスを投げるように捨て、つかつかと恋歌の方へ歩いてくる。
『?』
ユーリの腕を掴んでいる方の腕をぎりぎりと強く握りしめられる。
ヴ「その薄汚い手をユーリから離せ」
『……』
ヴォルフラムの言葉はわからなかったが、ゆっくりとユーリから手を離す。
それを確認したヴォルフラムは恋歌の手を離し、自分の席に戻った。
村「《ご、ごめんね?
彼は悪気があってやったわけじゃないんだ
そのー、嫉妬というか…》」
『…別に怒ってないわ』
渋「こら!ヴォルフラム!
お前も謝れよ!」
ヴ「ふん、人の婚約者に気安く触るその女が悪い」
椅子にふんぞり返ったまま謝ろうとしないヴォルフラムにかわり、兄であるグウェンダルとコンラッドが恋歌に謝る。
グ「すまない…
あれは少し過剰になりすぎるところがあって…」
コ「申し訳ありません
お怪我は?」
2人の言葉も村田に通訳してもらい、恋歌はひとつため息をついた。
そしてしゃがんで落ちた食器や料理を片付け始める。
「あ!危ないのでわたしたちがします!」
侍女が止めに入るが恋歌は聞こえてないフリをする。
渋「あ、俺も…」
それをしばらくしてユーリが手伝い、コンラッド、村田、グウェンダル、ギュンターも手伝い始める。
ギ「ヴォルフラム!!
陛下や猊下にこのようなことをさせて申し訳ないと思わないのですか!」
ヴ「ふん…」
兄やユーリが手伝っていることに戸惑ったようだがプライドが邪魔をして謝れないし、手伝うこともできない。