STAMPEDE番外編
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白ひげのクルーに引っ張られるようにして連れてこられたのはゲームの会場。
今朝来た時よりも人数が少なくなっているように見えるが、それはある場所を見ればその理由がわかった。
ロー「…これは、どういうことだ?」
四方を白い壁で囲まれた舞台の横にある檻に島の住民も、海賊も詰め込まれており、主に海賊たちが出せと檻の中から叫んでいる。
この檻に入ったことでギャラリーが減ったということは理解できるが、どうしてそうなってしまったのかはわからない。
『あの数字…なんでしょう』
檻の上に表示されている数字はかなり大きな数字を表しており、もうすぐ100億を超えるところまでカウンターが回っている。
舞台の上では1人の男が機械を相手に戦っており、舞台上にあるカウンターは15という数字を表している。
『…なにがあったんですか?』
「このゲームの景品は…おれたちだったんだ」
『おれたち…?』
どういうことだと首を傾げれば、檻のカウンターを指さされた。
「あの数字は檻に入ってる海賊の懸賞金と、人1人を1000万ベリーで計算した合計だ」
『え…』
「これを作った男は…あの檻の海賊たちを海軍に渡して…島の住民を奴隷としてオークションに出すつもりらしい」
ロー「なるほどな…」
ぎり、っと拳を握りしめ悔しそうな顔をしているが、何度か繰り返していればこのゲームの仕組みに気づきそうなものなのに、どうしてここまで檻の中に人が入ってしまったのか。
素朴な疑問を告げれば、それに答えるより前に、舞台にいた男が倒れたのが視界に入った。
舞台上のカウンターは21という数字を表示しており、倒れた男の身体が光はじめ、檻の方に移され、檻のカウンターが数千万上がり、なぜか周りにいた数人の男たちも檻の中に強制的に入れられた。
そして、またカウンターの数字が上がり、しん、と周りが静まりかえり、製作者の男の愉快そうな笑い声のみ響き渡っている。
「途中でリタイヤするとああやってプレイヤーは強制的に檻に入れられる…
それで…なぜかランダムに、近くにいる奴を巻き込む」
「仲間や家族が捕らわれて…それを取り返すためにみんな挑戦して…」
『事情はだいたいわかりました』
その説明で強者ぞろいの白ひげ海賊団も、キッド海賊団も、ハートの海賊団もまとめて檻に入れられている理由がわかった。
あまり恋歌の力に頼らない白ひげ海賊団が、助けを求めに来たのも納得が出来た。
ロー「あいつら…面倒事に巻き込まれやがって…」
ローがここにきていることに気づいているハートの海賊団は、挑戦してはいけないと口々に逃げろと言っているが、ローが仲間を見捨てる事をするはずがない。
ロー「おれの能力で全員外に出してやる」
”ROOM”を広げ檻を全て包み、”シャンブルズ”と技を発動させたが、檻の中の人間は誰一人として外に出す事は出来なかった。
ロー「…悪魔の実の能力は使えねぇのか」
「その通り!!
お前の能力は知っているぞ、死の外科医トラファルガー・ロー!!
お前の仲間を救いたければこれに挑戦するしかないぞ」
さぁ、どうする?と嘲笑うかのような笑みを向けてくる男に、小さく舌打ちしたローはゲームに挑戦する為に舞台に足を進める。
『ローさん、待ってください』
だが、それを恋歌が手を掴んで止めると、足を止めてくれる。
『わたしが行きます』
ロー「……」
恋歌が挑戦した方が一番早く解決する方法であり、恋歌がクリアできないゲームであれば、おそらくこの世界の誰もクリアできないという事も頭では理解している。
しかし、数時間の間にこれだけの人数が捕らえられてしまったゲームに、簡単に恋歌を送り出す事もできない。
『信じて、くれますか?』
迷っている表情をしているローに、笑顔でそう聞けば、呆れたようにため息をつかれ、ぽん、と頭に手を置かれた。
ロー「お前を信じないわけねぇだろ
おれの仲間も…頼んだ」
『はい』
恋歌だからこそ信じられるローは、嬉しそうに笑う恋歌を送り出した。
今朝来た時よりも人数が少なくなっているように見えるが、それはある場所を見ればその理由がわかった。
ロー「…これは、どういうことだ?」
四方を白い壁で囲まれた舞台の横にある檻に島の住民も、海賊も詰め込まれており、主に海賊たちが出せと檻の中から叫んでいる。
この檻に入ったことでギャラリーが減ったということは理解できるが、どうしてそうなってしまったのかはわからない。
『あの数字…なんでしょう』
檻の上に表示されている数字はかなり大きな数字を表しており、もうすぐ100億を超えるところまでカウンターが回っている。
舞台の上では1人の男が機械を相手に戦っており、舞台上にあるカウンターは15という数字を表している。
『…なにがあったんですか?』
「このゲームの景品は…おれたちだったんだ」
『おれたち…?』
どういうことだと首を傾げれば、檻のカウンターを指さされた。
「あの数字は檻に入ってる海賊の懸賞金と、人1人を1000万ベリーで計算した合計だ」
『え…』
「これを作った男は…あの檻の海賊たちを海軍に渡して…島の住民を奴隷としてオークションに出すつもりらしい」
ロー「なるほどな…」
ぎり、っと拳を握りしめ悔しそうな顔をしているが、何度か繰り返していればこのゲームの仕組みに気づきそうなものなのに、どうしてここまで檻の中に人が入ってしまったのか。
素朴な疑問を告げれば、それに答えるより前に、舞台にいた男が倒れたのが視界に入った。
舞台上のカウンターは21という数字を表示しており、倒れた男の身体が光はじめ、檻の方に移され、檻のカウンターが数千万上がり、なぜか周りにいた数人の男たちも檻の中に強制的に入れられた。
そして、またカウンターの数字が上がり、しん、と周りが静まりかえり、製作者の男の愉快そうな笑い声のみ響き渡っている。
「途中でリタイヤするとああやってプレイヤーは強制的に檻に入れられる…
それで…なぜかランダムに、近くにいる奴を巻き込む」
「仲間や家族が捕らわれて…それを取り返すためにみんな挑戦して…」
『事情はだいたいわかりました』
その説明で強者ぞろいの白ひげ海賊団も、キッド海賊団も、ハートの海賊団もまとめて檻に入れられている理由がわかった。
あまり恋歌の力に頼らない白ひげ海賊団が、助けを求めに来たのも納得が出来た。
ロー「あいつら…面倒事に巻き込まれやがって…」
ローがここにきていることに気づいているハートの海賊団は、挑戦してはいけないと口々に逃げろと言っているが、ローが仲間を見捨てる事をするはずがない。
ロー「おれの能力で全員外に出してやる」
”ROOM”を広げ檻を全て包み、”シャンブルズ”と技を発動させたが、檻の中の人間は誰一人として外に出す事は出来なかった。
ロー「…悪魔の実の能力は使えねぇのか」
「その通り!!
お前の能力は知っているぞ、死の外科医トラファルガー・ロー!!
お前の仲間を救いたければこれに挑戦するしかないぞ」
さぁ、どうする?と嘲笑うかのような笑みを向けてくる男に、小さく舌打ちしたローはゲームに挑戦する為に舞台に足を進める。
『ローさん、待ってください』
だが、それを恋歌が手を掴んで止めると、足を止めてくれる。
『わたしが行きます』
ロー「……」
恋歌が挑戦した方が一番早く解決する方法であり、恋歌がクリアできないゲームであれば、おそらくこの世界の誰もクリアできないという事も頭では理解している。
しかし、数時間の間にこれだけの人数が捕らえられてしまったゲームに、簡単に恋歌を送り出す事もできない。
『信じて、くれますか?』
迷っている表情をしているローに、笑顔でそう聞けば、呆れたようにため息をつかれ、ぽん、と頭に手を置かれた。
ロー「お前を信じないわけねぇだろ
おれの仲間も…頼んだ」
『はい』
恋歌だからこそ信じられるローは、嬉しそうに笑う恋歌を送り出した。